瀬をはやみ

怜悧(サトシ)

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君がためをしからざりし命さへ

※side Hasegawa

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ギュッと寸前で止めて、すらっとした長い脚を開いて腰を抱き寄せる。
成春の快感に蕩けた表情を見下ろすと、自然に表情が緩んでしまう。
苦しそうに寄せた眉頭も、濡れた唇も、昼に見た爽やかさはなく、いやらしさを含み艶めかしく見える。
10年、長かったはずなのに、肌に触れるとまるでずっと自分のものだったかように手に馴染む。

「っ、ハアッハ、あ、あっ、はあ、せい、は、セイハ、っい、いれて、ッ、セイハのッ」
真っ赤な顔をして羞恥する様子が彼はしく初々しい。
 ひとつ上でも、あの頃は大人に見えたけどな。
初な反応は変わってはいない。欲しいという言葉がうまく言えないのも。
「な、何が欲しいんですか。僕も素直に貴方が好きだと言ったのですから、素直になってください」
成春はしゃくりあげるように声をあげながら、腰を浮かせて期待するような涙目で見返す。

「セイ、ハ、の、ちんこ、俺にいれ、てくれ」
オレは返事の代わりに、成春の体を反転させて床に押し倒し四つん這いにさせる。
「馬鹿な人ですよ。…………貴方は」
脚を開かせてから、ヒクヒクと震えるアナルの入口に舌先を這わせる。
「あ、ッ、ァな、に、なめ、、きたないから」
舌先を押入れたオレに、いやいやをするように腰を振る姿がまたさらに煽る。
「汚くないですよ。柔らかい」
ちんこを指で括ったまま、アナルへ唾液を注ぎ込み、舌先を伸ばして弱い箇所を弄りまわすと、たまらなくなったのか腰がゆるゆると切なく揺れ始める。
「あ、ぁあ、、ああ、セイハ、せい、は、ほし、い」
「可愛い。成春さん、オレにちんぽ突っ込まれたくて仕方ないって顔してるね」
「ンッッはぁ、はぁ、あ、ああ、せいはの、ちんぽ、ほしい」
だらしなく唇を開いて求める姿に劣情が煽られる。
「貴方は、オレのもんだよ」
舌を離してペニスの先をアナルに押し付けて、グイッと中へと押し込む。
腰を掴んで獣のように首筋に噛み付く。
これは、オレのメスだ。
「ッ、ッあ、あ、あ、あ、、せいは、せいは、すき、すきィ」
声をあげて啼く成春の腰を掴んでぐいぐいと揺さぶる。
欲しがって脚を開いて奥に誘ういじきたないみだらさに、たまらず反転させて脚を腰にかけてぐいと深々と貫くとドライで達したのかビクンビクンと背をそらし体を跳ねさせる。

ずっと閉じ込めてしまいたい。
やっと手に入れたのだ。

閉じ込めて、オレしか見えないように壊したい。

凶暴な気持ちに苛まれながら、オレは成春のペニスから指を離して、胎内へと体液を注ぎ込んだ。
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