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転生したら皇女様でした〜推しがピンチなので婚約破棄してから国に持って帰ります〜
⑦
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「なっ……!俺と結婚出来ないからとそのような嫌がらせを」
「リリアーナ様、酷いですぅ!」
「しっ、仕方ない!貴様との婚約を破棄する事だけはやめておいてやろう!分かってくれ、チェリー。これは国を守る為なんだ」
「ナシール殿下ぁ……でも私」
「勿論、本当に愛しているのは君だけだ」
目の前で突如として始まった寸劇に、ブチリと何かが切れる音がした。
「リリアーナ、仕方なッーー……ブハッ!!」
ナシールの体が僅かに宙に浮く。
拳が唸り、天高く伸びた。
ドサリという大きな音と共に、ナシールの体が地面に落ちた。
それと同時にチェリーもその場にへたり込む。
周囲が静まり返る中、後ろからパチパチと拍手が聞こえる。
勿論、国から連れて来た侍女と騎士達である。
侍女から受け取ったハンカチで手を拭った。
「随分と煩い口ですこと……不愉快だわ」
「………」
「さぁ、デクラン様……行きましょう?」
そう言って再び手を伸ばす。
推しへの下心が止まらない。
「は、はひぃっ!!」
自分も殴られると思ったのか、デクランは急いで手を握る。
(はっ……!!デクラン様の体温を感じるッ)
有り難みを噛み締めながら、学園を後にした。
*
あの後、すぐにベルベット帝国へと帰った。
レブーロン王国の国民は食糧支援を失ったきっかけを作ったナシールとチェリーを許せなかったのだろう。
二人がどうなったのか……容易に想像出来る。
ーー数年後
レブーロン王国はベルベット帝国の庇護下に置かれた。
実質的には全ての権限をベルベット帝国が握っている。
そしてリリアーナを溺愛する皇帝から土地が充てがわれた。
それが元レブーロン王国である。
もう娘を他所に出したくないとの気持ちからか、あっさりとデクランとの関係を認めてくれた。
デクランは最初こそ遠慮気味ではあったが、今では任された土地をきっちりと管理している。
デクランを蔑ろにしていた元家族達は擦り寄ってきたが、直ぐに排除した。
そして今日も推しを眺めながら幸せな日々を送っている。
「そんなに見ないでよ、リリアーナ」
「えへへ」
「また"僕の顔が好き"って言うんでしょう?」
「そうよ!!」
「リリアーナの方がずっとずっと綺麗なのに……」
「ふふっ、知ってるわ」
身近に推しがいる幸せを噛み締めながら笑顔で過ごしている。
デクランと過ごす時間はかけがえのないものだ。
こうして夢が叶った事が未だに信じられない。
(……幸せ過ぎて怖い)
デクランは色々な一面を見せてくれるので退屈せずに済みそうだ。
「どうしてニヤニヤしているの?」
「幸せだなって」
「……リリアーナ、僕も幸せだよ」
「~~~っ、神!!」
「……?」
end
「リリアーナ様、酷いですぅ!」
「しっ、仕方ない!貴様との婚約を破棄する事だけはやめておいてやろう!分かってくれ、チェリー。これは国を守る為なんだ」
「ナシール殿下ぁ……でも私」
「勿論、本当に愛しているのは君だけだ」
目の前で突如として始まった寸劇に、ブチリと何かが切れる音がした。
「リリアーナ、仕方なッーー……ブハッ!!」
ナシールの体が僅かに宙に浮く。
拳が唸り、天高く伸びた。
ドサリという大きな音と共に、ナシールの体が地面に落ちた。
それと同時にチェリーもその場にへたり込む。
周囲が静まり返る中、後ろからパチパチと拍手が聞こえる。
勿論、国から連れて来た侍女と騎士達である。
侍女から受け取ったハンカチで手を拭った。
「随分と煩い口ですこと……不愉快だわ」
「………」
「さぁ、デクラン様……行きましょう?」
そう言って再び手を伸ばす。
推しへの下心が止まらない。
「は、はひぃっ!!」
自分も殴られると思ったのか、デクランは急いで手を握る。
(はっ……!!デクラン様の体温を感じるッ)
有り難みを噛み締めながら、学園を後にした。
*
あの後、すぐにベルベット帝国へと帰った。
レブーロン王国の国民は食糧支援を失ったきっかけを作ったナシールとチェリーを許せなかったのだろう。
二人がどうなったのか……容易に想像出来る。
ーー数年後
レブーロン王国はベルベット帝国の庇護下に置かれた。
実質的には全ての権限をベルベット帝国が握っている。
そしてリリアーナを溺愛する皇帝から土地が充てがわれた。
それが元レブーロン王国である。
もう娘を他所に出したくないとの気持ちからか、あっさりとデクランとの関係を認めてくれた。
デクランは最初こそ遠慮気味ではあったが、今では任された土地をきっちりと管理している。
デクランを蔑ろにしていた元家族達は擦り寄ってきたが、直ぐに排除した。
そして今日も推しを眺めながら幸せな日々を送っている。
「そんなに見ないでよ、リリアーナ」
「えへへ」
「また"僕の顔が好き"って言うんでしょう?」
「そうよ!!」
「リリアーナの方がずっとずっと綺麗なのに……」
「ふふっ、知ってるわ」
身近に推しがいる幸せを噛み締めながら笑顔で過ごしている。
デクランと過ごす時間はかけがえのないものだ。
こうして夢が叶った事が未だに信じられない。
(……幸せ過ぎて怖い)
デクランは色々な一面を見せてくれるので退屈せずに済みそうだ。
「どうしてニヤニヤしているの?」
「幸せだなって」
「……リリアーナ、僕も幸せだよ」
「~~~っ、神!!」
「……?」
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