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「あんなに強く握りしめていたら弱ってしまうに決まっていますよ」
着替えをするために一度オリビアと離れ自室に戻った時、後ろからイライジャがそう言った。
「ロゼリアージュ様は教えてあげなかったのですか?」
「あ、あー……うん……」
イライジャの問いに歯切れの悪い答えを返す。
その目が冷ややかなものに変わった。
「……」
「なんだよ」
「いえ。傷心した女性に優しくして、プレゼントでもあげれば、好感度上がりますもんね」
「ぐっ……」
鋭い。
痛いとこ突きやがる。
「俺は泣いてるオリビアを笑顔にしてあげたかっただけ」
下心が全くなかったかと言われると嘘になるけど。
子供が大事なおもちゃを強く抱きしめるような姿に何も言えなかったのも事実だ。
さっさと着替えを済ませ、イライジャの疑わしげな目から逃げるように再び部屋を出る。
これからオリビアと夕食だ。
いつもなら食堂で待つが、今日は部屋へ迎えに行く。
髪飾りをあげた時、オリビアは笑ってくれた。
だが俺にはどこか無理しているように見えた。
きっとまだ花を弱らせてしまったことから立ち直っていない。
慰めてあげなければ。
早くオリビアに笑顔が戻るように。
オリビアの部屋の前に立ち、扉をノックしようとした。
だが、
「ラビンス!!ありがとうー!!大好きよ!!」
中から聞こえてきたオリビアの声にその手を止めた。
オリビアのそんな大きな声、初めて聞いた。
思わず可愛いなと思ってしまったが、すぐに我に返る。
大好きって……大好きって……俺だってまだ言われたことないのに……。
取り乱しそうな心を抑えながら、扉をノックした。
中からご機嫌なオリビアの声が返ってくる。
「ロゼ様!迎えに来てくださったのですか?」
「うん、そうなんだけど……」
語尾がはっきりせず、オリビアがこてんと首を傾げた。
可愛すぎかよ。
「ずいぶんラビンスと盛り上がってたようだけど、何かあったの?」
こんなことが気になるなんて我ながら器が小さいなと思いながら尋ねる。
いや、未来の妻に何かすごく喜ばしいことがあったのだ。
気になってしまうのは仕方ない。
そこに嫉妬が混じっていたとしても、だ。
オリビアは満面の笑みを浮かべて、手の内にあるものを見せてくれた。
「ラビンスが作ってくれたんです!」
それを見て、全てを理解した。
それは押し花が装飾されたしおりだった。
その押し花はまぎれもなく子供たちがくれたあの小さな花。
オリビアは枯れたと言っていたが、正確には花は弱ってしまっていただけで、その色はもらった時と変わらず白いままだった。
オリビアはラビンスに駆け寄り、抱きしめ、改めて「ありがとう!!」と大きな声で言った。
イライジャが後ろでくすっと笑うのが聞こえた。
恨みがましい目でイライジャを振り返る。
「普通人間っていうのはさ、綺麗な髪飾りをもらった後にしおりをもらって、あんなに喜ぶもんなのかな。しかもその辺に咲いている花だよ」
「建前を言ってないで、本音を言ったらどうです?」
ぐっと目頭が熱くなった。
「……俺、やっぱりオリビアが好きだぁ」
オリビアたちには聞こえないくらいの声で本音を吐き出した。
一緒に街をまわっている時にオリビアに尋ねたことがある。
「何か欲しい物はないか?」と。
するとオリビアは「ロゼ様とこうしていることが幸せ過ぎて思いつきません」と照れながら言ったのだ。
遠慮しているのだろうなと思った。
俺に気を遣って、そう言っているのだと。
でも、分かった。
あれがオリビアの本音だったのだ。
だって、あれを見てよ。
綺麗な髪飾りをあげた後なのに、むしろ押し花のしおりの方を泣いて喜んでいる。
「罰が当たったんですよ」
イライジャが笑いをこらえながら言った。
「本当はあの花、元に戻してあげられるのに、してあげないから」
「……ずるいやり方では、心が綺麗なオリビアの一番にはなれないか」
「あの花を再生してあげてたら、髪飾り以上に喜んでもらえたんじゃないですか?」
確かに。
「くそぉ……」と項垂れた。
俺だけ美味しいとこどりってわけにはいかないかぁ。
オリビアはどちらかと言えば内気な方で、会話する時も焦っておどおどした様子を見せる時がある。
その姿も可愛いが、たまに見せる笑顔はまるで花が咲き誇るように愛らしい。
あの時、子供たちから花をもらって満面の笑みで喜んでいたオリビアを見て、その笑顔を自分に向けてほしいと思ってしまった。
自分の欲深さに驚かされる。
まるで『人間』みたいな心だ。
オリビアの方がよほど『人間』らしくない。
「だって仕方ないじゃん。俺ほんとにオリビアのことずっと好きで、会いたくて……そんなのこの国じゃ有名な話だろ」
サファイア国の王は縁談も組まず、ずっと独り身。
国民はそれが何故なのか興味津々だった。
『どうやら心に決めたお方がいるとか』
『どうしてもその相手と結ばれたいと』
『その相手は一体どこに?』
『なんでも、隣のエメラルド国にいるらしい』
『きっとどうしても結ばれない理由があるんだ』
国民の間で脚色され、練り上げられた物語が、子供たちが言っていた『エメラルド国の眠り姫』だった。
いずれオリビアの耳に入るだろうけど、子供たちから話が出たのはあまりに突然で、思わずごまかしてしまった。
まだオリビアは俺のことを好いてくれているのか分からない。
嫌われてはいないと思うが、好きとも思っていないかも……。
敵国に嫁いだのだから仕方がないと分かっているが……。
でも、オリビアは幸せだと言ってくれた。
俺のお嫁さんで幸せだと。
あの時は自分でも赤くなっていると分かるくらいに顔が熱かった。
オリビアが子供たちに夢中でよかった。
真っ赤になった顔を見られなくて……。
ずるい。
俺ばかりがオリビアに心をかき乱されている。
「俺が好きなくらいオリビアも俺を好きになってくれないかなぁ」
切実な願いがだだ漏れだった。
「王の誠実さ次第じゃないですか?」
イライジャが淡々と言う。
「俺が誠実ならオリビアは俺を好きになってくれる?本当に?」
「私の言葉に責任を求めないでください」
藁にもすがる思いで聞いたのに、言った本人からはばっさりと切り捨てられてしまった。
着替えをするために一度オリビアと離れ自室に戻った時、後ろからイライジャがそう言った。
「ロゼリアージュ様は教えてあげなかったのですか?」
「あ、あー……うん……」
イライジャの問いに歯切れの悪い答えを返す。
その目が冷ややかなものに変わった。
「……」
「なんだよ」
「いえ。傷心した女性に優しくして、プレゼントでもあげれば、好感度上がりますもんね」
「ぐっ……」
鋭い。
痛いとこ突きやがる。
「俺は泣いてるオリビアを笑顔にしてあげたかっただけ」
下心が全くなかったかと言われると嘘になるけど。
子供が大事なおもちゃを強く抱きしめるような姿に何も言えなかったのも事実だ。
さっさと着替えを済ませ、イライジャの疑わしげな目から逃げるように再び部屋を出る。
これからオリビアと夕食だ。
いつもなら食堂で待つが、今日は部屋へ迎えに行く。
髪飾りをあげた時、オリビアは笑ってくれた。
だが俺にはどこか無理しているように見えた。
きっとまだ花を弱らせてしまったことから立ち直っていない。
慰めてあげなければ。
早くオリビアに笑顔が戻るように。
オリビアの部屋の前に立ち、扉をノックしようとした。
だが、
「ラビンス!!ありがとうー!!大好きよ!!」
中から聞こえてきたオリビアの声にその手を止めた。
オリビアのそんな大きな声、初めて聞いた。
思わず可愛いなと思ってしまったが、すぐに我に返る。
大好きって……大好きって……俺だってまだ言われたことないのに……。
取り乱しそうな心を抑えながら、扉をノックした。
中からご機嫌なオリビアの声が返ってくる。
「ロゼ様!迎えに来てくださったのですか?」
「うん、そうなんだけど……」
語尾がはっきりせず、オリビアがこてんと首を傾げた。
可愛すぎかよ。
「ずいぶんラビンスと盛り上がってたようだけど、何かあったの?」
こんなことが気になるなんて我ながら器が小さいなと思いながら尋ねる。
いや、未来の妻に何かすごく喜ばしいことがあったのだ。
気になってしまうのは仕方ない。
そこに嫉妬が混じっていたとしても、だ。
オリビアは満面の笑みを浮かべて、手の内にあるものを見せてくれた。
「ラビンスが作ってくれたんです!」
それを見て、全てを理解した。
それは押し花が装飾されたしおりだった。
その押し花はまぎれもなく子供たちがくれたあの小さな花。
オリビアは枯れたと言っていたが、正確には花は弱ってしまっていただけで、その色はもらった時と変わらず白いままだった。
オリビアはラビンスに駆け寄り、抱きしめ、改めて「ありがとう!!」と大きな声で言った。
イライジャが後ろでくすっと笑うのが聞こえた。
恨みがましい目でイライジャを振り返る。
「普通人間っていうのはさ、綺麗な髪飾りをもらった後にしおりをもらって、あんなに喜ぶもんなのかな。しかもその辺に咲いている花だよ」
「建前を言ってないで、本音を言ったらどうです?」
ぐっと目頭が熱くなった。
「……俺、やっぱりオリビアが好きだぁ」
オリビアたちには聞こえないくらいの声で本音を吐き出した。
一緒に街をまわっている時にオリビアに尋ねたことがある。
「何か欲しい物はないか?」と。
するとオリビアは「ロゼ様とこうしていることが幸せ過ぎて思いつきません」と照れながら言ったのだ。
遠慮しているのだろうなと思った。
俺に気を遣って、そう言っているのだと。
でも、分かった。
あれがオリビアの本音だったのだ。
だって、あれを見てよ。
綺麗な髪飾りをあげた後なのに、むしろ押し花のしおりの方を泣いて喜んでいる。
「罰が当たったんですよ」
イライジャが笑いをこらえながら言った。
「本当はあの花、元に戻してあげられるのに、してあげないから」
「……ずるいやり方では、心が綺麗なオリビアの一番にはなれないか」
「あの花を再生してあげてたら、髪飾り以上に喜んでもらえたんじゃないですか?」
確かに。
「くそぉ……」と項垂れた。
俺だけ美味しいとこどりってわけにはいかないかぁ。
オリビアはどちらかと言えば内気な方で、会話する時も焦っておどおどした様子を見せる時がある。
その姿も可愛いが、たまに見せる笑顔はまるで花が咲き誇るように愛らしい。
あの時、子供たちから花をもらって満面の笑みで喜んでいたオリビアを見て、その笑顔を自分に向けてほしいと思ってしまった。
自分の欲深さに驚かされる。
まるで『人間』みたいな心だ。
オリビアの方がよほど『人間』らしくない。
「だって仕方ないじゃん。俺ほんとにオリビアのことずっと好きで、会いたくて……そんなのこの国じゃ有名な話だろ」
サファイア国の王は縁談も組まず、ずっと独り身。
国民はそれが何故なのか興味津々だった。
『どうやら心に決めたお方がいるとか』
『どうしてもその相手と結ばれたいと』
『その相手は一体どこに?』
『なんでも、隣のエメラルド国にいるらしい』
『きっとどうしても結ばれない理由があるんだ』
国民の間で脚色され、練り上げられた物語が、子供たちが言っていた『エメラルド国の眠り姫』だった。
いずれオリビアの耳に入るだろうけど、子供たちから話が出たのはあまりに突然で、思わずごまかしてしまった。
まだオリビアは俺のことを好いてくれているのか分からない。
嫌われてはいないと思うが、好きとも思っていないかも……。
敵国に嫁いだのだから仕方がないと分かっているが……。
でも、オリビアは幸せだと言ってくれた。
俺のお嫁さんで幸せだと。
あの時は自分でも赤くなっていると分かるくらいに顔が熱かった。
オリビアが子供たちに夢中でよかった。
真っ赤になった顔を見られなくて……。
ずるい。
俺ばかりがオリビアに心をかき乱されている。
「俺が好きなくらいオリビアも俺を好きになってくれないかなぁ」
切実な願いがだだ漏れだった。
「王の誠実さ次第じゃないですか?」
イライジャが淡々と言う。
「俺が誠実ならオリビアは俺を好きになってくれる?本当に?」
「私の言葉に責任を求めないでください」
藁にもすがる思いで聞いたのに、言った本人からはばっさりと切り捨てられてしまった。
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