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常連の冒険者崩れの男たち
しおりを挟む「ファルシュ、またあいつらからの指名だが、いけるか?」
「はい」
「ファルシュ……辛いなら断ってもいいんだぞ」
「大丈夫です」
主が客に向かってあいつらと呼ぶのは、一組しかいない。
冒険者崩れの5人組。あいつらは、僕を痛めつけながら犯すのが好きだ。一度、意識が朦朧としてボサボサな髪のまま帰ったことがあり、その時に何をされたのかを軽く話したから、主は心配してくれる。
「よお! ファルシュ、待ってたぜ。今日も楽しもうな」
「はい……」
僕は痛めつけられるのが好きなわけじゃない。楽しめるわけなんかない。そう考えていたら、不意に殴られて、一瞬宙を浮いて床にドサーっと倒れた。プレイが始まったらしい。
僕は感覚と感情の遮断を強めた。
着ていた服はナイフでズタズタに切り裂かれた。僕の皮膚にナイフが当たらないよう気を遣ってくれるような人たちではないから、必然として致命症となる程ではないが肌にも切り傷が複数付けられ血が流れた。
木の床にうつ伏せに倒され、背中や手の指をブーツで踏みつけられる。
尻だけ上に引き上げられると、雑にオイルがベシャリとかけられ、慣らされることもなくいきなり陰茎を突っ込まれる。
「お? こいつ今日はもう既に1発咥えてきたらしい。中がとろけて絡みついて気持ちいいぞ」
男は僕の尻を指がめり込むこほど力一杯掴んで、激しく腰を打ちつける。
別の男が髪を掴んで僕の顔を上げると、口の中にも太いものを喉の奥まで突っ込まれる。
感覚はない。大丈夫。僕は舌を使ってピチャピチャと音を立てながら男の太いものを舐めていく。
他の男のモノを握らされ、胸の突起は雑に引っ張られたり噛みつかれたりする。
「うぅ、」
後ろにいた男は達したようだ。
穴からズルリと抜かれて、別の男のものが入れられた。
「おぉ、本当だ。中が絡みついて気持ちいいな。可愛がってやろう」
左腕をもげそうなほど捻り上げられ、上半身を無理やり起こされると、背中に食い千切ろうとしているのかと思うほどに歯を立てて噛みつかれた。
「誰かこいつの腹に蹴り入れてくれ。下腹はやめろよ、上の方だ」
「いいぞ」
ドガッ
「おぉー、これはいい締め上げてくる。どんどんやれ」
ドガッ ドガッ ドガッ ゴボッ
僕は代わる代わる鳩尾辺りを蹴られて、腹から迫り上がってきた胃液と血を吐き出した。
大丈夫。感覚も感情も遮断してる。
散々殴られ蹴られ踏みつけられ、口にも尻にも延々と突っ込まれ、それは夜半から夜明けまで続いた。
「こいつ暴れたりしないし、叫んだりもしない、穴の具合もいいし最高っすね~」
「顔、可愛いしな」
「あーそれ重要。こいつの涙目も堪らん」
「さぁ、仕事は行くぞー!」
「ほれ、ポーションかけといてやるよ」
そう言うと、血やオイルや色々な体液に塗れて起き上がれない僕に、適当にポーションがバシャッとかけられた。
そして彼らは宿を後にした。
夜中、ガタガタガヤガヤとうるさかっただろうな。左右の部屋の人、寝れなかったんじゃないか?そんなことをボーッと考えた。
口の中も吐き出した胃液と唾液と、そして血液で酷い味だ。たぶん安物だと思うポーションの効き目が出るまでは、このまま呼吸を整えていよう。
それから治癒と浄化を使って、治癒は何度かかけないといけないな。ふぅ。
こんな朝は思い出す。
最初の主のおじいちゃんが聞かせてくれた本の中の話。
悪い魔法使いに呪いをかけられた主公が呪いを解く旅に出る話とか、世界にたった1人しかいない『月の定』と言われる運命の相手を見つける旅に出て幸せになる話とか……。
旅、運命……、幸せ……、恋、どれも僕には関係無い話。呪いにはかかってるようなもの、かな。僕はいつ死ぬんだろう?
ガチャッ
そんなことを考えながら起き上がれずに膝を抱えて、じっとしていると、部屋のドアが開いたような音がした。
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