共鳴のヴァルキュリア （全話再編集完)

第6章―運命の選択―

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一方その頃。戦線から一人離脱したケイニッフィは第6エリアの補給所へと向かった。その途中で彼は、敵のフェニックスに遭遇。まさに間一髪のところをエデン基地のパイロット、神宮寺隼人に救われる。

2人は挨拶をそこそこに交わすとそこで別れた。ケイニッフィは隼人と別れると再び第6エリアの補給所へと戦闘機を走らせたのだった。

機体の燃料がギリギリの所で目的の場所へと辿り着いた。あと少しで補給所へ辿り着けると思った矢先、再び彼の前に4機のフェニックスが突如として現れた。

「ええい、クソ！　またこいつら来やがったな！　待ち伏せとは懲りない奴らだ！　あと少しで補給所に行けるのに、こんなところで…――！」

　目の前にいる敵を振り切ろうとした時、そこでついに戦闘機の燃料が燃え尽きた。それは最悪な状況だった。ケイニッフィはその事に気がつくと表情は青ざめて背筋が凍りついた。

「くそっ！！　くそっ！！　くそっ！！」

燃料が燃え尽きた瞬間、戦闘機のスピードは急激に落ちていった。それは彼にとってもっとも最悪な事態だった。嫌がなおうが最悪な文字が脳裏をかすめた。
　
それは『死』だった。その事が頭の中に過ると、ケイニッフィは最後の足掻きをみせた。

『落ちるな！　上がれ上がれぇええーーっ！！』

　ケイニッフィは無意識に叫ぶと、真っ逆さまに急降下していく手前で、残りのパワーを全て機体の変形モードに当てた。

一か八かの試みに出ると、彼はそこで戦闘機からヒューマノイドに機体を変形させることに見事に成功した。やったと思った矢先、再び彼に試練がふりかかった。

　待ち伏せしていた4機のフェニックスは、彼が機体を宙でヒューマノイドに変形させたと同時に大胆に攻撃を仕掛けてきた。

ギリギリに体勢を保った瞬間、四方を囲むようにしてレーザーガンを放った。しかし、機体は全ての力を使い果たして、攻撃や防御といった力は残されてなかった。防御することも出来ずに、敵の攻撃を四方から的もに受けると機体は激しく損傷した。彼は鬼気迫る状況に、やり場のない怒りをぶつけて叫んだ。

　敵は後方からスペクトラムソードを構えると、そのまま彼に向かって一気に突撃しに来た。もうこれまでかと悟った瞬間、それは突然起きた。