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※第46話→sideH
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ライに優しい手つきで抱きしめられたまま、キッチンから寝室へと誘導される。
「…………俺は、キッチンでも、良かったけど」
俺は我慢がきかなくて焦れてそういうと、ライは俺を見上げて裸のカラダを撫でる。
「キッチンはさみいよ。空調があった方がいいし。ハルカに風邪ひかせたくねえからさ」
あまりに優しい口調に、俺は泣き出したくなって顔を歪める。
こんなに尽くされる価値は俺にあるのか。
ガキの時からずっと一緒にいただけで、ライのことは犬のように扱ってきた。
いつだって、ライは俺を優先に動いてくれていた。
「ハルカ、ベッドの上に座ってて」
「なあ、ライ……俺、…………もう、全然真壁のこととか考えてねえよ」
俺は長年片思いしていたことに、すでに決着はつけている。
抗争があったあの日、コテンパンにされてきっちり諦めはつけている。
「ハルカ、煽ってんのかよ。ホント煽るのうまいなァ。でも、まあ、今日の様子見てりゃ、分かってるよ。嫉妬とかはもうしてない」
袋からノートと、見慣れた玩具を取り出して、ライはノートを読みながら俺に近づいてくる。
「俺はずっとハルカが好きなんだ。ハルカが他の奴を思っていようと、全然関係ない。もう、誰にも触れさせない」
静かに燃える目を向けて、俺の肩を抱き寄せる。
「本当は、酷くされたくてそんなこと言うの?」
耳元に囁かれ、俺はごくりと息を呑む。
たぶん、そうかもしれない。
俺の中で芽生えた被虐が、いたぶられたくてライの闘争心を煽ってやろうと無意識に思っているのかもしれない。
「ひどく、してくれ。ひどく、されたいんだ」
言いながら、俺は股間を膨らます。
プライドもへったくれもない、ただのマゾヒストだ。
泣きそうになる。
ライは軽く目を伏せて、頷くと俺の背中に爪をたててきつく掻き抱く。
「もう、言わなくていい。…………言うなよ」
優しい言葉。
でも、そんなの、欲しくない。
罵倒して欲しい。
俺は脚を開いて、膨らんだ熱をライの腰に押し付ける。
ガブッと首筋に犬歯をたてられる。
痛みに背をのけぞらし、俺は脳天に快感が背筋を這い上がるのに呼吸を乱す。
グイッと口を開かれ指を押し込まれる。
舌を指で挟まれて唾液が溢れだす。
両脚を割るように開かれ、指を引っこ抜くと唾液に濡れたそれをアナルに押し込む。
「ッか、ハッ…………っはあ、ライ……ッあ、ッ」
「ハルカ・・・・・・俺のもんだ」
印をつけるように、胸元、脇腹を吸い上げながら、指腹で胎内をえぐっていく。
獣のように荒々しい動きに、俺の身体は釘付けになる。
俺が塗り替えられていくようで、怖くなる。
ベッドヘッドに出した玩具から、ライは何かをつかんで俺の口に押し込む。
「ンぐ、ッは、んんん…………っ」
シリコンの嫌な味がする。
「美味しいか?ちんこのおもちゃは」
ライの顔が俺の表情に興奮したような、愉悦を見つける。
ライは俺に欲情しているんだ。
それだけで、身体が熱くなってくる。
ズルズルと指を引っこ抜いてライは俺に笑いかけ、口に入れたディルドーを唇から引き抜いてアナルに押し当てる。
「あ、あ、っ、なかっ、なかっ、に、ほしいっ」
腰を揺らして求めると、ライは俺の頭を優しくなでてゆっくりとディルドーを埋めていく。
「アッ…………う、うう、ああああっ、ハッあ」
充足感にため息のように喘ぎながら、俺は脚を更に開いて奥まで埋めて欲しいと腰を突き出す。
「えろいね、ハルカ。もっと、気持ちよくさせてやるな」
グッと玩具を奥まで入れ、ライは俺のカラダを嬲るように胸もとからゆるゆると舐め始めた。
「…………俺は、キッチンでも、良かったけど」
俺は我慢がきかなくて焦れてそういうと、ライは俺を見上げて裸のカラダを撫でる。
「キッチンはさみいよ。空調があった方がいいし。ハルカに風邪ひかせたくねえからさ」
あまりに優しい口調に、俺は泣き出したくなって顔を歪める。
こんなに尽くされる価値は俺にあるのか。
ガキの時からずっと一緒にいただけで、ライのことは犬のように扱ってきた。
いつだって、ライは俺を優先に動いてくれていた。
「ハルカ、ベッドの上に座ってて」
「なあ、ライ……俺、…………もう、全然真壁のこととか考えてねえよ」
俺は長年片思いしていたことに、すでに決着はつけている。
抗争があったあの日、コテンパンにされてきっちり諦めはつけている。
「ハルカ、煽ってんのかよ。ホント煽るのうまいなァ。でも、まあ、今日の様子見てりゃ、分かってるよ。嫉妬とかはもうしてない」
袋からノートと、見慣れた玩具を取り出して、ライはノートを読みながら俺に近づいてくる。
「俺はずっとハルカが好きなんだ。ハルカが他の奴を思っていようと、全然関係ない。もう、誰にも触れさせない」
静かに燃える目を向けて、俺の肩を抱き寄せる。
「本当は、酷くされたくてそんなこと言うの?」
耳元に囁かれ、俺はごくりと息を呑む。
たぶん、そうかもしれない。
俺の中で芽生えた被虐が、いたぶられたくてライの闘争心を煽ってやろうと無意識に思っているのかもしれない。
「ひどく、してくれ。ひどく、されたいんだ」
言いながら、俺は股間を膨らます。
プライドもへったくれもない、ただのマゾヒストだ。
泣きそうになる。
ライは軽く目を伏せて、頷くと俺の背中に爪をたててきつく掻き抱く。
「もう、言わなくていい。…………言うなよ」
優しい言葉。
でも、そんなの、欲しくない。
罵倒して欲しい。
俺は脚を開いて、膨らんだ熱をライの腰に押し付ける。
ガブッと首筋に犬歯をたてられる。
痛みに背をのけぞらし、俺は脳天に快感が背筋を這い上がるのに呼吸を乱す。
グイッと口を開かれ指を押し込まれる。
舌を指で挟まれて唾液が溢れだす。
両脚を割るように開かれ、指を引っこ抜くと唾液に濡れたそれをアナルに押し込む。
「ッか、ハッ…………っはあ、ライ……ッあ、ッ」
「ハルカ・・・・・・俺のもんだ」
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獣のように荒々しい動きに、俺の身体は釘付けになる。
俺が塗り替えられていくようで、怖くなる。
ベッドヘッドに出した玩具から、ライは何かをつかんで俺の口に押し込む。
「ンぐ、ッは、んんん…………っ」
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それだけで、身体が熱くなってくる。
ズルズルと指を引っこ抜いてライは俺に笑いかけ、口に入れたディルドーを唇から引き抜いてアナルに押し当てる。
「あ、あ、っ、なかっ、なかっ、に、ほしいっ」
腰を揺らして求めると、ライは俺の頭を優しくなでてゆっくりとディルドーを埋めていく。
「アッ…………う、うう、ああああっ、ハッあ」
充足感にため息のように喘ぎながら、俺は脚を更に開いて奥まで埋めて欲しいと腰を突き出す。
「えろいね、ハルカ。もっと、気持ちよくさせてやるな」
グッと玩具を奥まで入れ、ライは俺のカラダを嬲るように胸もとからゆるゆると舐め始めた。
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