七分で読める官能小説 2

若葉おのえ

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隣の短大生 4

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 今日は隣の部屋に住む短大生、サキちゃんの誕生日である。幼い体型や顔つきなどのせいで見た目は小六か中一ぐらいに見えてしまうが、実際は十九歳になる。
 ミツルが誕生日祝いをしたいと提案したところ、サキちゃんの希望は、二日間ミツルがサキちゃんのお兄さんになる、というものだった。
 サキちゃんが高校二年生で、ミツルは大学受験に失敗した浪人生で、ミツルが予備校に通うために一人暮らしをしているコーポに、妹のサキちゃんが夏休みを利用して遊びに来た、という設定である。
 昨日は、妹のサキちゃんから頼まれてバストマッサージをしたり、手押し相撲をしたり(サキちゃんは攪乱戦法だと称して途中からトップレス姿になった)した後、ベッドでついに本番行為に及ぶことになった。
 高二の妹によって、サキちゃんが妄想の中で生み出した兄は、めでたく童貞卒業を果たしたわけである。

 その日の午後にやって来たサキちゃんは、「今日は曇り空でそれほど暑くならないみたいだから、動物園に行かない? こっちに来て水族館と遊園地は行ったけど、動物園はまだなんだ」と行った。
 ミツルは「いいよ、もちろん」とうなずいた。
 バスとJRを乗り継いで動物園に行った。夏場だけにお客さんは少なく、多くの動物たちも動きが鈍かった。特にホッキョクグマはプールに浸かったままぐったりしていた。
 ミツルはときおり、サキちゃんをスマホで撮影した。特に、動物ふれあいコーナーでウサギを抱いたり子ヤギにエサをやりながらなでたのする様子は、あどけないローティーンが楽しげに小動物と戯れているようにしか見えなかった。
 その他、リスザル園に入ったときに、二匹のリスザルサキちゃんの身体をよじ登ってきて、サキちゃんが「きゃー」と身体を縮こめて怖がる様子は何ともおかしくてかわいかった。すれ違った家族連れのお父さんが「お嬢ちゃん、怖くないよ、ここのお猿さんは何もしないから」と笑って声をかけてきた。
 帰りにJR駅から出たときに、少し歩いた先のシャッター通りの商店街に、昭和の時代からやっているレトロな喫茶店があるよと教えると、サキちゃんが行ってみたいと言ったので、立ち寄ってそこで食事をすることにした。
 サキちゃんは予想以上に喜んでくれて、店の外にある食品サンプルのショーケースや看板をスマホで撮影し、店内でも「三丁目の夕日の時代にタイムスリップしたみたい」と楽しげにあちこち見回していた。
 ミツルはコーヒーとミックスサンドを注文し、サキちゃんはナポリタンとメロンクリームソーダを注文した。

 ミツルの部屋に戻ったのは夕方だった。
 サキちゃんは「お兄ちゃん、今日は楽しかったねー。でも気温は低めだったけどやっぱりちょっと蒸し暑かったね。ここもエアコン入れておけばよかったかも」と言い、Tシャツを脱ぎ、ブラも外して、タオルを首からかけた。
 ミツルもTシャツを脱いで、濡らしたタオルで顔や身体を拭いた。サキちゃんに「拭いてやろうか?」と聞くと、「うん」とうなずいたので。サキちゃんの上半身を拭いた。わきを拭いたときにサキちゃんは「いやん、くすぐったいよ」と身をよじらせた。
 その後、サキちゃんは「お兄ちゃん、この部屋、よく見るとカーペットに髪の毛とか、結構落ちてるね」と言い出し、トップレス姿のままで、コロコロシートでカーペットを掃除し始めた。コロコロシートのスティックを動かすたびにサキちゃんのおっぱい周りの筋肉がかすかに隆起していた。
 しばらく経ったが、どうもエアコンの利きがよくないように感じた。普段ならそろそろ涼しくなってきてもいい頃のはずである。
「エアコンの設定温度、どうなってる?」と尋ねると、サキちゃんは「二十七度だよ」と答えた。ミツルは普段、二十五度にして使っている。
「あと二度下げて。ボクにとって二十七度はちょっと暑いから」
「私はこれぐらいがちょうどいいんだけど」
 それからしばらくは設定温度について言い合い、最終的には間を取って二十六度ということで話がままった。
「お兄ちゃん、外で汗かいたんだったら、シャワー浴びてきたら」
「ああ、そうしようかな……て、お前、その間に缶酎ハイ飲むなよ。十九歳はまだお酒ダメなんだからな」ミツルはそう言ってから「あ、十七歳か、今は」と訂正した。
「別にいいじゃん。この部屋の中だけで飲むんだから」
「ダーメーっ」
「じゃあ聞くけど、お兄ちゃんは、二十歳になるまで飲んでなかった?」
「うっ…………」
「ほーら、自分ができてないことを他人にやれって、そんなのダメだよ」
 ミツルは「とにかく、飲んじゃダメだからな」と言い置いて、着替えやタオルを持ってユニットバスに入った。
 これでは完全に、芸人さんたちが「押すなよ、押すなよ」と言うのと同じ種類のフリである。
 身体を洗い、洗髪もした。途中からお湯から水に切り替えると、身体が冷やされてしゃきっとなった。

 そろそろ上がろうと思ったとき、ドアが開いて、サキちゃんが「お兄ちゃーん、サキの身体も洗ってよ」と入ってきた。カーテンを引くと、サキちゃんは既に全裸だった。
 幼い体型にこぶりなおっぱい、そして短めで面積も少なめのアンダーヘア。何度見ても、小六か中一ぐらいの女児の裸だった。
 サキちゃんが「でへへへ」両手を後ろにやって身体をくねくねさせている。顔に赤みがさしている。
「こらーっ、また酎ハイ飲んだなっ」
「お兄ちゃんだって未成年のときから飲んでたくせにぃ」
「……ったく。で、洗ってやるのはいいけど、ここ、狭いよ」
「大丈夫だよ。お兄ちゃん、ちょっと詰めて」と先ちゃんは浴槽内に入ってきた。「小学六年生ぐらいまで、一緒にお風呂とか入ってたよね。その後は、何となく入らなくなったんだっけ?」
「兄妹というのは、そういうものだよ。たまに中学ぐらいになっても親とか兄とか弟とかと平気で一緒に入る女子もいるらしいけど、普通は入らないよ」
「ふーん。普通って、何なんだろうね。サキはずっとお兄ちゃんとお風呂入ってても、多分平気だったよ」
「普通っていうのは……世間の約束事みたいなものかな。時代が変われば普通も変わるんだろう」
 ミツルはボディソープを手に取り、サキちゃんの身体を素手洗いし始めた。
 首筋、両腕、背中。わきの下を洗うとき、サキちゃんが「やん」と身体をよじらせた。
 続いて背後からおっぱいやおなかも洗う。おっぱいは念入りに、ゆっくりとなで回し、指で乳首をはさんだ。サキちゃんが「お兄ちゃん、エッチなことしてるー」と言って後ろ手でミツルのものを触り、「ほーら、硬くなってるよー」と横顔を向けた。
 さらにお尻周り、太腿、ふくらはぎ、足先と洗い、最後に後ろから手を回して陰部へと手を伸ばした。
 クリトリスやひだひだをなで回すと、サキちゃんは「ああっ……ダメぇ……」とミツルにもたれかかってきた。さらになでるうちに中指をつるんとひだひだの間に挿入させると、サキちゃんが「ああっ、お兄ちゃん、やばい……」と体重をかけてきたので一緒に倒れそうになり、あわてて中指を抜いて体勢を立て直した。

 あらためて陰部を愛撫。お尻の穴周りを指先でなで始めると、サキちゃんは「やだ。指とか入れないでよ」と言った。
 これはフリだろうか? フリだよな。入れてくれっていう。
 ミツルが背後から中指を肛門に少しだけ挿入した。ボディソープのお陰で抵抗なくつるんと入ったが、サキちゃんが「きゃあ」と悲鳴を上げてつま先立ちになり、よろけて倒れそうになった。ミツルはあわてて中指を抜いてサキちゃんの身体を支えた。
「あー、びっくりした」サキちゃんは浴槽の縁に両手をついて、はあー、と息を吐いた。
「そんなにびっくりした?」
「お尻に指が入った瞬間、頭のてっぺんから足の先まで電流が走ったよ」
 ミツルは経験がないのでよく判らなかったが、お尻には独自の性感帯があるというのは聞いたことがある。だからアナルセックスというものもあるのだろう。
 ミツルが「へえ、そうなんだ。そんなにすごかった?」と言うと、サキちゃんは「もっかい、入れてみて」とお尻を突き出してきた。
 再び背後から中指を挿入。サキちゃんは「ああっ……言葉にできない感覚。気持ちいいのと気持ち悪いのが交ざったような、全身の鳥肌が立つような」と解説してくれた。
 ミツルがゆっくりと中指を出し入れさせると、サキちゃんは「ああっ……立ってられなくなるよ……」と再び腰砕けになった。
 中指を抜くと、サキちゃんが立ち上がって振り返り、「お兄ちゃんにもやったげる」とボディソープを手に着け、「後ろを向いて」と言った。
 言われたとおりに後ろを向き、中腰になる。
 と、突然。サキちゃんの指が肛門の中に入ってきて、全身を貫かれたような衝撃がやって来て、ミツルは「うわっ……」と震えた。
 下を向き始めていた自分のものがなぜか屹立し、たとえようのない興奮に見舞われた。
 サキちゃんが「ね、すごいでしょ」と指を出し入れし、ミツルはそのたびに下腹部の内側を引っかき回されてるような感覚に陥り、浴槽の縁に両手をついた。
 サキちゃんから「お兄ちゃん、サキにももっかいやって」と言われ、サキちゃんが背を向けてお尻を突き出してきた。

 ミツルはサキちゃんの要望には従わず、両手で彼女の腰をつかんで、バックから膣内に挿入した。ボディソープのお陰で摩擦がなく、今度もするっと入った。
 サキちゃんが「やだっ、お兄ちゃん、なにしてんのよっ」と横顔を向けたので、ミツルは「あそこの洗いっこだよ」と答えた。
 激しめに突いたりゆっくり出し入れしたりと、腰の動きに変化をつけた。さらには背後から手を伸ばして、おっぱいをもみしだき、乳首をつまんで引っ張った。
「ああっ、お兄ちゃん、やばい……」
「サキ、お前は最高だよ。何てかわいいんだ……」
「ありがとう。でみーも、中に出したら殺すからね」
 その言い方には妙な圧を感じたので、ミツルは「大丈夫、ちゃんと外に出すから」と応じた。
 やがてサキちゃんが「あーっ、イっちゃううーっ」と声を上げながらあごを上げて身体をびくんびくんと震わせた。
 こんな幼い子を立ちバックでイかせてる。
 そんな思いがミツルの興奮度を一気に高め、発射しそうになって、あわててサキちゃんのお尻から身体を離した。
 サキちゃんのお尻から腰にかけて、白濁した液が派手にかかった。

 タオルで身体を拭いてユニットバスから出ると、一足先に出ていたサキちゃんが、パンティ一枚だけをはいて首からタオルをかけただけの格好でベッドの縁に座っていた。手には酎ハイ。
 ミツルが「こらーっ、ダメだと言ってるだろ」と言うと、サキちゃんは「じゃあ、お兄ちゃんにも飲ませてあげるよ」と言い、口に含んでから手招きをした。ミツルが近づくと、サキちゃんは片手を首の後ろに回して引き寄せ、口移しで飲まされた。
 缶酎ハイは、その最後の一口で空になった。

 二人でベッドに寝転び、天井を見上げた。サキちゃんはパンティ一枚、ミツルもボクサーパンツをはいているだけだった。
 ミツルが片手を伸ばして、サキちゃんのおっぱいを触っていると、サキちゃんが「お兄ちゃん……てか、ミツルくん、実は重大発表があります」と言った。「私、短大の寮に移ることにしたの」
「えっ……何で?」
「ミツルくんと出会ってからの日々はとても楽しかったんだけど、このままだと私、ちゃんと勉強できないと思ったんだよね。それに、入学したときの気持ちが早くも薄れてきちゃってることに気づいて、これはまずいぞって。それに、ミツルくんちに来たら、ついつい酎ハイ飲んじゃうし」
「酎ハイはサキちゃんが勝手に飲んでるだけで、ボクのせいじゃないよ」
「そのおとり。でも、ミツルくんちに来たら飲んじゃうのは確かだし。ミツルくんも夢に向かって頑張ってるんだよね」
「うん……プロの作家になることは夢というより、実現できる目標だと思ってるけどね」
 ミツルは心の中で、最近は官能小説ばっかり書いてるけど、プロの官能小説家だってれっきとしたプロの作家だし、とつぶやいた。
「ミツルくん、約束しよ。私が保育士になった頃には、ミツルくんもプロの作家になってる。こういうふうに未来を具体的にイメージするって、意外と効果あるんだよ」
「……そうだね。判った。ボクも必ず結果を出してみせるから、サキちゃんも遊びはほどほどにして、勉強頑張って」
 サキちゃんは「うん、がんばろうね」と言ってから、ミツルの上に乗っかってきた。
 ディープキスをし合い、互いの下着に片手を差し入れて、愛撫を始めた。
 これがサキちゃんとの最後のセックスになるのかも……。
 いや、目標を達成して、成長した姿を見せ合えたら、そんなことにはならない……。

 数日後、サキちゃんは本当に短大の寮に引っ越してしまった。引っ越しの手伝いはいいと言われ、お互い頑張ろうと確認し、別れ際にハグをした。
 あっさりした別れだった。そのせいでミツルはしばらくの間、サキちゃんとの出来事を思い出しながら一人エッチをすることになった。

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