俺たちの××

怜悧(サトシ)

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三学期編

※ハッピーバースデー →side T

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全身からダラダラと汗も吹き出し、手は精子でべたべたになっちまって、外でこんなになっちまっているという羞恥も麻痺しはじめてきている。
奥にほしい欲求ばかり頭の中に浸食していて、苦しい呼吸でさえ、俺は快感にしようとしているようだ。

康史は指でなだめるように中を拡げていき、
「いろんな人に見られてイクの気持ちいいだろ?見られながら、沢山だして、トールは、もう変態な淫乱だよ」
放心している俺に、頭を撫でて洗脳するかのように康史は囁き、指を引っこ抜く。
「あ、……っく……ッ、やす…………っ、ぬ、くな……やだ……」
指を抜かれた切なさに腰を突き出してねだる俺にはもう理性なんかまるきりない。
「いいよ、もっと好きなのいれてあげるね」
片脚を抱えなおすと、密着しアナルにズンと肉塊をずぶずふ押し入れる。
俺は背を反らしてビクビクと背中をそらし歓喜の声をあげる。

「ッーぁ、ああ、ああッくるっ、っく、ああ、いい、きも、ちはイイッ、む、ンンン」

羞恥心すらなくなった俺の声があまりにでかいと憚られたのか、康史は俺の口を掌で塞ぐと、腰を掴んでぐいぐいと押し上げ激しいピストンを肉を抉りながら繰り返す。
頭がパーになりそうな痺れる快感が全身を襲う。
熱が一気に放出され、まだ冷たい空気が気持ちいい。
動物のように、俺は唸りながら背中をそらして絶頂を繰り返す。
このまま、パーになって、快感だけを貪りたい欲望がつきあがる。

康史は腰を打ち付け、奥まで俺の絶頂に合わせ中へドクドクと熱を注ぎこむ。

鼓動が脈打ちを繰り返し、体中がビクンビクンと痙攣する。
康史が身体を離して、ペニスを引っこ抜かれた後も俺は惚けた表情で、全身を震わせるしかなかった。

「トール、トール?飛んじゃった?」

漸く戻ってきた意識のなかで、顔を覗きこみながらハンカチで軽く俺の股間をぬぐう康史を、俺はぼんやりと見下ろす。
ああ、やべえな。
全身性感帯みてえだ…………。拭われているだけで……たまんねえ。

衣服を着替えさせてくれる康史に、漏れそうになる喘ぎをこらえながら視線を向けて、ちらと眺める。

「ッ.......まだまだ、たんねぇよ.......ッ」

「淫乱だね。分かってるよ、家帰ったら、腰 たたなくなるまで欲しいんだろ?」

熱が燻ったままの俺の身体をグッと引いて、康史は笑いながら俺を覗きこんで、首を傾げる。

「今日は、トールの誕生日だからね。して欲しいこと、考えといてよ。オレはトールが何をして欲しいってオネダリするのか考えるだけで、かなり興奮するけどね」




公園からはバイクで5分とかからなく帰宅したのだが、康史の背中を抱きながらのタンデムは、俺には永遠みたいに長く感じた。
くっついているのに、身体が疼いてどうしょうもないだけの感覚と、タンデムの上で身体を揺らされ注がれた中のものが溢れでる感覚が、俺の脳みそを溶かし尽くしていた。
バイクから降りてフラフラな俺の身体を支える康史と一緒にマンションの玄関へと入る。
俺は玄関に靴を脱ぐことさえ、鬱陶しいくらいに全身が熱をもっていて、欲望がたかまっている。

「トールさあ、今、本当にすごいエロい顔してるの、分かってる?」

康史は後ろから入ってくると、俺の胸元に腕を回して両腕の中に拘束するように背中に語りかけてくる。
自分でそんなのわかるか、とは思う。
頭の中はもうそれしかないし、多分物欲しくてたまらないってのが顔に出てるんだろう。

「……ッ、鏡ねーし、わかんね、…………ぇっ、て……なあ、げん、かい……なんだよ……」
吐き出すように告げた言葉に、背中で康史が嬉しそうな笑い声をたてるのがわかる。
「じゃあ、どうして欲しいか、俺にオネダリしてよ。今日はなんでもしてやるからさ、な」
背中にぐりぐり頭を押し付ける康史の態度が可愛らしいので、思わずごくりと喉を鳴らす。
オネダリとか言われると、途端に恥ずかしさが増す。
ドクドクと期待なのか羞恥なのかよく分からない鼓動が増してくる。
「…………からだ、すげえ……あちーから、ぬがして、くれ」
ちょっと気が引けて声が、小さくかすれちまう。
全身から湯気が出ちまいそうだ。今更っちゃ、今更だが勝手に脱がされるのではなく、脱がせてというのは、なんだか……恥ずかしいもんだ。

「いいよ」

ベルトを外し、スキニーパンツと下着を脱がされると、さっき注がれた精子が溢れて太股を伝ってくる。
「トール、このグレーのニット似合ってたね。やっぱり髪の毛の色と同じだからかな」
ニットを掴んでばさりと手をあげさせられて、シャツと一緒に脱がされ、全裸になる。
明るい部屋の中で俺だけ真っ裸というシュールな図式だ。
それでも持ち上がったまんまの俺のちんこからは、パタパタと先走りが落ちていく。

「トール、すげーエロいね。次はどうしてほしい?」

意地悪な顔で口角をあげて康史は俺の腰に腕を回し、胸元へ頭を寄せてくる。
下から覗かれるのは、かなり、くる。そして、俺は康史のその表情に抗えない。
熱をどうにかしたくて何度も深い呼吸を繰り返す。
明るいリビングで、全裸の俺。

まったく、なにしてんだ…………。

頭ではそう考えているのに、熱をもちすぎた身体は脳みその中まで支配しようとしていた。
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