33 / 35
王立アルカディア魔法学園編
28.実力テスト③
しおりを挟む
「~~~と───エ─という事でいいですか?ラファエル・ウェルトン君?」
「んえ?」
ハッ!全くもって聞いてなかった!!なにがいいのか分からないっっ
ちょいパニクってオロオロしていると、、
「は~~…。聞いてなかったのですか?その耳は飾りですかね?ですから、後ろの席3人組の内2人が続いたので次は貴方で良いですか?と聞いているんです。誰もテスト受けたがらなくて、、」
「えっ、僕ですか⁉︎ む、無理ですよ!自信がありませんっ」
「そうですか?レオンハルト殿下とフェリクス様、お2人の推薦だったので。。まぁそれなら仕方ありませんね」
え?レオ様とフェリクス様の推薦?
「いいのか?エル?お前、前に強い人にどれくらいこの力が通用するのか知りたいって言ってたじゃん。俺らからしても、あの人相当強いし、他の生徒あと何人もいるからエルと当たる時はあいつ、バテてるかもよ?」
「私もラファエル様の力を見てみたいです。」
え?なんで、フェリクス様が僕の力の事を、、
「あれ?知りませんでした?私もラファエル様と同じ会場でステータス解放の儀をしたんです。」
「エルの力は一部の上級貴族に知られているからな。クリスティアン公爵家はこの国の裏の顔だ。まず知っていて可笑しくはないだろう。」
あ、そっか。色々な事がありすぎてすっかり忘れてたけど、一部の有力貴族は僕の力を知ってるって父様が言ってたっけ
「ほらエル、頑張れ?」
「うん!じゃなくて、はい!」
「クスクスッ。頑張って下さいね。ラファエル様」
多分、僕達はこれからも一緒に行動を共にするだろう。なんとなくそんな気がする。
だからっ、僕だけ落ちこぼれは、絶対避けたい!
「皆さん~!挑戦したい人は手をあげて!……困りましたね。誰も手をあげません。。こうなったら私の偏見と独断でランダムに……!「先生!!」
「先生、次は僕がテスト受けますっっ」
「ラファエル・ウェルトン君?気が変わったのですか?…まぁ、いいでしょう。分かりました。では位置について、、。あっ、その前に何にしますか?剣術?魔法?それとも…」
「魔法でお願いします」
「分かりました。では魔法の場合のルールを説明しましょう。前回のフェリクス君は魔法といっても召喚魔法なので、今回のルールとは異なります。ルールは簡単。渾身の魔法を一つだけ私に打って下さい。私も妨害魔法を使いますが、あくまで実力を知るためです。バリアなと、守護魔法も使っていいですよ。それも貴方の点数になるので。」
「はいっ」
「よろしい。では…始め」
開始の声が聞こえ、一息ついてから僕は呪文を唱え始めた。殆どの魔法は無詠唱で使える事ができるが、難易度の高い高度魔法はまだ詠唱しなければ使えない。ステータス解放の儀、そして神様に会った日から僕は魔法を練習しまくっていた。怖かったんだ…。これから起こる事は僕の命を脅かすから。。
今世こそ僕は長生きして穏やかで幸せに人生を謳歌したいから。
いよいよ呪文も最終段階に入った。
《世界に満ちた創世なる力よ。我を阻むあらゆる戒めを打ち破り、地獄の扉を開けたまえ。光・闇融合魔法、神聖槍地獄門(エレイソン・スピア・インフェルノゲート)》
詠唱し終わると同時に目を開け、エドガー・イェンスを見据える。
最初こそ笑みを浮かべていたエドガーはいつの間にか笑顔が消え、緊張した面持ちをしていた。
エルの周りを包んでいた膨大な魔力が一気にエドガーに向かって牙を剥いた。
初めは防御魔法を使わず、生徒の魔法がどの程度なのか見ようとしていたエドガーだが、流石に命の危機を感じたのか、瞬時にバリアを身に纏った。
ズドーーーーンッッッ
地響きの様な音がしたと思えば、すぐさまその場は突風に襲われた。
やっと突風が止んだと思ったSクラス生徒達は目の前にある光景に驚愕の表情を浮かべた。
そのには右手を前に出し、前を見据えるラファエルと膝をつき、ボロボロの状態のエドガーが呆然とした様にラファエルを見ていたからだ。
誰が見ても一目瞭然、何方が勝ったかは目の前の景色が物語っている。
「正直言ってギリギリでした。貴方、何者ですか?」
突拍子も無いとも言える先生の問いにエルは、
「分かりません。」
ただ、それだけ答えた。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*:.。. .。.:*・゜゚・*
「無事、着替えは済みましたし、ついでに魔力に余裕のあるその辺の教師捕まえて、治癒もして来ました。それと、ラファエル・ウェルトン。実力テスト文句なしの合格です。将来が楽しみですね!」
エルが答えた後、直ぐ様姿を消したかと思えば、ものの十何分でピカピカになって帰ってきた。
先生は早着替えの達人だったらしい。。
その間、レオンハルトとフェリクスはエルを褒めちぎっていた。他の生徒は放心状態続行だったが、、
「ありがとうございますっ」
「将来は魔法を活かせる職業に就いては?例えば…魔法騎士団とか」
「あ、いえ。先生、僕は将来、デザイナーになって自分のお店を持つ事が夢です!なので、その暁にはどうぞご贔屓にっ」
「「「「「「は、はぁーーー!?」」」」」」
先生+やっと放心状態の解けたSクラス生徒達の叫びが第一運動場にこだましたのは言うまでもない。。。
~お知らせ~
毎週更新とほざいておりましたが、学業の都合上、土日は更新お休みとさせて頂きます。
本当に勝手な事ではありますが、どうぞ宜しくお願いします_/\○_((土下座
koko
「んえ?」
ハッ!全くもって聞いてなかった!!なにがいいのか分からないっっ
ちょいパニクってオロオロしていると、、
「は~~…。聞いてなかったのですか?その耳は飾りですかね?ですから、後ろの席3人組の内2人が続いたので次は貴方で良いですか?と聞いているんです。誰もテスト受けたがらなくて、、」
「えっ、僕ですか⁉︎ む、無理ですよ!自信がありませんっ」
「そうですか?レオンハルト殿下とフェリクス様、お2人の推薦だったので。。まぁそれなら仕方ありませんね」
え?レオ様とフェリクス様の推薦?
「いいのか?エル?お前、前に強い人にどれくらいこの力が通用するのか知りたいって言ってたじゃん。俺らからしても、あの人相当強いし、他の生徒あと何人もいるからエルと当たる時はあいつ、バテてるかもよ?」
「私もラファエル様の力を見てみたいです。」
え?なんで、フェリクス様が僕の力の事を、、
「あれ?知りませんでした?私もラファエル様と同じ会場でステータス解放の儀をしたんです。」
「エルの力は一部の上級貴族に知られているからな。クリスティアン公爵家はこの国の裏の顔だ。まず知っていて可笑しくはないだろう。」
あ、そっか。色々な事がありすぎてすっかり忘れてたけど、一部の有力貴族は僕の力を知ってるって父様が言ってたっけ
「ほらエル、頑張れ?」
「うん!じゃなくて、はい!」
「クスクスッ。頑張って下さいね。ラファエル様」
多分、僕達はこれからも一緒に行動を共にするだろう。なんとなくそんな気がする。
だからっ、僕だけ落ちこぼれは、絶対避けたい!
「皆さん~!挑戦したい人は手をあげて!……困りましたね。誰も手をあげません。。こうなったら私の偏見と独断でランダムに……!「先生!!」
「先生、次は僕がテスト受けますっっ」
「ラファエル・ウェルトン君?気が変わったのですか?…まぁ、いいでしょう。分かりました。では位置について、、。あっ、その前に何にしますか?剣術?魔法?それとも…」
「魔法でお願いします」
「分かりました。では魔法の場合のルールを説明しましょう。前回のフェリクス君は魔法といっても召喚魔法なので、今回のルールとは異なります。ルールは簡単。渾身の魔法を一つだけ私に打って下さい。私も妨害魔法を使いますが、あくまで実力を知るためです。バリアなと、守護魔法も使っていいですよ。それも貴方の点数になるので。」
「はいっ」
「よろしい。では…始め」
開始の声が聞こえ、一息ついてから僕は呪文を唱え始めた。殆どの魔法は無詠唱で使える事ができるが、難易度の高い高度魔法はまだ詠唱しなければ使えない。ステータス解放の儀、そして神様に会った日から僕は魔法を練習しまくっていた。怖かったんだ…。これから起こる事は僕の命を脅かすから。。
今世こそ僕は長生きして穏やかで幸せに人生を謳歌したいから。
いよいよ呪文も最終段階に入った。
《世界に満ちた創世なる力よ。我を阻むあらゆる戒めを打ち破り、地獄の扉を開けたまえ。光・闇融合魔法、神聖槍地獄門(エレイソン・スピア・インフェルノゲート)》
詠唱し終わると同時に目を開け、エドガー・イェンスを見据える。
最初こそ笑みを浮かべていたエドガーはいつの間にか笑顔が消え、緊張した面持ちをしていた。
エルの周りを包んでいた膨大な魔力が一気にエドガーに向かって牙を剥いた。
初めは防御魔法を使わず、生徒の魔法がどの程度なのか見ようとしていたエドガーだが、流石に命の危機を感じたのか、瞬時にバリアを身に纏った。
ズドーーーーンッッッ
地響きの様な音がしたと思えば、すぐさまその場は突風に襲われた。
やっと突風が止んだと思ったSクラス生徒達は目の前にある光景に驚愕の表情を浮かべた。
そのには右手を前に出し、前を見据えるラファエルと膝をつき、ボロボロの状態のエドガーが呆然とした様にラファエルを見ていたからだ。
誰が見ても一目瞭然、何方が勝ったかは目の前の景色が物語っている。
「正直言ってギリギリでした。貴方、何者ですか?」
突拍子も無いとも言える先生の問いにエルは、
「分かりません。」
ただ、それだけ答えた。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*:.。. .。.:*・゜゚・*
「無事、着替えは済みましたし、ついでに魔力に余裕のあるその辺の教師捕まえて、治癒もして来ました。それと、ラファエル・ウェルトン。実力テスト文句なしの合格です。将来が楽しみですね!」
エルが答えた後、直ぐ様姿を消したかと思えば、ものの十何分でピカピカになって帰ってきた。
先生は早着替えの達人だったらしい。。
その間、レオンハルトとフェリクスはエルを褒めちぎっていた。他の生徒は放心状態続行だったが、、
「ありがとうございますっ」
「将来は魔法を活かせる職業に就いては?例えば…魔法騎士団とか」
「あ、いえ。先生、僕は将来、デザイナーになって自分のお店を持つ事が夢です!なので、その暁にはどうぞご贔屓にっ」
「「「「「「は、はぁーーー!?」」」」」」
先生+やっと放心状態の解けたSクラス生徒達の叫びが第一運動場にこだましたのは言うまでもない。。。
~お知らせ~
毎週更新とほざいておりましたが、学業の都合上、土日は更新お休みとさせて頂きます。
本当に勝手な事ではありますが、どうぞ宜しくお願いします_/\○_((土下座
koko
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,976
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる