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41 両視点
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-アベルside-
今日は学園のパーティだ。
思い返せば4月に入学してからは実家であるキャロン領に帰ったことはなかった。今もうすっかり冬で雪もちらほら降っている。
パーティは夕方からなので僕は今日もゆっくりした時間に起床する。なんだか今日の予公爵家の中の雰囲気は少し僕に気を使っているような、心配しているような雰囲気だ。セドリック様なんか僕を起こしてからそばを離れないし、ぶどうゼリーも1日2つと決められているのに今日は朝食の時点で2つも食べさせてもらえたし、お昼もあるよと言われた。
セドリック様を含めた公爵家にはパーティに行くのは平気だって言ったけど、実は少し不安というか怖い気持ちもある。学園にいた頃は同級生からの視線や憎悪に耐えるだけだったけど、今回は違う。大人にそんな視線を向けられるなんて経験しないと分からないしんどさがある。
それに、セドリック様たちが来てくれるって言っても入場の順番は今回ばかりは地位関係なくある。新入生の関係者が入りそろうまで2時間はかかるはず。
その間は1人。幾ら会場の隅にいると言ってもそこにたどり着くまでは絶対注目を浴びるし、僕が一人でいてほっといてくれるわけがない。
不安だな。行きたくないって言ったら行かなくていいって言ってくれるかな?
そう思いながらセドリック様を見あげてみたけど、セドリック様は気づかなくて。
でも今日だけの我慢。って思えばいいのかな?
セドリック様も公爵家当主も夫人もどんでん返ししようねって言ってるし、具体的に何するかは聞いてないけど任せてもいいよね。
-セドリックside-
今日は学園のパーティの日。
昨日まで父と母、影も含めて打ち合わせをしっかりした。
計画は2パターンあるけど、できれば穏便にしてあげたいし、アベルが注目を浴びるのが嫌がるだろうからもう片方のパターンにならないことを願うばかりだ。
アベルは平然を装ってるけど、起きてからは俺が少し動けば隣をトコトコ突いて回るし、不安なのか隣に座っているがいつもよりも近い。
料理長も察したのかぶどうゼリーを2つ出していたし、お昼の分もあるし帰ってきてからもたくさん食べていいよと言っていた。
甘いと思うが、俺もそうしたかったので給与を増やしてもいいと思う。
なんて真顔で料理長への給与について考えていた。
お昼も済ませたあとはすぐに着替えが始まる。
アベルの服は公爵家のカラーでもある黒色と金色を用いたもので、全体的なベースは黒だがボタンや刺繍は金色だ。アベルは可愛らしい顔立ちをしていて、髪もふわふわカールなので俺と違って胸元と袖にはフリルのついた服を着せている。
元々顔はすごく整っているし、顔色もここで過ごしたことでとても良くなっているので特にメイクなどをする必要はなく。
俺はアベルを送るために一緒に馬車に乗り込む。父と母はその後ろを馬車でついてくる予定だ。
アベルは学園へ行くまでの道をずっと緊張した面持ちで座っている。俺が隣に座り手を握ってみるとアベルは少し安心したかのように力を抜く。
そうして学園内のパーティ会場に着いた俺は馬車から降りてアベルをエスコートする。もちろん、俺は学年が違うし、あくまで婚約者なので入場はあとからで、入り口で止められてしまう。
アベルの手を名残惜しく握りながら「大丈夫だよ。俺たちが必ずついてるから。不安な時はこれを握りしめてて」とアベルの着ている服に合わせた金色の小粒な宝石のついたネックレスを渡す。
「うん。ありがとう・・・」
宝石を見てお守りができたと笑うアベルの手に周囲への牽制と警告を兼ねたキスをしてアベルが会場へ入っていく後ろ姿を見守る。
その後も後ろには入場者が増えてきたので俺も馬車へ戻ることに。ここで最後に父と母と打ち合わせをしておくのだ。
今日は学園のパーティだ。
思い返せば4月に入学してからは実家であるキャロン領に帰ったことはなかった。今もうすっかり冬で雪もちらほら降っている。
パーティは夕方からなので僕は今日もゆっくりした時間に起床する。なんだか今日の予公爵家の中の雰囲気は少し僕に気を使っているような、心配しているような雰囲気だ。セドリック様なんか僕を起こしてからそばを離れないし、ぶどうゼリーも1日2つと決められているのに今日は朝食の時点で2つも食べさせてもらえたし、お昼もあるよと言われた。
セドリック様を含めた公爵家にはパーティに行くのは平気だって言ったけど、実は少し不安というか怖い気持ちもある。学園にいた頃は同級生からの視線や憎悪に耐えるだけだったけど、今回は違う。大人にそんな視線を向けられるなんて経験しないと分からないしんどさがある。
それに、セドリック様たちが来てくれるって言っても入場の順番は今回ばかりは地位関係なくある。新入生の関係者が入りそろうまで2時間はかかるはず。
その間は1人。幾ら会場の隅にいると言ってもそこにたどり着くまでは絶対注目を浴びるし、僕が一人でいてほっといてくれるわけがない。
不安だな。行きたくないって言ったら行かなくていいって言ってくれるかな?
そう思いながらセドリック様を見あげてみたけど、セドリック様は気づかなくて。
でも今日だけの我慢。って思えばいいのかな?
セドリック様も公爵家当主も夫人もどんでん返ししようねって言ってるし、具体的に何するかは聞いてないけど任せてもいいよね。
-セドリックside-
今日は学園のパーティの日。
昨日まで父と母、影も含めて打ち合わせをしっかりした。
計画は2パターンあるけど、できれば穏便にしてあげたいし、アベルが注目を浴びるのが嫌がるだろうからもう片方のパターンにならないことを願うばかりだ。
アベルは平然を装ってるけど、起きてからは俺が少し動けば隣をトコトコ突いて回るし、不安なのか隣に座っているがいつもよりも近い。
料理長も察したのかぶどうゼリーを2つ出していたし、お昼の分もあるし帰ってきてからもたくさん食べていいよと言っていた。
甘いと思うが、俺もそうしたかったので給与を増やしてもいいと思う。
なんて真顔で料理長への給与について考えていた。
お昼も済ませたあとはすぐに着替えが始まる。
アベルの服は公爵家のカラーでもある黒色と金色を用いたもので、全体的なベースは黒だがボタンや刺繍は金色だ。アベルは可愛らしい顔立ちをしていて、髪もふわふわカールなので俺と違って胸元と袖にはフリルのついた服を着せている。
元々顔はすごく整っているし、顔色もここで過ごしたことでとても良くなっているので特にメイクなどをする必要はなく。
俺はアベルを送るために一緒に馬車に乗り込む。父と母はその後ろを馬車でついてくる予定だ。
アベルは学園へ行くまでの道をずっと緊張した面持ちで座っている。俺が隣に座り手を握ってみるとアベルは少し安心したかのように力を抜く。
そうして学園内のパーティ会場に着いた俺は馬車から降りてアベルをエスコートする。もちろん、俺は学年が違うし、あくまで婚約者なので入場はあとからで、入り口で止められてしまう。
アベルの手を名残惜しく握りながら「大丈夫だよ。俺たちが必ずついてるから。不安な時はこれを握りしめてて」とアベルの着ている服に合わせた金色の小粒な宝石のついたネックレスを渡す。
「うん。ありがとう・・・」
宝石を見てお守りができたと笑うアベルの手に周囲への牽制と警告を兼ねたキスをしてアベルが会場へ入っていく後ろ姿を見守る。
その後も後ろには入場者が増えてきたので俺も馬車へ戻ることに。ここで最後に父と母と打ち合わせをしておくのだ。
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