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㉒ セドリックside
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3度目のノックでゆっくりと扉が開いた。
久しぶりに見たアベルはとても元気とは言えない状態だ。
熱が出ているのか、顔が赤く息が荒い。汗もかいているようで髪が顔に張り付いている。
寒いのだろう。カーディガンが羽織っている。
「せ、せどりっくさま?」
あまり呂律の回らない問いかけに我に返る。
「アベル、ごめんね。どうしても君に会いたくて。熱があるんだね。おいで。」
アベルのすぐ前へ行き腕を広げる。
アベルはボーっとしながら腕の中に入ってきた。
俺は部屋の鍵を閉めて上がり込む。
本来ならもう1人いるはずだがどうやらアベルは1人で使っているようだ。それにしても酷く冷えた部屋だ。日が当たらないにしても酷すぎる。一体なぜ・・・?
アベルを抱きかかえてアベルの個室に案内してもらう。
「ここ」
「うん。ありがとう。入るね。」
そして扉を開けて本日何度目かの驚きを目にした。
床一面に本や教科書、プリントが散乱している。
机の上には広げられたノートと筆記用具、ボロボロの教科書がある。
一目でアベルの努力がわかる。
アベルをベッドに下ろそうとしたとき、小さな声で言った。
「ゆ、か。お水・・・濡れてます。気をつけてください」
見ると確かにベッドと机の間が濡れている。
飲もうとして零したのか。それはいつからなのか。
「うん。大丈夫だよ。ありがとう」
ベッドに降ろし頭を撫でながら言うとアベルは気持ちよさそうに目を瞑る。
「少し、待っていてね」
俺は冷蔵庫から水を取るために一度離れ背を向ける。
冷蔵庫を開けるとまたまたびっくり。
水と保存食しか入っていない。しかもおいしくないやつ。これでも熱も下がらないはずだ。
一度食べ物を持ってこなければ。
そう考えながら水を手にアベルの元へ戻る。
「アベル。一度お水を飲もう。起き上がれるかな?」
俺がそう聞くとアベルはゆっくりと起き上がる。
相当きついのか起き上がると壁にもたれて一息つく。
「飲める?」
水を渡すとコクコクと頷くので手元を支えながら見守る。
半分ほど飲み満足したのか口から離す。
・・・いつから飲めていなかったから一気に半分も飲むのか。
「よく飲めたね。偉い。」
水を机に置きながらアベルの頬をなでるとまた気持ちよさそうに目をつむる。
「アベル?」
「はい」
「一度寝たら身体を拭こうね。きっとスッキリするよ。」
「はい。」
「それまでは少し休もうか。起きたらご飯を食べよう。」
「・・・はい」
アベルをベッドに横たわらせて布団を被せる。
「俺がそばにいるからね。安心して眠ってね。」
布団の上から寝かしつけるようにぽんぽんし、アベルが完全に眠ったころ、公爵家専属の影を呼ぶ。
影というのは情報収集・護衛と、何でもできるスーパー組織で公爵家は1人に対して2人が配属される。そして普段は表に姿を現さないが、主人に呼ばれればどこにでも姿を現す。
俺が呼ぶ影は主人である俺でもどこから出てきたのか分からないほどすぐ後ろに姿を現した。
「・・・頼みがある。」
「なんなりと。」
「この子の為に消化に良いものと1週間分の食料を持ってきてくれ。俺の部屋からで構わない。後、公爵家の医者も呼んでくれ。母に手紙を出すから一緒に届けてくれると助かる。」
「かしこまりました。」
俺は母に簡単にアベルの事を綴り医者を借りると書く。
医者が来るまではなるとか頑張ってほしいが。
熱もいつから出ているか分からないしご飯もいつから食べていないのか分からない。
つい焦ってしまうけど、寝息を立てるアベルを見て冷静さを保つ。もう一度部屋の中を見渡しアベルの努力に関心と尊敬と心配な気持ちを持つ。
ふと机を見ると一冊立てかけてある分厚いノートがある。
なんだか気になり手にしてみる。
どうやらアベルの日記らしい。
申し訳ないと思いつつ、この数日何があったのか知るためにも読むことにした。
久しぶりに見たアベルはとても元気とは言えない状態だ。
熱が出ているのか、顔が赤く息が荒い。汗もかいているようで髪が顔に張り付いている。
寒いのだろう。カーディガンが羽織っている。
「せ、せどりっくさま?」
あまり呂律の回らない問いかけに我に返る。
「アベル、ごめんね。どうしても君に会いたくて。熱があるんだね。おいで。」
アベルのすぐ前へ行き腕を広げる。
アベルはボーっとしながら腕の中に入ってきた。
俺は部屋の鍵を閉めて上がり込む。
本来ならもう1人いるはずだがどうやらアベルは1人で使っているようだ。それにしても酷く冷えた部屋だ。日が当たらないにしても酷すぎる。一体なぜ・・・?
アベルを抱きかかえてアベルの個室に案内してもらう。
「ここ」
「うん。ありがとう。入るね。」
そして扉を開けて本日何度目かの驚きを目にした。
床一面に本や教科書、プリントが散乱している。
机の上には広げられたノートと筆記用具、ボロボロの教科書がある。
一目でアベルの努力がわかる。
アベルをベッドに下ろそうとしたとき、小さな声で言った。
「ゆ、か。お水・・・濡れてます。気をつけてください」
見ると確かにベッドと机の間が濡れている。
飲もうとして零したのか。それはいつからなのか。
「うん。大丈夫だよ。ありがとう」
ベッドに降ろし頭を撫でながら言うとアベルは気持ちよさそうに目を瞑る。
「少し、待っていてね」
俺は冷蔵庫から水を取るために一度離れ背を向ける。
冷蔵庫を開けるとまたまたびっくり。
水と保存食しか入っていない。しかもおいしくないやつ。これでも熱も下がらないはずだ。
一度食べ物を持ってこなければ。
そう考えながら水を手にアベルの元へ戻る。
「アベル。一度お水を飲もう。起き上がれるかな?」
俺がそう聞くとアベルはゆっくりと起き上がる。
相当きついのか起き上がると壁にもたれて一息つく。
「飲める?」
水を渡すとコクコクと頷くので手元を支えながら見守る。
半分ほど飲み満足したのか口から離す。
・・・いつから飲めていなかったから一気に半分も飲むのか。
「よく飲めたね。偉い。」
水を机に置きながらアベルの頬をなでるとまた気持ちよさそうに目をつむる。
「アベル?」
「はい」
「一度寝たら身体を拭こうね。きっとスッキリするよ。」
「はい。」
「それまでは少し休もうか。起きたらご飯を食べよう。」
「・・・はい」
アベルをベッドに横たわらせて布団を被せる。
「俺がそばにいるからね。安心して眠ってね。」
布団の上から寝かしつけるようにぽんぽんし、アベルが完全に眠ったころ、公爵家専属の影を呼ぶ。
影というのは情報収集・護衛と、何でもできるスーパー組織で公爵家は1人に対して2人が配属される。そして普段は表に姿を現さないが、主人に呼ばれればどこにでも姿を現す。
俺が呼ぶ影は主人である俺でもどこから出てきたのか分からないほどすぐ後ろに姿を現した。
「・・・頼みがある。」
「なんなりと。」
「この子の為に消化に良いものと1週間分の食料を持ってきてくれ。俺の部屋からで構わない。後、公爵家の医者も呼んでくれ。母に手紙を出すから一緒に届けてくれると助かる。」
「かしこまりました。」
俺は母に簡単にアベルの事を綴り医者を借りると書く。
医者が来るまではなるとか頑張ってほしいが。
熱もいつから出ているか分からないしご飯もいつから食べていないのか分からない。
つい焦ってしまうけど、寝息を立てるアベルを見て冷静さを保つ。もう一度部屋の中を見渡しアベルの努力に関心と尊敬と心配な気持ちを持つ。
ふと机を見ると一冊立てかけてある分厚いノートがある。
なんだか気になり手にしてみる。
どうやらアベルの日記らしい。
申し訳ないと思いつつ、この数日何があったのか知るためにも読むことにした。
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