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それから半年の月日が流れた。
本来なら卒業パーティの後、この国には新緑の美しい夏が訪れ、実りの秋を迎えるはずだった。
しかし緑豊かであったはずのこの国の自然は、今は見るも無残に枯れ果てていた。
自然の恵みは失われ、さらには家畜たちの疫病まで流行るようになってしまっていた。
国王陛下は直ちに神官たちにこの事態の収束を命じた。
しかし、誰一人としてこの状況を収めることはできなかった。
いや、正確には誰一人として精霊の力を借りることができた神官はいなかった。
神の声を聞くことができる神官は言った。
「全ては精霊王の意思によるものです」と。
そんな中、アイシラの祖父母の家がある北の地だけは昔と変わらず多くの自然に囲まれたいた。
きっとそこにアイシラとアイシラの家族、そして精霊王がいるはずだ。
深刻な食糧不足に国王陛下は精霊王との謁見を試みることにした。
そんなことしなくても兵を動かし、反逆罪を理由に北の地へ攻め込めばいいとリカ王子は言ったが、陛下と大臣たちに制され、渋々黙った。
卒業パーティの後からリカ王子はずっと機嫌が悪かった。
それはこの国の飢饉が原因ではない。
何故なら食糧不足とはいっても、王宮には豊富な蓄えがあり、影響が出ているのは国民たちだけの話だったからだ。
王宮の中は未だに贅沢を極めた食事のままだった。
質素な食事にすべきだという大臣たちや貴族からの話も出たが、リカ王子が「優先すべきは王族だ」という発言により一蹴された。
なにより陛下が息子に質素な食事をさせることを望まなかった。
では何故恵まれているリカ王子の機嫌が悪いのか。
それは、卒業パーティ以降アンナがいなくなったからだ。
パーティの騒ぎの後、アンナは忽然と姿を消した。
リカ王子は思った。
か弱く、繊細なアンナのことだ。
きっとあの騒動に心を痛め、一人で涙しているに違いない。
もしかしたら自分のせいだと己を責め、俺の元に戻れないでいるのかもしれない。
忌々しい。
全てはアイシラのせいだ。
アイシラが俺の愛情を受けているアンナに嫉妬して、あんな茶番を繰り広げるから。
絶対に許さない。
国内で起きているこの飢饉も精霊王だかなんだか知らないが、俺の気を引くためにアイシラが裏で動いているに決まっている。
リカ王子は父親に精霊王との謁見に自分も同行させてほしいと願い出た。
危険な相手との謁見だと言っても、リカ王子は譲らなかった。
待っているがいい、アイシラ。
お前がそれほどまでに俺の気を引きたいなら、望み通りこちらから会いに行ってやろう。
本来なら卒業パーティの後、この国には新緑の美しい夏が訪れ、実りの秋を迎えるはずだった。
しかし緑豊かであったはずのこの国の自然は、今は見るも無残に枯れ果てていた。
自然の恵みは失われ、さらには家畜たちの疫病まで流行るようになってしまっていた。
国王陛下は直ちに神官たちにこの事態の収束を命じた。
しかし、誰一人としてこの状況を収めることはできなかった。
いや、正確には誰一人として精霊の力を借りることができた神官はいなかった。
神の声を聞くことができる神官は言った。
「全ては精霊王の意思によるものです」と。
そんな中、アイシラの祖父母の家がある北の地だけは昔と変わらず多くの自然に囲まれたいた。
きっとそこにアイシラとアイシラの家族、そして精霊王がいるはずだ。
深刻な食糧不足に国王陛下は精霊王との謁見を試みることにした。
そんなことしなくても兵を動かし、反逆罪を理由に北の地へ攻め込めばいいとリカ王子は言ったが、陛下と大臣たちに制され、渋々黙った。
卒業パーティの後からリカ王子はずっと機嫌が悪かった。
それはこの国の飢饉が原因ではない。
何故なら食糧不足とはいっても、王宮には豊富な蓄えがあり、影響が出ているのは国民たちだけの話だったからだ。
王宮の中は未だに贅沢を極めた食事のままだった。
質素な食事にすべきだという大臣たちや貴族からの話も出たが、リカ王子が「優先すべきは王族だ」という発言により一蹴された。
なにより陛下が息子に質素な食事をさせることを望まなかった。
では何故恵まれているリカ王子の機嫌が悪いのか。
それは、卒業パーティ以降アンナがいなくなったからだ。
パーティの騒ぎの後、アンナは忽然と姿を消した。
リカ王子は思った。
か弱く、繊細なアンナのことだ。
きっとあの騒動に心を痛め、一人で涙しているに違いない。
もしかしたら自分のせいだと己を責め、俺の元に戻れないでいるのかもしれない。
忌々しい。
全てはアイシラのせいだ。
アイシラが俺の愛情を受けているアンナに嫉妬して、あんな茶番を繰り広げるから。
絶対に許さない。
国内で起きているこの飢饉も精霊王だかなんだか知らないが、俺の気を引くためにアイシラが裏で動いているに決まっている。
リカ王子は父親に精霊王との謁見に自分も同行させてほしいと願い出た。
危険な相手との謁見だと言っても、リカ王子は譲らなかった。
待っているがいい、アイシラ。
お前がそれほどまでに俺の気を引きたいなら、望み通りこちらから会いに行ってやろう。
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