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一章 悪女は牢の中で
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* * *
「今日からここで暮らすのね」
シャルレーヌは聳え立つ立派な城の前に立ち、辺りをを眺めていた。
今日は生憎の青空。雲ひとつない空には眩しい太陽がギラギラと光を放っている。
それから見たことがない物体が浮かび、ふよふよと漂っていた。
これも魔法なのだろうか。
門の上では見たことがない目玉のようなものがギョロギョロと辺りを徘徊するように動いていた。
これが警備の役割を果たしているのか、来客を知らせているのかはわからない。
少し先の道には馬車は馬ではなく、よくわからない生物が走っている。
まるで異世界に迷い込んだようだ。
「見たことがないものばかりね。ゴホ……」
シャルレーヌは深く帽子を被りながら咳き込むのを押さえていた。
容赦なく降り注ぐ光を見ていると今にも倒れそうだ。
ルイが傘をさしてくれているが、日差しを防ぎきれていない。
反射してくる光はシャルレーヌを蝕んでいき、何度も咳き込んでしまう。
(わたくしは試されているのかしら……)
今まで一切光が届かない地下牢にいたシャルレーヌにとってはつらいことだった。
ロミとルイは心配そうに声をかける。
「シャルレーヌ様、大丈夫ですか?」
「何もできずに申し訳ありません」
「ありがとう……ロミ、ルイ」
ロミが倒れそうな体を支えてくれているが限界は近い。
先ほど門に立っていた男性に声をかけてから、もう三十分ほど待たされているが、なんの音沙汰もなく放置されていた。
(この玉はただの飾りなのかしら。ふふっ、何もわからないわ)
遠くの空にはカラスが気持ちよさそうに羽を広げて飛んでいるのが見えた。
「わかってはいたけれど歓迎されていないわねぇ」
「……先ほどの門番は殺しますか?」
「あの玉をすべて壊してきます」
「ダメよ。こんなところで問題を起こしたら、警戒されて楽しめなくなってしまうじゃない。大人しくしましょう」
とは言ったものの徐々に限界は近づいていた。
何週間もの長旅に加えて、強い日差しはシャルレーヌを着実に蝕んでいく。
(困ったわね。このままだとご挨拶もできずに倒れてしまいそう)
シャルレーヌの視界がぐにゃりと歪んだ。
体からどんどんと力が抜けていく。
そのまま倒れてしまったのをロミとルイがすぐさま支えてくれた。
「──シャルレーヌ様っ!?」
「しっかりなさってください! シャルレーヌ様」
「ゴホッ、コホ……!」
二人が名前を呼ぶ声が遠くなっていく。
(ふふっ……このまま太陽に焼かれてみるのも悪くないわね)
どのくらい時間が経ったのだろうか。
するとシャルレーヌの視界に影が差し込む。
闇のような黒髪とアメジストのような紫色の瞳が見えたような気がした。
誰かの影なのか人なのかすらわからない。
次第に体が持ち上がっていき、シャルレーヌを一瞬だけ包み込んだ。
(……冷たくて気持ちいいわ。ここにずっといたい)
そんな時、手のひらにひんやりとした何かが触れた。
ソレはシャルレーヌと親和性が高いものだとすぐに理解する。
サンドラクト王国で過ごしていた地下牢を彷彿とさせる闇だ。
縋りつくように擦り寄ると、黒い腕が少しだけ強張ったような気がした。
しかしすぐに引き離されてしまった。
顔を動かして確認しようとが、それを引き止めるように彼の瞳が大きく見開かれていた。
「チッ……面倒だな」
そんな言葉が耳に届いた。
今まで感じたことのない安心感にシャルレーヌはゆっくりと息を吐き出す。
そこで意識が途絶えてしまった。
──目を覚ますと薄暗い部屋の中にいた。
シャルレーヌはいつのまにか部屋の中に移動して、ベッドに寝かされていた。
首を動かして辺りをゆっくりと見回すと医師が声をかけてくる。
「……の、魔法に触れたと聞きましたが大丈夫ですか?」
「やはり気のせいでは? もし触れていたら正気ではいられないはずですから」
「そうですよね。とりあえずは皇帝陛下に目を覚ましたと報告してくれ」
忙しなく動き回る白衣を着た男性たちを眺めていた。
カーテンから光は漏れていない。どうやら意識を失っている間に夜になったようだ。
(……出迎えは放置されていたけれど、案外普通の対応なのね。意外ですわ)
シャルレーヌはよくわからないままベッドに寝ていた。
質問に答えていくが、すぐに咳き込んでしまうため中断された。
恐らく医師たちなのだろう。ここで休むことを提案されたが首を横に振る。
呼吸のしずらさは変わらないが、今ならばなんとか動けそうなほどに回復したからだ。
自室があるのなら、そこに向かいたいと頼むと一人の侍女が現れた。
「あ、あの……お部屋に、案内いたします」
「……そう」
ビクビクと震えている侍女は、オリーブ色の腰まである髪を編み込んでいる。
眼鏡をかけていて、広範囲にあるそばかすがかわいらしい。
その侍女についていくと、明らかに部屋ではなく物置き部屋のような場所に案内された。
「こ、ここがお部屋になります……!」
「……ここは」
「──申し訳ありません! 失礼いたしました」
問いかける前に侍女は逃げるように行ってしまった。
案内された部屋の中に入ると埃っぽくじめじめとしている。
部屋の中には窓が一つだけ。
これも嫌がらせなのかもしれないが、窓がたくさんある広い部屋に通されるよりずっといい。
「あら、いい部屋ね。欲を言えば、もう少し暗い方がいいのだけれど……」
「すぐに物をどかしますので少々お待ちくださいませ」
「荷物を運んで参ります」
ロミとルイは、すぐに部屋を整えていく。
シャルレーヌは廊下で絵画を眺めながら待機していた。
「はぁ……落ち着くわ」
しっとりとした夜の空気に深呼吸する。
喉の痒みや違和感もだんだんと治ってきたようだ。
「今日からここで暮らすのね」
シャルレーヌは聳え立つ立派な城の前に立ち、辺りをを眺めていた。
今日は生憎の青空。雲ひとつない空には眩しい太陽がギラギラと光を放っている。
それから見たことがない物体が浮かび、ふよふよと漂っていた。
これも魔法なのだろうか。
門の上では見たことがない目玉のようなものがギョロギョロと辺りを徘徊するように動いていた。
これが警備の役割を果たしているのか、来客を知らせているのかはわからない。
少し先の道には馬車は馬ではなく、よくわからない生物が走っている。
まるで異世界に迷い込んだようだ。
「見たことがないものばかりね。ゴホ……」
シャルレーヌは深く帽子を被りながら咳き込むのを押さえていた。
容赦なく降り注ぐ光を見ていると今にも倒れそうだ。
ルイが傘をさしてくれているが、日差しを防ぎきれていない。
反射してくる光はシャルレーヌを蝕んでいき、何度も咳き込んでしまう。
(わたくしは試されているのかしら……)
今まで一切光が届かない地下牢にいたシャルレーヌにとってはつらいことだった。
ロミとルイは心配そうに声をかける。
「シャルレーヌ様、大丈夫ですか?」
「何もできずに申し訳ありません」
「ありがとう……ロミ、ルイ」
ロミが倒れそうな体を支えてくれているが限界は近い。
先ほど門に立っていた男性に声をかけてから、もう三十分ほど待たされているが、なんの音沙汰もなく放置されていた。
(この玉はただの飾りなのかしら。ふふっ、何もわからないわ)
遠くの空にはカラスが気持ちよさそうに羽を広げて飛んでいるのが見えた。
「わかってはいたけれど歓迎されていないわねぇ」
「……先ほどの門番は殺しますか?」
「あの玉をすべて壊してきます」
「ダメよ。こんなところで問題を起こしたら、警戒されて楽しめなくなってしまうじゃない。大人しくしましょう」
とは言ったものの徐々に限界は近づいていた。
何週間もの長旅に加えて、強い日差しはシャルレーヌを着実に蝕んでいく。
(困ったわね。このままだとご挨拶もできずに倒れてしまいそう)
シャルレーヌの視界がぐにゃりと歪んだ。
体からどんどんと力が抜けていく。
そのまま倒れてしまったのをロミとルイがすぐさま支えてくれた。
「──シャルレーヌ様っ!?」
「しっかりなさってください! シャルレーヌ様」
「ゴホッ、コホ……!」
二人が名前を呼ぶ声が遠くなっていく。
(ふふっ……このまま太陽に焼かれてみるのも悪くないわね)
どのくらい時間が経ったのだろうか。
するとシャルレーヌの視界に影が差し込む。
闇のような黒髪とアメジストのような紫色の瞳が見えたような気がした。
誰かの影なのか人なのかすらわからない。
次第に体が持ち上がっていき、シャルレーヌを一瞬だけ包み込んだ。
(……冷たくて気持ちいいわ。ここにずっといたい)
そんな時、手のひらにひんやりとした何かが触れた。
ソレはシャルレーヌと親和性が高いものだとすぐに理解する。
サンドラクト王国で過ごしていた地下牢を彷彿とさせる闇だ。
縋りつくように擦り寄ると、黒い腕が少しだけ強張ったような気がした。
しかしすぐに引き離されてしまった。
顔を動かして確認しようとが、それを引き止めるように彼の瞳が大きく見開かれていた。
「チッ……面倒だな」
そんな言葉が耳に届いた。
今まで感じたことのない安心感にシャルレーヌはゆっくりと息を吐き出す。
そこで意識が途絶えてしまった。
──目を覚ますと薄暗い部屋の中にいた。
シャルレーヌはいつのまにか部屋の中に移動して、ベッドに寝かされていた。
首を動かして辺りをゆっくりと見回すと医師が声をかけてくる。
「……の、魔法に触れたと聞きましたが大丈夫ですか?」
「やはり気のせいでは? もし触れていたら正気ではいられないはずですから」
「そうですよね。とりあえずは皇帝陛下に目を覚ましたと報告してくれ」
忙しなく動き回る白衣を着た男性たちを眺めていた。
カーテンから光は漏れていない。どうやら意識を失っている間に夜になったようだ。
(……出迎えは放置されていたけれど、案外普通の対応なのね。意外ですわ)
シャルレーヌはよくわからないままベッドに寝ていた。
質問に答えていくが、すぐに咳き込んでしまうため中断された。
恐らく医師たちなのだろう。ここで休むことを提案されたが首を横に振る。
呼吸のしずらさは変わらないが、今ならばなんとか動けそうなほどに回復したからだ。
自室があるのなら、そこに向かいたいと頼むと一人の侍女が現れた。
「あ、あの……お部屋に、案内いたします」
「……そう」
ビクビクと震えている侍女は、オリーブ色の腰まである髪を編み込んでいる。
眼鏡をかけていて、広範囲にあるそばかすがかわいらしい。
その侍女についていくと、明らかに部屋ではなく物置き部屋のような場所に案内された。
「こ、ここがお部屋になります……!」
「……ここは」
「──申し訳ありません! 失礼いたしました」
問いかける前に侍女は逃げるように行ってしまった。
案内された部屋の中に入ると埃っぽくじめじめとしている。
部屋の中には窓が一つだけ。
これも嫌がらせなのかもしれないが、窓がたくさんある広い部屋に通されるよりずっといい。
「あら、いい部屋ね。欲を言えば、もう少し暗い方がいいのだけれど……」
「すぐに物をどかしますので少々お待ちくださいませ」
「荷物を運んで参ります」
ロミとルイは、すぐに部屋を整えていく。
シャルレーヌは廊下で絵画を眺めながら待機していた。
「はぁ……落ち着くわ」
しっとりとした夜の空気に深呼吸する。
喉の痒みや違和感もだんだんと治ってきたようだ。
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