24 / 28
24
しおりを挟む
カリカリカリカリッ!!
静寂に包まれた「執筆室」に、私のペンの音だけが響き渡る。
「……乗ってる。今の私、神懸かってるわ!」
私はインクをつけ直し、羊皮紙に猛スピードで文字を刻み込んでいた。
キース閣下からこの部屋をプレゼントされて一週間。
私の創作意欲は、かつてないほどの高まりを見せていた。
今回の新作。
タイトルは『氷の貴公子は、捕らえた小鳥を逃がさない』。
あらすじはこうだ。
冷徹無比で「氷」と恐れられる公爵が、ある日、敵国のスパイである青年騎士を捕らえる。
拷問(という名の甘い尋問)を繰り返すうちに、公爵の歪んだ独占欲が騎士に向けられ、騎士もまた、公爵の不器用な愛に堕ちていく……。
「ふふふ……この公爵のモデル、完全に『あの人』だけどね」
私はニヤリと笑った。
眼鏡。冷徹。仕事中毒。そして異常な独占欲。
書けば書くほど、キース閣下そのものになっていく。
(でも、フィクションだから許されるわよね! それに、この『攻め様』の格好良さを世に広めるのは、私の使命だわ!)
「できました……! 脱稿です!」
最後の一文『俺の檻の中で、一生さえずっていろ』を書き終え、私はペンを置いた。
達成感で震える。
コンコン。
タイミングよく、控えめなノックの音がした。
「どうぞ、開いてますよ」
「失礼しますぅ~」
ドアから顔を出したのは、ふわふわピンクドレスのミシェル嬢だ。
彼女は今や、私の「一番弟子」兼「テスト読者」として、この聖域への出入りを許可されていた(※閣下の渋々とした許可済み)。
「アイビーお姉様! 新作、できたんですか!?」
「ええ、今しがたね。インクが乾いたばかりのホカホカよ」
私はドヤ顔で原稿の束を差し出した。
「さあ、読みなさいミシェル。そして率直な感想を聞かせてちょうだい」
「はいっ! 楽しみですぅ!」
ミシェル嬢はソファに座り、恭しく原稿を受け取った。
彼女が読み始める。
私は固唾を呑んで見守る。
最初の数ページ。ミシェル嬢の表情は真剣だ。
中盤。彼女の頬が赤く染まり始める。
「……あっ、この公爵様、意地悪ですぅ……騎士様の手首をネクタイで縛るなんて……」
「それは『束縛』のメタファーよ。逃がしたくないという愛の深さなの」
「なるほどぉ……」
そして終盤。
ミシェル嬢の目が潤み始めた。
「……うっ……ううっ……」
「ミシェル?」
「素晴らしいです、お姉様ぁぁぁ!」
ミシェル嬢は号泣しながら顔を上げた。
「この公爵様、愛が重い! 重すぎて地球の引力が変わっちゃいそうです! でも、そこが素敵!」
「でしょ!? この重さこそがスパイスなのよ!」
「はい! 騎士様も『酷い男だ』とか言いながら、結局公爵様から離れられない……これはもう、運命(デスティニー)ですね!」
ミシェル嬢はハンカチで鼻をかんだ。
「それにしてもお姉様。この公爵様……なんだか義兄様(キース閣下)に似てません?」
ギクリ。
「き、気のせいよ。これはあくまで架空のキャラクターで……」
「特にこの『仕事の邪魔だ、膝に乗れ』ってセリフとか、義兄様がよく言ってそう!」
「……ええ、まあ、取材の成果というか、なんというか」
私は冷や汗を拭った。
バレてる。天然娘の直感、恐るべし。
「でも、義兄様がモデルなら納得ですぅ。あの方、怒らせると怖いですけど、身内には甘々ですから」
ミシェル嬢はニコニコしながら言った。
「私、この作品大好きです! 特にラストシーンの『檻の中でさえずっていろ』ってセリフ、プロポーズみたいでキュンとしました!」
「ふふ、ありがとう。ミシェルにそう言ってもらえて自信がついたわ」
私たちは手を取り合って、新作の完成を祝った。
「じゃあ、次はこれを清書して、裏ルートで製本業者に……」
ガチャリ。
その時、施錠していたはずのドアが開く音がした。
「……何の製本だと?」
「ヒッ!?」
そこに立っていたのは、モデル本人――キース閣下だった。
手には合鍵が握られている。
「あ、義兄様! こんにちは~!」
ミシェル嬢が無邪気に手を振る。
私は原稿を背中に隠そうとしたが、遅かった。
「……貸せ」
「い、嫌です! まだ推敲が!」
「検閲だと言ったはずだ」
閣下は長い腕を伸ばし、私の手から原稿をひったくった。
終わった。
私の命運が尽きた。
この中には、閣下をモデルにしたキャラが、あんなことやこんなこと(R15スレスレ)をする描写が満載なのだ。
閣下は立ったまま、パラパラとページをめくる。
執筆室に、紙が擦れる音だけが響く。
ミシェル嬢は「義兄様も読みたいんですね!」とニコニコしているが、私は生きた心地がしない。
(怒られる……絶対怒られる……『私をこんな変態扱いするな』って……)
数分後。
閣下が読むのをやめた。
そして、ゆっくりと眼鏡の位置を直した。
「……アイビー」
「は、はいっ!」
私は直立不動で返事をした。
「……この公爵のセリフ。『黙って口を開け』というのは、少々品がないな」
「へ?」
「私ならこう言う。『……ねだるなら、声に出して言ってみろ』とな」
「……は?」
私は目を丸くした。
怒るポイント、そこ?
「それと、拘束具にネクタイを使うのは強度が不安だ。私の執務室には、護身用の魔法紐が常備してある。リアリティを追求するならそちらを使え」
「……閣下?」
キース閣下は、真顔で赤ペン(どこから出した?)を取り出し、私の原稿にサラサラと修正を入れ始めた。
「あと、この騎士の抵抗が弱すぎる。もっと嫌がらせて、それを無理やり屈服させる過程を描写しろ。その方がカタルシスがある」
「……あの、閣下? もしかして、ノリノリですか?」
「黙れ。……自分がモデルにされた以上、中途半端な作品が出回るのは我慢ならんだけだ」
閣下は原稿を私に突き返した。
その耳が、ほんのりと赤い。
「……修正して再提出しろ。合格なら、製本費用は私が出してやる」
「!!」
神だ。
この男、やはり神か、あるいは極上の変態だ。
「ありがとうございます! 直します! 閣下の監修付きなんて、プレミアがつきます!」
「誰にも売るなよ。……私とミシェルだけの秘密だ」
「えーっ」
「当然だ。私の恥ずかしい性癖(創作だが)が漏洩したら、国が傾く」
閣下は呆れたように溜息をつき、それから私を見て、ふっと優しく笑った。
「……だが、悪くなかったぞ。『愛が重い』という解釈は、否定しない」
「……っ」
その一言に、私は胸がキュンとなった。
「ご馳走様ですぅ~!」
ミシェル嬢が両手で顔を覆って叫ぶ。
「もう! 二人ともイチャイチャして! 私の目の前で『リアル新作発表会』はやめてください!」
「い、イチャイチャなんてしてません!」
「してたわよお姉様! 顔真っ赤です!」
私は熱くなった頬を押さえた。
私の書いた小説よりも、現実の恋人(閣下)の方が、何倍も甘くて刺激的だなんて。
作家としては複雑だけれど、女としては……うん、悪くない。
「さあ、修正作業だ。アイビー、私の膝に乗れ。直接指導してやる」
「えっ、今ここで!?」
「ミシェル、お前は帰れ」
「はーい! お邪魔しましたぁ!」
ミシェル嬢が嵐のように去っていく。
残された私と閣下。
そして、赤ペンだらけの原稿。
「……覚悟はいいか? 私の『愛の重さ』、文字通り教えてやる」
こうして、私の新作発表会は、キース閣下による「マンツーマン執筆指導(という名のイチャイチャ)」へと移行していくのだった。
静寂に包まれた「執筆室」に、私のペンの音だけが響き渡る。
「……乗ってる。今の私、神懸かってるわ!」
私はインクをつけ直し、羊皮紙に猛スピードで文字を刻み込んでいた。
キース閣下からこの部屋をプレゼントされて一週間。
私の創作意欲は、かつてないほどの高まりを見せていた。
今回の新作。
タイトルは『氷の貴公子は、捕らえた小鳥を逃がさない』。
あらすじはこうだ。
冷徹無比で「氷」と恐れられる公爵が、ある日、敵国のスパイである青年騎士を捕らえる。
拷問(という名の甘い尋問)を繰り返すうちに、公爵の歪んだ独占欲が騎士に向けられ、騎士もまた、公爵の不器用な愛に堕ちていく……。
「ふふふ……この公爵のモデル、完全に『あの人』だけどね」
私はニヤリと笑った。
眼鏡。冷徹。仕事中毒。そして異常な独占欲。
書けば書くほど、キース閣下そのものになっていく。
(でも、フィクションだから許されるわよね! それに、この『攻め様』の格好良さを世に広めるのは、私の使命だわ!)
「できました……! 脱稿です!」
最後の一文『俺の檻の中で、一生さえずっていろ』を書き終え、私はペンを置いた。
達成感で震える。
コンコン。
タイミングよく、控えめなノックの音がした。
「どうぞ、開いてますよ」
「失礼しますぅ~」
ドアから顔を出したのは、ふわふわピンクドレスのミシェル嬢だ。
彼女は今や、私の「一番弟子」兼「テスト読者」として、この聖域への出入りを許可されていた(※閣下の渋々とした許可済み)。
「アイビーお姉様! 新作、できたんですか!?」
「ええ、今しがたね。インクが乾いたばかりのホカホカよ」
私はドヤ顔で原稿の束を差し出した。
「さあ、読みなさいミシェル。そして率直な感想を聞かせてちょうだい」
「はいっ! 楽しみですぅ!」
ミシェル嬢はソファに座り、恭しく原稿を受け取った。
彼女が読み始める。
私は固唾を呑んで見守る。
最初の数ページ。ミシェル嬢の表情は真剣だ。
中盤。彼女の頬が赤く染まり始める。
「……あっ、この公爵様、意地悪ですぅ……騎士様の手首をネクタイで縛るなんて……」
「それは『束縛』のメタファーよ。逃がしたくないという愛の深さなの」
「なるほどぉ……」
そして終盤。
ミシェル嬢の目が潤み始めた。
「……うっ……ううっ……」
「ミシェル?」
「素晴らしいです、お姉様ぁぁぁ!」
ミシェル嬢は号泣しながら顔を上げた。
「この公爵様、愛が重い! 重すぎて地球の引力が変わっちゃいそうです! でも、そこが素敵!」
「でしょ!? この重さこそがスパイスなのよ!」
「はい! 騎士様も『酷い男だ』とか言いながら、結局公爵様から離れられない……これはもう、運命(デスティニー)ですね!」
ミシェル嬢はハンカチで鼻をかんだ。
「それにしてもお姉様。この公爵様……なんだか義兄様(キース閣下)に似てません?」
ギクリ。
「き、気のせいよ。これはあくまで架空のキャラクターで……」
「特にこの『仕事の邪魔だ、膝に乗れ』ってセリフとか、義兄様がよく言ってそう!」
「……ええ、まあ、取材の成果というか、なんというか」
私は冷や汗を拭った。
バレてる。天然娘の直感、恐るべし。
「でも、義兄様がモデルなら納得ですぅ。あの方、怒らせると怖いですけど、身内には甘々ですから」
ミシェル嬢はニコニコしながら言った。
「私、この作品大好きです! 特にラストシーンの『檻の中でさえずっていろ』ってセリフ、プロポーズみたいでキュンとしました!」
「ふふ、ありがとう。ミシェルにそう言ってもらえて自信がついたわ」
私たちは手を取り合って、新作の完成を祝った。
「じゃあ、次はこれを清書して、裏ルートで製本業者に……」
ガチャリ。
その時、施錠していたはずのドアが開く音がした。
「……何の製本だと?」
「ヒッ!?」
そこに立っていたのは、モデル本人――キース閣下だった。
手には合鍵が握られている。
「あ、義兄様! こんにちは~!」
ミシェル嬢が無邪気に手を振る。
私は原稿を背中に隠そうとしたが、遅かった。
「……貸せ」
「い、嫌です! まだ推敲が!」
「検閲だと言ったはずだ」
閣下は長い腕を伸ばし、私の手から原稿をひったくった。
終わった。
私の命運が尽きた。
この中には、閣下をモデルにしたキャラが、あんなことやこんなこと(R15スレスレ)をする描写が満載なのだ。
閣下は立ったまま、パラパラとページをめくる。
執筆室に、紙が擦れる音だけが響く。
ミシェル嬢は「義兄様も読みたいんですね!」とニコニコしているが、私は生きた心地がしない。
(怒られる……絶対怒られる……『私をこんな変態扱いするな』って……)
数分後。
閣下が読むのをやめた。
そして、ゆっくりと眼鏡の位置を直した。
「……アイビー」
「は、はいっ!」
私は直立不動で返事をした。
「……この公爵のセリフ。『黙って口を開け』というのは、少々品がないな」
「へ?」
「私ならこう言う。『……ねだるなら、声に出して言ってみろ』とな」
「……は?」
私は目を丸くした。
怒るポイント、そこ?
「それと、拘束具にネクタイを使うのは強度が不安だ。私の執務室には、護身用の魔法紐が常備してある。リアリティを追求するならそちらを使え」
「……閣下?」
キース閣下は、真顔で赤ペン(どこから出した?)を取り出し、私の原稿にサラサラと修正を入れ始めた。
「あと、この騎士の抵抗が弱すぎる。もっと嫌がらせて、それを無理やり屈服させる過程を描写しろ。その方がカタルシスがある」
「……あの、閣下? もしかして、ノリノリですか?」
「黙れ。……自分がモデルにされた以上、中途半端な作品が出回るのは我慢ならんだけだ」
閣下は原稿を私に突き返した。
その耳が、ほんのりと赤い。
「……修正して再提出しろ。合格なら、製本費用は私が出してやる」
「!!」
神だ。
この男、やはり神か、あるいは極上の変態だ。
「ありがとうございます! 直します! 閣下の監修付きなんて、プレミアがつきます!」
「誰にも売るなよ。……私とミシェルだけの秘密だ」
「えーっ」
「当然だ。私の恥ずかしい性癖(創作だが)が漏洩したら、国が傾く」
閣下は呆れたように溜息をつき、それから私を見て、ふっと優しく笑った。
「……だが、悪くなかったぞ。『愛が重い』という解釈は、否定しない」
「……っ」
その一言に、私は胸がキュンとなった。
「ご馳走様ですぅ~!」
ミシェル嬢が両手で顔を覆って叫ぶ。
「もう! 二人ともイチャイチャして! 私の目の前で『リアル新作発表会』はやめてください!」
「い、イチャイチャなんてしてません!」
「してたわよお姉様! 顔真っ赤です!」
私は熱くなった頬を押さえた。
私の書いた小説よりも、現実の恋人(閣下)の方が、何倍も甘くて刺激的だなんて。
作家としては複雑だけれど、女としては……うん、悪くない。
「さあ、修正作業だ。アイビー、私の膝に乗れ。直接指導してやる」
「えっ、今ここで!?」
「ミシェル、お前は帰れ」
「はーい! お邪魔しましたぁ!」
ミシェル嬢が嵐のように去っていく。
残された私と閣下。
そして、赤ペンだらけの原稿。
「……覚悟はいいか? 私の『愛の重さ』、文字通り教えてやる」
こうして、私の新作発表会は、キース閣下による「マンツーマン執筆指導(という名のイチャイチャ)」へと移行していくのだった。
37
あなたにおすすめの小説
幼馴染以上、婚約者未満の王子と侯爵令嬢の関係
紫月 由良
恋愛
第二王子エインの婚約者は、貴族には珍しい赤茶色の髪を持つ侯爵令嬢のディアドラ。だが彼女の冷たい瞳と無口な性格が気に入らず、エインは婚約者の義兄フィオンとともに彼女を疎んじていた。そんな中、ディアドラが学院内で留学してきた男子学生たちと親しくしているという噂が広まる。注意しに行ったエインは彼女の見知らぬ一面に心を乱された。しかし婚約者の異母兄妹たちの思惑が問題を引き起こして……。
顔と頭が良く性格が悪い男の失恋ストーリー。
※流血シーンがあります。(各話の前書きに注意書き+次話前書きにあらすじがあるので、飛ばし読み可能です)
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛
Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。
全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)
頑張らない政略結婚
ひろか
恋愛
「これは政略結婚だ。私は君を愛することはないし、触れる気もない」
結婚式の直前、夫となるセルシオ様からの言葉です。
好きにしろと、君も愛人をつくれと。君も、もって言いましたわ。
ええ、好きにしますわ、私も愛する人を想い続けますわ!
五話完結、毎日更新
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる