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22 カルロス登場
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あの騒動からまた1ヶ月たち、『淀み』に行っていたアルベルトが帰還した。
「……屋敷が更に綺麗になっている……」
ルーベンスのお陰で大金持ちになった花は、あれから掃除やリノベをしまくったので内部はほぼ完了している。
「そうですね。アルベルト様のベッドもちゃんと綺麗になってるので今日から寝れますよ!」
「へっ? 俺の部屋も?!!」
「メリーから色々聞きながら修正しました。だからなるべくそのままにしてあります。確認してみてください」
案内された部屋は両親と暮らしいていたあの頃に戻ったように綺麗だった。最後に見た薄暗く汚いあの部屋の面影は最早無い。
「!!! ………………ありがとぅ………………」
小さく溢すその一言が精一杯となり、アルベルトはその場で泣き崩れてしまう。側で慌てる花にも構わず嬉し涙がずっと止めどなく溢れては床を濡らした。
「それでアルベルトは寝ちゃったの?」
「うん。泣くだけ泣いて、そのまま無言でベッドに倒れ込んだら寝息立ててた」
「まぁ、討伐後だったしなぁ。仕方ないとはいえ、急に爆睡はビックリしたでしょ?」
「うーん……ビックリというよりハラハラしたかな?」
アルベルトの奇行話をしていると、急にオリバーがソワソワしだした。
「あー……、と、ところで花はこの後暇?」
「? 暇というか買い出しに行く予定」
「じゃあー……「はにゃー!! 大変!! アルがふたにいるよー!!」」
オリバーの声に被せてミー君が慌てて花を呼びに来た。
「ふたに?」
「多分、2人って言いたいのかな?」
「はにゃー!! はにゃく! はやく!!」
ミー君に引っ張られながら玄関に向かうと確かにアルベルトそっくりな男の子がそこにはいた。
「おっ! カルロス!! 久しぶりだね!!」
「!! オリバー兄……」
玄関で呆然としていたのはアルベルトの双子の弟、カルロスだった。
「元気だった?」
「……何、呑気に人の健康状態聞いてるの!! これどういう事?! 説明して!!」
「あれ? アルベルトから聞いて無い?」
「マリーとメリーのシッターが見つかった話とオリバー兄がいるのは聞いた」
顔はそっくりアルベルトだけど性格や声は全く別人だ。だからかミー君は理解出来なくて怯えている。
花はひとまずミー君を抱き上げて背中を撫でる。すると甘えるようにミー君は花の胸のなかで大人しくなった。
「この際オリバー兄でいいから、説明してよ!!」
「うーん……どこからすればいい?」
「ミムの婆が捕まった後の話から! それとこの屋敷の事も詳しく!!」
「はいはい。でも屋敷のことは花に聞くのが一番だと思うけど?」
「花?」
怪訝な顔でオリバーに突っかかるカルロスは、もはやチンピラ騎士だ。
「私です。マリーとメリーのシッターをしております」
「…………どこの人? 言葉は通じるみたいだけど……」
この時久しぶりに自分が異世界人だと気が付いた。服装も然ることながら顔の作りがモロ日本人のそれだったことに……。
「日本と言う島国から来ました。シッターを無料でやる変わりにリフォームを好きにしていいと言う条件でしたのでこうなりました」
「えぇ?!! それじゃ君には何の利益もないじゃん!」
「いえ。リフォームは楽しいですし、色々家具も自分好みに出来るので問題無いです」
「…………」
カルロスは自分の理解が及ばない想定外の話に暫しフリーズした。
「とりあえず、ここでは何ですから客間で話しませんか?」
「ほら、カルロス!」
「……あっ、うん……」
「オリバー、お茶を用意するからカルロス様を案内してくれる?」
「了解!」
花の胸で眠くなったミー君を寝室に運ぼうとしたが、花と離れたくないのか駄々をこねる。仕方ないので抱っこ紐にミー君を乗せると安心したのか直ぐにすやすや寝てしまった。
「……重いけど仕方ない……」
台所で紅茶の準備をしていると、お菓子センサーを察知した双子が勢い良く現れた。
「花がお茶の準備してるってことはお客様?」
「……誰?」
「カルロス様よ。貴女たちのお兄さんでしょ?」
「えっ? カル兄帰って来たの?」
「客間にいるわよ」
「行ってくる!!」
「……花、お菓子は私の分もね!」
「あっ! マリーも!!」
ちゃっかり双子に苦笑しながらお茶の準備をして客間に行く。するとマリーやメリーをカルロスは抱きしめていた。
「もう、心配させるなよ!! 何だって俺が『淀み』に行ってる時に居なくなるんだよ!!」
「だってミム婦人がメリーをお外にポイするからいけないんだよ!!」
「そうだな。あの婆は最悪だな。でも捕まってもういないから安心しろ!」
「……うん。花とマリーとミー君と一緒にいる。あとオリバー」
「……俺はついで?」
「うん。うん? 花は……シッターのことだろ? ……ミー君って誰??」
メリーの口から自分の知らない第3者の名前が出て動揺していると、メリーは花に抱っこ紐の中で寝ているミー君を指差した。
「……ミー君」
「…………赤ん坊?!!」
衝撃事実にカルロスはその場でまた固まってしまった。
「……屋敷が更に綺麗になっている……」
ルーベンスのお陰で大金持ちになった花は、あれから掃除やリノベをしまくったので内部はほぼ完了している。
「そうですね。アルベルト様のベッドもちゃんと綺麗になってるので今日から寝れますよ!」
「へっ? 俺の部屋も?!!」
「メリーから色々聞きながら修正しました。だからなるべくそのままにしてあります。確認してみてください」
案内された部屋は両親と暮らしいていたあの頃に戻ったように綺麗だった。最後に見た薄暗く汚いあの部屋の面影は最早無い。
「!!! ………………ありがとぅ………………」
小さく溢すその一言が精一杯となり、アルベルトはその場で泣き崩れてしまう。側で慌てる花にも構わず嬉し涙がずっと止めどなく溢れては床を濡らした。
「それでアルベルトは寝ちゃったの?」
「うん。泣くだけ泣いて、そのまま無言でベッドに倒れ込んだら寝息立ててた」
「まぁ、討伐後だったしなぁ。仕方ないとはいえ、急に爆睡はビックリしたでしょ?」
「うーん……ビックリというよりハラハラしたかな?」
アルベルトの奇行話をしていると、急にオリバーがソワソワしだした。
「あー……、と、ところで花はこの後暇?」
「? 暇というか買い出しに行く予定」
「じゃあー……「はにゃー!! 大変!! アルがふたにいるよー!!」」
オリバーの声に被せてミー君が慌てて花を呼びに来た。
「ふたに?」
「多分、2人って言いたいのかな?」
「はにゃー!! はにゃく! はやく!!」
ミー君に引っ張られながら玄関に向かうと確かにアルベルトそっくりな男の子がそこにはいた。
「おっ! カルロス!! 久しぶりだね!!」
「!! オリバー兄……」
玄関で呆然としていたのはアルベルトの双子の弟、カルロスだった。
「元気だった?」
「……何、呑気に人の健康状態聞いてるの!! これどういう事?! 説明して!!」
「あれ? アルベルトから聞いて無い?」
「マリーとメリーのシッターが見つかった話とオリバー兄がいるのは聞いた」
顔はそっくりアルベルトだけど性格や声は全く別人だ。だからかミー君は理解出来なくて怯えている。
花はひとまずミー君を抱き上げて背中を撫でる。すると甘えるようにミー君は花の胸のなかで大人しくなった。
「この際オリバー兄でいいから、説明してよ!!」
「うーん……どこからすればいい?」
「ミムの婆が捕まった後の話から! それとこの屋敷の事も詳しく!!」
「はいはい。でも屋敷のことは花に聞くのが一番だと思うけど?」
「花?」
怪訝な顔でオリバーに突っかかるカルロスは、もはやチンピラ騎士だ。
「私です。マリーとメリーのシッターをしております」
「…………どこの人? 言葉は通じるみたいだけど……」
この時久しぶりに自分が異世界人だと気が付いた。服装も然ることながら顔の作りがモロ日本人のそれだったことに……。
「日本と言う島国から来ました。シッターを無料でやる変わりにリフォームを好きにしていいと言う条件でしたのでこうなりました」
「えぇ?!! それじゃ君には何の利益もないじゃん!」
「いえ。リフォームは楽しいですし、色々家具も自分好みに出来るので問題無いです」
「…………」
カルロスは自分の理解が及ばない想定外の話に暫しフリーズした。
「とりあえず、ここでは何ですから客間で話しませんか?」
「ほら、カルロス!」
「……あっ、うん……」
「オリバー、お茶を用意するからカルロス様を案内してくれる?」
「了解!」
花の胸で眠くなったミー君を寝室に運ぼうとしたが、花と離れたくないのか駄々をこねる。仕方ないので抱っこ紐にミー君を乗せると安心したのか直ぐにすやすや寝てしまった。
「……重いけど仕方ない……」
台所で紅茶の準備をしていると、お菓子センサーを察知した双子が勢い良く現れた。
「花がお茶の準備してるってことはお客様?」
「……誰?」
「カルロス様よ。貴女たちのお兄さんでしょ?」
「えっ? カル兄帰って来たの?」
「客間にいるわよ」
「行ってくる!!」
「……花、お菓子は私の分もね!」
「あっ! マリーも!!」
ちゃっかり双子に苦笑しながらお茶の準備をして客間に行く。するとマリーやメリーをカルロスは抱きしめていた。
「もう、心配させるなよ!! 何だって俺が『淀み』に行ってる時に居なくなるんだよ!!」
「だってミム婦人がメリーをお外にポイするからいけないんだよ!!」
「そうだな。あの婆は最悪だな。でも捕まってもういないから安心しろ!」
「……うん。花とマリーとミー君と一緒にいる。あとオリバー」
「……俺はついで?」
「うん。うん? 花は……シッターのことだろ? ……ミー君って誰??」
メリーの口から自分の知らない第3者の名前が出て動揺していると、メリーは花に抱っこ紐の中で寝ているミー君を指差した。
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