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 エレベーターに乗った直後、ガタンと言う音と共に大きく揺れた。それにつられて床に倒れ込んだ。

「うわっ……!」

 全身を床にぶつけると、エレベーターの中は突然、真っ暗になった。

「嘘だろ……! おい、何だよ急に…――!?」

 エレベーターの中が暗くなると俺は携帯の明かりを頼りに辺りを照らした。何度ボタンを押しても反応がなかった。その瞬間、自分が中に閉じ込められたと悟った。そう思うと全身の血が一気に退いた。

 暗闇のエレベーターの中に閉じ込められた恐怖は、なんとも言えない恐怖だった。俺は階のボタンの一番上にある通話ボタンを押して助けを呼んだ。

「閉じ込められた! 誰か助けてくれ!」そう言って必死で助けを求めた。だが、いくら助けを求めても応答がない。

「クソッ、誰かいないのかよ……!?」

 そこでイラつくとドアをバンバンと叩いた。だが、むなしい音だけが響いた。

「嘘だろ…――!?」

 助けが来ないとわかると床に座り込んだ。そして、携帯電話で助けを呼ぼうとした。だが、よりによって圏外になって繋がらなかった。その瞬間、切ないため息をついて頭を抱えた。
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