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出会いイベント ライリー編1 【ローズ】
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ウィリアム様とニコルの出会いイベントを果たしたメアリー。
でもそれぞれのイベントは私のせいでゲームとは全く違うものになってしまった。
今はそれが最悪の結末に結びつかないことを祈るばかりだ……。
私は誰の恋路の邪魔もしません!
お願いだから誤解しないでほしい!
足元で「クゥーン」と可愛らしい鳴き声が聞こえた。
見下ろせばくりくりおめめの可愛い子犬。
「あら。どうしたの、アラン」
そっと両手で抱きあげると、子犬は嬉しそう頬を舐めてきた。
ニコルが拾ったこの子はアランと名付けられ、めでたく私たちの家族になった。
侍女たちがお風呂に入れてくれたおかげですっかりこの子はきれいになり、私の見立て通りなかなかの美人さんだった。
ほんとは私がお風呂に入れたかったんだけど……。
ニコルと侍女たちに全力で止められてしまった。
むしろアランに汚されたせいで私までお風呂に入れられる始末……。
みんな大げさよ。
見た目は公爵令嬢でも、中身は前世の影響で平民なんだから。
まぁ、それはさておき……。
「アラン、今回はあなたにかかってるからね!よろしく頼むわよ!」
今日はメアリーとお庭でのお茶会の日。
うちに初の招待だ。
そこでライリーとメアリーの出会いイベントが始まる。
今回は絶対に忘れない!
ゲームの中ではローズ主催のお茶会にメアリーが参加し、イベントが幕を開ける。
もちろん、仲良くお茶会をしようと悪役令嬢ローズがメアリーを招待するわけがない。
そのお茶会でメアリーはローズの取り巻き達に散々嫌味を言われ続け、惨めな思いをさせられる。
そこでローズが「あらあら、可哀そうじゃない。本当のことを言っちゃ」とさらにどん底に突き落とすセリフを言うのだ。
ただ気に入らないメアリーを不幸な目に合わせたかっただけのお茶会。
ほんとゲームの中のローズはいい性格をしてる。
そして取り巻き達が偶然を装い、メアリーの足を引っかける。
メアリーは派手に転び、その服は泥だらけになってしまう。
恥をかかされ続けたメアリーはお茶会の場から逃げ出し、泣きながら庭を後にするのだ。
涙を流しまともに前も見ずに走っていたため、突然誰かとぶつかってしまう。
その相手がライリーだ。
ライリーは泣いている泥だらけのメアリーにすかさずハンカチを渡す。
「どうしてそんな目に」とライリーは心を痛ませた。
そこにローズがやってきて追い打ちをかける。
「まだ私の屋敷に薄汚い平民がいたのね。あら?ライリー、その娘が好きになったの?道具のくせに人間らしい心を持とうだなんて。身の程を知りなさいよ」
いやいやいや……。
つらい、なにこれ。
ライリーのルートはウィリアム様とニコルのルートほどローズの邪魔は多くないが、その分出会いイベントでローズの悪役ぶりが際立っている。
あんなことできるわけない。
やったら最後、私にとってのバッドエンドまっしぐらだ。
でもライリーとメアリーの出会いイベントは無事に果たさなきゃ。
メアリーが誰と結ばれるかは分からないけれど、ライリーにも平等にチャンスがあるべきよ。
そこで!
人懐っこい顔でこちらを見るアランを抱きしめる。
アランに頑張ってもらわなくちゃ!
でもそれぞれのイベントは私のせいでゲームとは全く違うものになってしまった。
今はそれが最悪の結末に結びつかないことを祈るばかりだ……。
私は誰の恋路の邪魔もしません!
お願いだから誤解しないでほしい!
足元で「クゥーン」と可愛らしい鳴き声が聞こえた。
見下ろせばくりくりおめめの可愛い子犬。
「あら。どうしたの、アラン」
そっと両手で抱きあげると、子犬は嬉しそう頬を舐めてきた。
ニコルが拾ったこの子はアランと名付けられ、めでたく私たちの家族になった。
侍女たちがお風呂に入れてくれたおかげですっかりこの子はきれいになり、私の見立て通りなかなかの美人さんだった。
ほんとは私がお風呂に入れたかったんだけど……。
ニコルと侍女たちに全力で止められてしまった。
むしろアランに汚されたせいで私までお風呂に入れられる始末……。
みんな大げさよ。
見た目は公爵令嬢でも、中身は前世の影響で平民なんだから。
まぁ、それはさておき……。
「アラン、今回はあなたにかかってるからね!よろしく頼むわよ!」
今日はメアリーとお庭でのお茶会の日。
うちに初の招待だ。
そこでライリーとメアリーの出会いイベントが始まる。
今回は絶対に忘れない!
ゲームの中ではローズ主催のお茶会にメアリーが参加し、イベントが幕を開ける。
もちろん、仲良くお茶会をしようと悪役令嬢ローズがメアリーを招待するわけがない。
そのお茶会でメアリーはローズの取り巻き達に散々嫌味を言われ続け、惨めな思いをさせられる。
そこでローズが「あらあら、可哀そうじゃない。本当のことを言っちゃ」とさらにどん底に突き落とすセリフを言うのだ。
ただ気に入らないメアリーを不幸な目に合わせたかっただけのお茶会。
ほんとゲームの中のローズはいい性格をしてる。
そして取り巻き達が偶然を装い、メアリーの足を引っかける。
メアリーは派手に転び、その服は泥だらけになってしまう。
恥をかかされ続けたメアリーはお茶会の場から逃げ出し、泣きながら庭を後にするのだ。
涙を流しまともに前も見ずに走っていたため、突然誰かとぶつかってしまう。
その相手がライリーだ。
ライリーは泣いている泥だらけのメアリーにすかさずハンカチを渡す。
「どうしてそんな目に」とライリーは心を痛ませた。
そこにローズがやってきて追い打ちをかける。
「まだ私の屋敷に薄汚い平民がいたのね。あら?ライリー、その娘が好きになったの?道具のくせに人間らしい心を持とうだなんて。身の程を知りなさいよ」
いやいやいや……。
つらい、なにこれ。
ライリーのルートはウィリアム様とニコルのルートほどローズの邪魔は多くないが、その分出会いイベントでローズの悪役ぶりが際立っている。
あんなことできるわけない。
やったら最後、私にとってのバッドエンドまっしぐらだ。
でもライリーとメアリーの出会いイベントは無事に果たさなきゃ。
メアリーが誰と結ばれるかは分からないけれど、ライリーにも平等にチャンスがあるべきよ。
そこで!
人懐っこい顔でこちらを見るアランを抱きしめる。
アランに頑張ってもらわなくちゃ!
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