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第48話 『新メンバーなんだが方向性の違い』
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1986年(昭和61年)1月8日(水) <風間悠真>
「世の中は狭いってホントだな、なあ兄ちゃん」
「そうだな、こんな田舎にオレ達に匹敵するやつらがいたなんてな」
冬休みが終わって3学期の始業式が終わったあと、音楽室でその2人は言った。全くの瓜二つ、後で聞いた話だが、違いはよく見ないとわからない、口元のホクロがあるほうが兄貴だ。
兄貴の宇久蓮と弟の宇久湊。
「なあお前ら、メンバー集めてんだって? なんなら入ってやってもいいぜ」
兄貴の蓮がそう声をかけてきた。なんだろう、アウェイなのにこの自信。ていうかわざわざ来てるって事は、入りたいんじゃねえのか? ちょっとカマかけてみよう。
「あーそりゃあーありがとう。でも電話でも良かったのに、わざわざ来るなんて、入りたいのはそっちじゃねえの?」
オレは祐介の顔を伺いながらその兄弟に言ってみた。
「ははっ、まあ、そういう事にしといてやるよ」
蓮が悪戯っぽく笑う。
「実はさ、お前らのバンド、この前の音楽祭で見たんだよ」
今度は湊が言った。
「『Shout at the Devil』ってモトリー・クルーだろ? まさか中学生で洋楽カバーしてるバンドがあるとは思わなかったぜ」
まーなー、とオレは言い、祐介を見る。おい、人見知りかよ? 祐介は黙ってベースをさわっている。
「で、どうなの? 入る? ぶっちゃけオレ達はギターとドラムは先輩に手伝って貰ってるから、オリジナルのドラムとベースは必要なんだよ。悟くん達、あ、ギターとドラムの人ね。大人の。あの人達も自分達のバンドがあるから、いっつもオレ達の手伝いって訳にもいかないしさ。それに佐世保の人だから……どうする?」
オレはちょっと上から目線で、いや、ちょっとだけだよ。ちょっとだけ上から目線で2人に聞いた。
「へえ、妙に大人っぽいと思ったら、やっぱり先輩に教えて貰っていたのか」
蓮が興味深そうに言った。
「まあ、教えてもらってるっていうのは、主にオレだな。もともとオレも……ていうか今でもギターだけど、ボーカルがいないからギターボーカルになってんだよ。んで、メインのリードを先輩にやってもらってる感じ。だからせめて、ギターが先輩レベルか、もしくはボーカルメイン、今のオレみたいな感じで組めれば一番いい感じだな」
「そうか、だからメインのリードは先輩に任せてたのか」
「そ。最初に1人で始めたときはギターだよ。まさかボーカルやるなんて思いもしなかったけどな」
弟の湊(ギター)の問いかけにオレは答えた。
「それなら話が早いな」
蓮(ドラム)が言った。
「オレがドラムで、ギターは湊。お前がギター弾きながらボーカルに専念できるだろ」
「あはははは、まあお前らの計画通りってか」
「 「そう言う事」 」
2人は双子らしくハモった。すげえ、リアルでもハモるんだ。ザ・タ○○みたいだ。
「で、やるに当たってオレ達から条件がある」
蓮が要求を言ってきた。
「なんだ?」
祐介はまだイジっている。いい加減参加しろよ。
まるで間を持たせるのがきついからペットボトルの文字読んでるようなヤツじゃねえか。出会ってからちょっとはマシになったかと思ったけど、他中の見ず知らずは、やっぱりまだハードルが高いのか?
まあでもヤツらの要求はなんとなく想像できる。練習曲やバンドのコンセプトかなんかだろう? ハノイロックスやモトリー・クルーが好きなら、いわゆるバッドボーイズ系のロックだろ?
その路線なら別に違和感なくオレ達もやれる。
「邦楽は、やんねえのか?」
「はあ! ?」
蓮の声にかぶせるかのように祐介が言った。
「邦楽だって? 邦楽のロックバンドってなんだよ? ハノイとかモトリーの共通点あるバンドあんのかよ?」
え? ちょっとキレてる? なんで? いやいや、せっかくのメンバーだぞ。ドラムとギター聴いてないからなんとも言えないけど、わざわざ他校から来てくれたんだ。
突き放すのは、止めよう、な、祐介。
コイツは相変わらず音楽の事になると人格が変わる。
「おいおい祐介、そんなに怒鳴らなくても。まあまあ、んで、何をやりたいの?」
オレは蓮と湊、両方の顔を見て聞いた。祐介はまた楽器をいじっている。いったい何をやっているんだ。
「いや、そうじゃなくてさ」
蓮が両手を振る。
「BOØWYみたいにさ、まずは邦楽でファンを掴むのが早いんじゃないかって」
「そうそう」
湊が頷く。
「LOUDNESSだって、最初は日本語の曲がメインだったしさ。今は英語で攻めてるけど、それまでに国内でしっかりファンベース作ってたじゃん」
なるほど。意外とこいつら現実的なんだな。
「それにさ」
蓮が続ける。
「いきなり洋楽一本で行くより、まずは身近なところからファン作った方が強いと思うんだよな。今のオレ達、まだアマチュアのアマチュアなわけだし」
祐介の手が完全に止まった。さっきまでのイラついた様子が消えている。こいつも、そっちの方が納得できるってことか……。
いや、それにしてもコイツらすげーぞ。プロ目指してんのな。確かに、オレもギター好きだぜ。好きだけど女の方が好きなんだよな。ギターはその手段って言うか……。
「なるほど、わかった。祐介、いいか?」
「……いいぜ。それなら話は変わってくるからな」
ニヤリと笑って答えてきた。
うーん、お前って男版ツンデレ?
「で、邦楽は何やんの? BOØWY? THE MODS? ARB?」
オレはなにげに聞いてみた。
「え? お前ARB知ってんの? まじか、やべーなお前。洋楽以外も詳しいじゃねえか」
「あ、いや、まあ、うん……」
アブねえアブねえ。前世の記憶でそのまま喋っちまった。
「いやいや、単にラジオとかでたまに聴くだけだよ」
ごまかすように言ってみる。
「へえ」
蓮が不思議そうに首を傾げた。
「珍しいな。こんな田舎でARB知ってる中学生ってオレだけかと思ったけど。東京の親戚とかいんの?」
助かった。そっちの方向に持っていってくれて。
「ああ、まあ……いや、そんなことより何やんの? この中だったらBOØWYが一番メジャーでわかり易いと思うけど。それに来年とか再来年になると、もっと邦楽でもいい感じのが出てくると思うしさ」
オレはARBから話題を変えた。
「まあ、そんなにこだわりはないんだけどさ。いいよ、BOØWYで。なあ?」
「うん、いいよ」
なんだそれ? まあバンドへのこだわりというより、売り方のこだわりだったようだ。
次回 第49話 (仮)『先輩達の無駄なあがき』
「世の中は狭いってホントだな、なあ兄ちゃん」
「そうだな、こんな田舎にオレ達に匹敵するやつらがいたなんてな」
冬休みが終わって3学期の始業式が終わったあと、音楽室でその2人は言った。全くの瓜二つ、後で聞いた話だが、違いはよく見ないとわからない、口元のホクロがあるほうが兄貴だ。
兄貴の宇久蓮と弟の宇久湊。
「なあお前ら、メンバー集めてんだって? なんなら入ってやってもいいぜ」
兄貴の蓮がそう声をかけてきた。なんだろう、アウェイなのにこの自信。ていうかわざわざ来てるって事は、入りたいんじゃねえのか? ちょっとカマかけてみよう。
「あーそりゃあーありがとう。でも電話でも良かったのに、わざわざ来るなんて、入りたいのはそっちじゃねえの?」
オレは祐介の顔を伺いながらその兄弟に言ってみた。
「ははっ、まあ、そういう事にしといてやるよ」
蓮が悪戯っぽく笑う。
「実はさ、お前らのバンド、この前の音楽祭で見たんだよ」
今度は湊が言った。
「『Shout at the Devil』ってモトリー・クルーだろ? まさか中学生で洋楽カバーしてるバンドがあるとは思わなかったぜ」
まーなー、とオレは言い、祐介を見る。おい、人見知りかよ? 祐介は黙ってベースをさわっている。
「で、どうなの? 入る? ぶっちゃけオレ達はギターとドラムは先輩に手伝って貰ってるから、オリジナルのドラムとベースは必要なんだよ。悟くん達、あ、ギターとドラムの人ね。大人の。あの人達も自分達のバンドがあるから、いっつもオレ達の手伝いって訳にもいかないしさ。それに佐世保の人だから……どうする?」
オレはちょっと上から目線で、いや、ちょっとだけだよ。ちょっとだけ上から目線で2人に聞いた。
「へえ、妙に大人っぽいと思ったら、やっぱり先輩に教えて貰っていたのか」
蓮が興味深そうに言った。
「まあ、教えてもらってるっていうのは、主にオレだな。もともとオレも……ていうか今でもギターだけど、ボーカルがいないからギターボーカルになってんだよ。んで、メインのリードを先輩にやってもらってる感じ。だからせめて、ギターが先輩レベルか、もしくはボーカルメイン、今のオレみたいな感じで組めれば一番いい感じだな」
「そうか、だからメインのリードは先輩に任せてたのか」
「そ。最初に1人で始めたときはギターだよ。まさかボーカルやるなんて思いもしなかったけどな」
弟の湊(ギター)の問いかけにオレは答えた。
「それなら話が早いな」
蓮(ドラム)が言った。
「オレがドラムで、ギターは湊。お前がギター弾きながらボーカルに専念できるだろ」
「あはははは、まあお前らの計画通りってか」
「 「そう言う事」 」
2人は双子らしくハモった。すげえ、リアルでもハモるんだ。ザ・タ○○みたいだ。
「で、やるに当たってオレ達から条件がある」
蓮が要求を言ってきた。
「なんだ?」
祐介はまだイジっている。いい加減参加しろよ。
まるで間を持たせるのがきついからペットボトルの文字読んでるようなヤツじゃねえか。出会ってからちょっとはマシになったかと思ったけど、他中の見ず知らずは、やっぱりまだハードルが高いのか?
まあでもヤツらの要求はなんとなく想像できる。練習曲やバンドのコンセプトかなんかだろう? ハノイロックスやモトリー・クルーが好きなら、いわゆるバッドボーイズ系のロックだろ?
その路線なら別に違和感なくオレ達もやれる。
「邦楽は、やんねえのか?」
「はあ! ?」
蓮の声にかぶせるかのように祐介が言った。
「邦楽だって? 邦楽のロックバンドってなんだよ? ハノイとかモトリーの共通点あるバンドあんのかよ?」
え? ちょっとキレてる? なんで? いやいや、せっかくのメンバーだぞ。ドラムとギター聴いてないからなんとも言えないけど、わざわざ他校から来てくれたんだ。
突き放すのは、止めよう、な、祐介。
コイツは相変わらず音楽の事になると人格が変わる。
「おいおい祐介、そんなに怒鳴らなくても。まあまあ、んで、何をやりたいの?」
オレは蓮と湊、両方の顔を見て聞いた。祐介はまた楽器をいじっている。いったい何をやっているんだ。
「いや、そうじゃなくてさ」
蓮が両手を振る。
「BOØWYみたいにさ、まずは邦楽でファンを掴むのが早いんじゃないかって」
「そうそう」
湊が頷く。
「LOUDNESSだって、最初は日本語の曲がメインだったしさ。今は英語で攻めてるけど、それまでに国内でしっかりファンベース作ってたじゃん」
なるほど。意外とこいつら現実的なんだな。
「それにさ」
蓮が続ける。
「いきなり洋楽一本で行くより、まずは身近なところからファン作った方が強いと思うんだよな。今のオレ達、まだアマチュアのアマチュアなわけだし」
祐介の手が完全に止まった。さっきまでのイラついた様子が消えている。こいつも、そっちの方が納得できるってことか……。
いや、それにしてもコイツらすげーぞ。プロ目指してんのな。確かに、オレもギター好きだぜ。好きだけど女の方が好きなんだよな。ギターはその手段って言うか……。
「なるほど、わかった。祐介、いいか?」
「……いいぜ。それなら話は変わってくるからな」
ニヤリと笑って答えてきた。
うーん、お前って男版ツンデレ?
「で、邦楽は何やんの? BOØWY? THE MODS? ARB?」
オレはなにげに聞いてみた。
「え? お前ARB知ってんの? まじか、やべーなお前。洋楽以外も詳しいじゃねえか」
「あ、いや、まあ、うん……」
アブねえアブねえ。前世の記憶でそのまま喋っちまった。
「いやいや、単にラジオとかでたまに聴くだけだよ」
ごまかすように言ってみる。
「へえ」
蓮が不思議そうに首を傾げた。
「珍しいな。こんな田舎でARB知ってる中学生ってオレだけかと思ったけど。東京の親戚とかいんの?」
助かった。そっちの方向に持っていってくれて。
「ああ、まあ……いや、そんなことより何やんの? この中だったらBOØWYが一番メジャーでわかり易いと思うけど。それに来年とか再来年になると、もっと邦楽でもいい感じのが出てくると思うしさ」
オレはARBから話題を変えた。
「まあ、そんなにこだわりはないんだけどさ。いいよ、BOØWYで。なあ?」
「うん、いいよ」
なんだそれ? まあバンドへのこだわりというより、売り方のこだわりだったようだ。
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