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19.たのもー
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翌朝、朝日と共にパンダに笹をやって、俺たちはフルーツをモグモグしつつ森エルフの村へ向かう。
お留守番はアザレアだ。彼女の方が村の事情を分かってはいるのだけど、結界内のどこに何を置くのかを見てもらう必要があったので。
昨日の経験から特に彼女がいなくとも問題ないことが分かったことだしな。
かといって俺一人で行くのも、というわけでカルミアに付き添ってもらっている。
「たのもー」
「たのもお?」
森エルフの村の入り口に差し掛かったところでつい口をついて出てしまった。
カルミアが興味深そうに聞き返してきてくるものだから……。
「あ、様式美ってやつだ。挨拶する時に使ったりするんだよ」
「そうなんですか。人間の習慣なのですね、覚えておきます」
「う、うん」
ごめん、そんな習慣はたぶんない。でも言わなきゃわからないと思うし、黙っておこう。
へへへ。
我ながら悪い奴だな、俺って。
もしカルミアが村の方ではなく、俺の顔を見ていたら適当な返答をしたことに気が付いただろうなあ。
思いっきり、目が泳いでいたし。
そんなわけで、パンダカーが村の広場に入場だ。
気配に気が付いたらしい村人たちが続々と集まってくる。
「たのもー」
「変わった挨拶だね。カルミア」
彼女より年長の村人が眉をひそめつつも、すぐに彼女に笑顔を向けた。
「人間の習慣らしいです。わたし、人間のことはよくわからないのですけど、人間がレンさん一人だと寂しいと思って、真似しちゃってます」
「レン様は人間に見えるだけで、いや、そうだね。カルミア。種族が違うと習慣が違うと認識し、歩み寄ろうとする姿勢は立派なものだよ」
「えへへ」
褒められて照れているカルミアと微笑ましそうな村人であったが、こちらは気が気じゃない。
そんな中、村人がこちらに向き直る。
「レン様、おはようございます。間もなく族長も来ます」
「は、はい……」
村人がにこやかな挨拶をしてくれても、乾いた笑いしか返すことができなかった。
ど、どうしたもんかなこれ。近く訂正しなきゃ……。
お、噂をすれば族長がこちらにゆっくりと歩いてくるではないか。
「たの……むぎゅう」
「それは、一旦やめておこう、な」
これ以上被害を拡大してはならぬと、カルミアの口を塞ぎ族長に対し頭を下げる。
カルミアに笹を握らせひっくり返っているパンダの世話を任せることにした。
この判断が後に悲劇を生むことをこの時の俺はまだ知らない。
「おはようございます。レン殿」
「族長。おはようございます」
「早速ですが、報告を」
「はい」
「村人全員、結界に移住すると返答がありました。レン殿のご提案に森エルフ一同、ありがたくお受けさせていただきます」
「ありがとうございます!」
住み慣れた土地を離れるって相当勇気がいることなんだ。それを受け入れてくれるとは、自分で提案したこととはいえ、内心かなりビックリした。
数人だけでも来てくれたら御の字かなって思っていたんだよ。それが、全員とは。
村ごと全て移動してくれるのなら、結界の範囲に森エルフの村を考慮する必要がなくなる。
となれば、森の精霊の密度だけを考慮し、結界を調整することができるのだ。最適解を再考しよう。
今度はアザレアだけでなく族長を始め頼りになる人々もいることだし、素晴らしい村を作ることができそうだぞ。
おっと浮かれている場合じゃない。聞くべきことは聞いておかないと。
「移住開始はいつにいたしますか?」
「今すぐにでも、と思っております。冬になるまでには移住を完了させておきたいと考えてます」
「冬になれば、雪深くなったりするのですか?」
「いえ。雪が積もることは滅多にありません。ですが、畑を耕したり、狩りをしたり、何かと厳しい季節になります。それまでに準備を整えようと」
「分かりました。俺にも手伝わせてください。物の移動なら得意なんですよ」
「空間魔法を使われるとか。ありがとうございます」
族長とガッチリ握手を交わす。
よっし、すぐにとなればアイテムボックスが大活躍する時だな。
アザレアの家のようにそのまま持っていけるのが理想だけど、全部の家をチェックしてみないと持っていけるかは分からないか。
◇◇◇
「……」
「…………」
あれ、村人の皆さん全てが絶句している。
まずは族長の家をと床下を見させてもらったところ、アザレアの家と似た構造だったのでさくっと収納したのだが……。
族長は茫然と立ち尽くし、村人の中には腰を抜かしてしまう人もちらほらと。
昨日、アザレアの家を収納したことを知っていると思っていたんだけど、伝わってなかった?
伝わってないにしても彼女の家が丸ごと無くなっていたことくらいは気が付いていると思っていた。
これなら事前説明をした方がよかったかも。
「え、ええと。族長」
「……は、はい」
「ご安心ください。家も含め、中の物もそのまま結界の中に設置しますので」
「私は空間魔法使いが自分の武器を異空間へ放り込む姿を見たことがあります。ですが、家ほど巨大な物は不可能だと聞いておりました」
「そうなんですか。空間魔法使いは結構いたりしますか?」
「稀の稀だと聞いています。マジックアイテムならとても高価でありますが、手に入れることはできます」
「魔法の道具袋みたいなものでしょうか。食糧を収納できる、ような」
「その通りです。空間の広さはそれほどでもないのですが、食事や武器程度ならば入ります」
喋っているうちに族長も冷静さを取り戻してきたようだった。
彼は色んなことを知っているんだな。経験豊富だから族長になっているのかもしれない。
なるほどな。俺があっさりと売られた理由が分かったかもしれん。
空間魔法の使い手を既に何人も抱えているとか、アイテムボックスの機能を持つマジックアイテムを幾つも所持していたとすればどうだ?
曲がりなりにも王国の中枢なのだから、資金も組織力も個人とは比べ物にならないくらい大きいはず。
召喚にどれほどの資金がかかるのかは不明だが、職業「無職」が大失敗だとすれば、失敗を覆い隠すために秘密裡に俺を処分した……という線もあり得るな。
理由が分かったからといって、憤りが消えるわけじゃない。
しかし、俺の予想が正しければ自分の姿を街に見せることで奴らをかき乱すことはできそうだ。
「いや、血眼になって暗殺しにくるかもしれん……」
「暗殺……?」
「すいません。こっちの話です。またいずれ、折を見て俺の事情もお伝えします」
「承知いたしました。無理にお伝えいただかなくとも構いません。我々はあなたに感謝こそすれ恨みなどありません。むしろ、あなたが我々を恨んでいても当然だと思っています」
「いえ、俺は森エルフの皆さんに思うところなんてこれっぽっちもありません。協力してくださることに感謝してます」
お互いに恐縮し頭を下げる族長と俺なのであった。
アイテムボックスの収納量って考えてもみなかったけど、村の家全部はさすがに入らないのかもしれない。
その場合は分けて運べばいいさ。
お留守番はアザレアだ。彼女の方が村の事情を分かってはいるのだけど、結界内のどこに何を置くのかを見てもらう必要があったので。
昨日の経験から特に彼女がいなくとも問題ないことが分かったことだしな。
かといって俺一人で行くのも、というわけでカルミアに付き添ってもらっている。
「たのもー」
「たのもお?」
森エルフの村の入り口に差し掛かったところでつい口をついて出てしまった。
カルミアが興味深そうに聞き返してきてくるものだから……。
「あ、様式美ってやつだ。挨拶する時に使ったりするんだよ」
「そうなんですか。人間の習慣なのですね、覚えておきます」
「う、うん」
ごめん、そんな習慣はたぶんない。でも言わなきゃわからないと思うし、黙っておこう。
へへへ。
我ながら悪い奴だな、俺って。
もしカルミアが村の方ではなく、俺の顔を見ていたら適当な返答をしたことに気が付いただろうなあ。
思いっきり、目が泳いでいたし。
そんなわけで、パンダカーが村の広場に入場だ。
気配に気が付いたらしい村人たちが続々と集まってくる。
「たのもー」
「変わった挨拶だね。カルミア」
彼女より年長の村人が眉をひそめつつも、すぐに彼女に笑顔を向けた。
「人間の習慣らしいです。わたし、人間のことはよくわからないのですけど、人間がレンさん一人だと寂しいと思って、真似しちゃってます」
「レン様は人間に見えるだけで、いや、そうだね。カルミア。種族が違うと習慣が違うと認識し、歩み寄ろうとする姿勢は立派なものだよ」
「えへへ」
褒められて照れているカルミアと微笑ましそうな村人であったが、こちらは気が気じゃない。
そんな中、村人がこちらに向き直る。
「レン様、おはようございます。間もなく族長も来ます」
「は、はい……」
村人がにこやかな挨拶をしてくれても、乾いた笑いしか返すことができなかった。
ど、どうしたもんかなこれ。近く訂正しなきゃ……。
お、噂をすれば族長がこちらにゆっくりと歩いてくるではないか。
「たの……むぎゅう」
「それは、一旦やめておこう、な」
これ以上被害を拡大してはならぬと、カルミアの口を塞ぎ族長に対し頭を下げる。
カルミアに笹を握らせひっくり返っているパンダの世話を任せることにした。
この判断が後に悲劇を生むことをこの時の俺はまだ知らない。
「おはようございます。レン殿」
「族長。おはようございます」
「早速ですが、報告を」
「はい」
「村人全員、結界に移住すると返答がありました。レン殿のご提案に森エルフ一同、ありがたくお受けさせていただきます」
「ありがとうございます!」
住み慣れた土地を離れるって相当勇気がいることなんだ。それを受け入れてくれるとは、自分で提案したこととはいえ、内心かなりビックリした。
数人だけでも来てくれたら御の字かなって思っていたんだよ。それが、全員とは。
村ごと全て移動してくれるのなら、結界の範囲に森エルフの村を考慮する必要がなくなる。
となれば、森の精霊の密度だけを考慮し、結界を調整することができるのだ。最適解を再考しよう。
今度はアザレアだけでなく族長を始め頼りになる人々もいることだし、素晴らしい村を作ることができそうだぞ。
おっと浮かれている場合じゃない。聞くべきことは聞いておかないと。
「移住開始はいつにいたしますか?」
「今すぐにでも、と思っております。冬になるまでには移住を完了させておきたいと考えてます」
「冬になれば、雪深くなったりするのですか?」
「いえ。雪が積もることは滅多にありません。ですが、畑を耕したり、狩りをしたり、何かと厳しい季節になります。それまでに準備を整えようと」
「分かりました。俺にも手伝わせてください。物の移動なら得意なんですよ」
「空間魔法を使われるとか。ありがとうございます」
族長とガッチリ握手を交わす。
よっし、すぐにとなればアイテムボックスが大活躍する時だな。
アザレアの家のようにそのまま持っていけるのが理想だけど、全部の家をチェックしてみないと持っていけるかは分からないか。
◇◇◇
「……」
「…………」
あれ、村人の皆さん全てが絶句している。
まずは族長の家をと床下を見させてもらったところ、アザレアの家と似た構造だったのでさくっと収納したのだが……。
族長は茫然と立ち尽くし、村人の中には腰を抜かしてしまう人もちらほらと。
昨日、アザレアの家を収納したことを知っていると思っていたんだけど、伝わってなかった?
伝わってないにしても彼女の家が丸ごと無くなっていたことくらいは気が付いていると思っていた。
これなら事前説明をした方がよかったかも。
「え、ええと。族長」
「……は、はい」
「ご安心ください。家も含め、中の物もそのまま結界の中に設置しますので」
「私は空間魔法使いが自分の武器を異空間へ放り込む姿を見たことがあります。ですが、家ほど巨大な物は不可能だと聞いておりました」
「そうなんですか。空間魔法使いは結構いたりしますか?」
「稀の稀だと聞いています。マジックアイテムならとても高価でありますが、手に入れることはできます」
「魔法の道具袋みたいなものでしょうか。食糧を収納できる、ような」
「その通りです。空間の広さはそれほどでもないのですが、食事や武器程度ならば入ります」
喋っているうちに族長も冷静さを取り戻してきたようだった。
彼は色んなことを知っているんだな。経験豊富だから族長になっているのかもしれない。
なるほどな。俺があっさりと売られた理由が分かったかもしれん。
空間魔法の使い手を既に何人も抱えているとか、アイテムボックスの機能を持つマジックアイテムを幾つも所持していたとすればどうだ?
曲がりなりにも王国の中枢なのだから、資金も組織力も個人とは比べ物にならないくらい大きいはず。
召喚にどれほどの資金がかかるのかは不明だが、職業「無職」が大失敗だとすれば、失敗を覆い隠すために秘密裡に俺を処分した……という線もあり得るな。
理由が分かったからといって、憤りが消えるわけじゃない。
しかし、俺の予想が正しければ自分の姿を街に見せることで奴らをかき乱すことはできそうだ。
「いや、血眼になって暗殺しにくるかもしれん……」
「暗殺……?」
「すいません。こっちの話です。またいずれ、折を見て俺の事情もお伝えします」
「承知いたしました。無理にお伝えいただかなくとも構いません。我々はあなたに感謝こそすれ恨みなどありません。むしろ、あなたが我々を恨んでいても当然だと思っています」
「いえ、俺は森エルフの皆さんに思うところなんてこれっぽっちもありません。協力してくださることに感謝してます」
お互いに恐縮し頭を下げる族長と俺なのであった。
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