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㊲ アベルside
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セドリック様が平日は学園へ行き、週末は帰ってきて僕と一緒に過ごす日が2週間続いた。
僕は公爵家のみんなともうすっかり仲良くなって、体調も医者から大丈夫だと言われたため勉強を再開した。公爵夫人が家庭教師を付けてくれたので彼のもとで勉強をしている。
家庭教師はケルと言って若いけど何でも知ってる男性だ。はじめは痛いことされるかもしれないと夜まで予習をしていたけど、そんなことはしなくていいと真剣に言われてからは辞めた。
ある日の週末、セドリック様と夕飯を食べているといつもと様子が違うことに気づいた。
「・・・あの、セドリック様どうかされました?」
1人だけご飯を食べすすめるのも申し訳なくて僕も手を止めて尋ねる。
「うん。大丈夫だよ。アベルに少しだけお話があるんだけど、まずはご飯食べてからにしようか」
セドリック様は気を使わせたねと言いながら夕飯を再開した。
夕飯を済ませてセドリック様の部屋に連れられる。
少しだけソワソワしながらセドリック様のアクションを待つ。
「アベルは来月に開催されるパーティに参会したい?」
セドリック様の言うパーティとは学園が主催で行うパーティの事だ。
毎年12月に開かれるもので、新入生が学園になじんだことや友人ができたことを両親や他の貴族たちにお披露目する場となる。
つまり、自分の子供たちが学園でどんな人たちと友好関係を持っているのかを知る場であり、自分の子供が地位の高い貴族と交友があることを見せつける場になる。
このパーティは意思に関係なく新入生の参加は義務付けられていたはず。
「このパーティは僕は参加しないといけないはずです」
「うん。そうなんだけど、婚約関係である公爵家から声明を出せばアベルは休めるんだよ。俺はアベルに行くなとは言わないよ。でも少し心配なんだ。まだ君をいじめた子達への対処も学園への制裁もしていない。そんな中、1ヶ月ほど公爵家の意向で学園を休んでいる君が登場したらまた悪意に晒されるんじゃないかって」
「・・・確かに、少し怖いです。でも行かなきゃいけないなら僕は貴族の義務を全うしたいし、セドリック様が来てくれるなら心強いです。新入生の家族は参加できますよね。婚約関係にあるセドリック様が来てくれるなら僕は安心出来ます。」
「ふふ。そうだよね。食べるならそういうと思った。そこでね1つ提案があるんだ。」
「提案?」
「そう。実はね今俺は学園でアベルの事を特にいじめていた子達について調べているんだ。そして父親は学園の運営に携わっている貴族を調べている。影には君の家族と領地を調べてもらっているんだ」
「え!いつの間に・・・ごめんなさい、負担を増やしてしまって」
「謝らないで。俺たちが勝手にやったことだからね。それでね、もう結構証拠や不正が見つかっているんだよ。俺たちはそれをいつでも開示して相手に罰を与えることができる。そのタイミングをどうしようか今相談していたんだ。」
「・・・まさか」
セドリック様の意図に気づいてしまい俯いていた顔を上げると少しだけ悪そうな笑いを浮かべてをしたセドリック様が頷いた。
「そのまさかだよ。アベルが久しぶりに顔を出す社交界。何も起きないわけがない。あの場でアベルの潔白の証明と君を傷つけた人たちへの罰を与えるのはどうかな?」
あまりにも大胆な計画に驚きながらも少し不安に思う。
「もし、実行してセドリック様たちまで悪く言われるのは怖いです。僕は別に平気だけど、セドリック様たちが一生懸命してくれて、それでも悪く思われるかもしれないのは・・・」
「大丈夫。俺たちはこの国で唯一の公爵家だよ。誰も俺たちを悪く言わないし言わせないよ。」
僕の目をまっすぐ見るセドリック様の目は真剣でなんだか頷いてしまう不思議な力がある。
「わかりました。」
僕の返事を聞いたセドリック様は満足そうに頷いて、詳しいことは明日話そうね。と、お風呂の準備を始めた。
僕はまだソファに座ったまま、大きく動く展開に追いつけずにいた。
僕は公爵家のみんなともうすっかり仲良くなって、体調も医者から大丈夫だと言われたため勉強を再開した。公爵夫人が家庭教師を付けてくれたので彼のもとで勉強をしている。
家庭教師はケルと言って若いけど何でも知ってる男性だ。はじめは痛いことされるかもしれないと夜まで予習をしていたけど、そんなことはしなくていいと真剣に言われてからは辞めた。
ある日の週末、セドリック様と夕飯を食べているといつもと様子が違うことに気づいた。
「・・・あの、セドリック様どうかされました?」
1人だけご飯を食べすすめるのも申し訳なくて僕も手を止めて尋ねる。
「うん。大丈夫だよ。アベルに少しだけお話があるんだけど、まずはご飯食べてからにしようか」
セドリック様は気を使わせたねと言いながら夕飯を再開した。
夕飯を済ませてセドリック様の部屋に連れられる。
少しだけソワソワしながらセドリック様のアクションを待つ。
「アベルは来月に開催されるパーティに参会したい?」
セドリック様の言うパーティとは学園が主催で行うパーティの事だ。
毎年12月に開かれるもので、新入生が学園になじんだことや友人ができたことを両親や他の貴族たちにお披露目する場となる。
つまり、自分の子供たちが学園でどんな人たちと友好関係を持っているのかを知る場であり、自分の子供が地位の高い貴族と交友があることを見せつける場になる。
このパーティは意思に関係なく新入生の参加は義務付けられていたはず。
「このパーティは僕は参加しないといけないはずです」
「うん。そうなんだけど、婚約関係である公爵家から声明を出せばアベルは休めるんだよ。俺はアベルに行くなとは言わないよ。でも少し心配なんだ。まだ君をいじめた子達への対処も学園への制裁もしていない。そんな中、1ヶ月ほど公爵家の意向で学園を休んでいる君が登場したらまた悪意に晒されるんじゃないかって」
「・・・確かに、少し怖いです。でも行かなきゃいけないなら僕は貴族の義務を全うしたいし、セドリック様が来てくれるなら心強いです。新入生の家族は参加できますよね。婚約関係にあるセドリック様が来てくれるなら僕は安心出来ます。」
「ふふ。そうだよね。食べるならそういうと思った。そこでね1つ提案があるんだ。」
「提案?」
「そう。実はね今俺は学園でアベルの事を特にいじめていた子達について調べているんだ。そして父親は学園の運営に携わっている貴族を調べている。影には君の家族と領地を調べてもらっているんだ」
「え!いつの間に・・・ごめんなさい、負担を増やしてしまって」
「謝らないで。俺たちが勝手にやったことだからね。それでね、もう結構証拠や不正が見つかっているんだよ。俺たちはそれをいつでも開示して相手に罰を与えることができる。そのタイミングをどうしようか今相談していたんだ。」
「・・・まさか」
セドリック様の意図に気づいてしまい俯いていた顔を上げると少しだけ悪そうな笑いを浮かべてをしたセドリック様が頷いた。
「そのまさかだよ。アベルが久しぶりに顔を出す社交界。何も起きないわけがない。あの場でアベルの潔白の証明と君を傷つけた人たちへの罰を与えるのはどうかな?」
あまりにも大胆な計画に驚きながらも少し不安に思う。
「もし、実行してセドリック様たちまで悪く言われるのは怖いです。僕は別に平気だけど、セドリック様たちが一生懸命してくれて、それでも悪く思われるかもしれないのは・・・」
「大丈夫。俺たちはこの国で唯一の公爵家だよ。誰も俺たちを悪く言わないし言わせないよ。」
僕の目をまっすぐ見るセドリック様の目は真剣でなんだか頷いてしまう不思議な力がある。
「わかりました。」
僕の返事を聞いたセドリック様は満足そうに頷いて、詳しいことは明日話そうね。と、お風呂の準備を始めた。
僕はまだソファに座ったまま、大きく動く展開に追いつけずにいた。
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