【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

●やきいもほくほく●

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四章 最強の皇帝

⑤⓪

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メイジーの表情から読み取ったのかベルーガは「異母兄弟ですから」と、淡々と答えた。
するとマオとイディネスが土下座をするような勢いで床に額を擦りつけた。


「「申し訳ありませんでした!」」

「……ッ!?」


メイジーはどうしたらいいかわからずに困惑してエレナに視線を送るものの、彼女はベルーガたちを見ろと言わんばかりだ。


「処分されるはずだった二人を止めてくださったと聞いています。私からもお礼を言わせてください」


二人と同じようにベルーガも深々と頭を下げているではないか。

若い三人だが、ガブリエーレの側近ということはかなり上の立場の人なのではないのだろうか。
そんな人たちに頭を下げさせて良かったのだろうか、と。
チラリと侍女たちを見ると、明らかにメイジーを見る目に怯えが滲んでいる。

何をどう言えばいいのかわからずに、メイジーは三人に頭を上げるように頼む。


「あの……もういいですから頭を上げてください」


メイジーがそう言うと、マオとイディネスは膝をついて、上半身をやっと上げた。


「ですが、島のことを悪く言ったのは許せませんから……!」

「本当に……本当に申し訳ありませんでした! 皇帝陛下の選んだ場所なのに」

「皇帝陛下に何があったのかと思いつい……! すみませんでした」


マオとイディネスの反省した様子を見て、メイジーも彼らを許すことを決めた。
ベルーガも安心したのだろうか。
少しだけ雰囲気が柔らかくなったような気がした。


「二人はメイジー様に許してもらうまでは、皇帝陛下に近づくなと言われて泣いていたのですよ。許していただけてよかったですね」

「兄上っ!」

「ベルーガ兄さん、やめてください。マオ兄さんも落ち着いて!」


咳払いしたイディネスと顔を真っ赤にしているマオ。
そんな二人を優しい瞳で見つめるベルーガ。
三人はとても仲がいいのだとわかる。


「だが、皇帝陛下に殺されそうになって落ち込んでしょう?」

「ぐっ……!」

「……これで本当に皇帝陛下に許して貰えるのだろうか」

「皇帝陛下のおそばにいられないならいっそうのこと……」


マオとイディネスはベルーガの言葉を聞いて再び表情が暗くなる。
初めて会った時から思っていたが、マオとイディネスのガブリエーレの忠誠心は計り知れないほどに大きいようだ。


「我々は皇帝陛下の側近として代々仕えております。この仕事に誇りを持っているのです」


ガブリエーレには許してもらえないかもしれないと落ち込んでいるマオとイディネスは別として、メイジーは長年の勘からベルーガが只者ではないと悟る。
はりつけたような笑顔はなんとも恐ろしい。


「メイジー様、何か必要なものはありますか?」

「……いえ、特には」

「欲しいものがあれば、すぐにおっしゃってください。メイジー様の願いは何でも叶えろと言われておりますので」

「へ……?」


メイジーは気の抜けた返事をしながら驚いていた。
 

「それと皇帝陛下がそばにいない間は我々でメイジー様をお守りするように言われております。どこかに行く時は必ず誰かに声をかけてください」

「……ど、どうして?」

「メイジー様は皇帝陛下の大切な女性ですので」


メイジーは眉を寄せて考えていた。
今までの態度を思い出してみるが、ガブリエーレがこんなことを言うはずがないと思っていたからだ。

(ガブリエーレは何を企んでいるの!? わたしにこんなに優しいわけがないわ!)

メイジーは鳥肌がたった腕を摩りながらベルーガたちを見ていた。
真実を知ってそうなのはベルーガ。
マオとイディネスは何も知らないとみて間違いないだろう。


「それと皇帝陛下から〝道〟ができたとメイジー様に伝えるようにおっしゃってました」

「道って……何でしょうか?」

「おや? メイジー様が切望していたと皇帝陛下からお聞きしましたが……」

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