49 / 284
第2章
29話
しおりを挟む
パンパンパン
手拍子に合わせて私は体を動かします。
滑るように。
優雅に。
緩やかに。
履きなれないピンヒールのせいで上手く動くのが難しいです。
「リコリス様、肩が下がっています。しっかり腕のホールドを外さずに!」
「はい、先生!」
今日はヒールで歩くのと踊る練習です。
先生は魔王が子供の頃のダンスのレッスンも請け負っていたらしいです。
この道では有名な方だとか。
茶色の長い髪を頭の上の方でひっ詰めていてます。
同じ色の瞳は薄い丸眼鏡越しにしか見えません。
ですが中々鋭い眼付きです。
ただものではありませんね。
濃い青色のシンプルなドレスに肩にかけられたケープ。
動きが優雅なのでケープは全然ずれ落ちません。
外見年齢は40代半ばくらいでしょうか?
魔王も教えていたのなら2000歳オーバーなのは間違いないです。
でも女性に年齢を聞くのは失礼なので聞かないでおきましょう、はい。
正直私は、戦闘しかしてこなかったもので上流階級のマナーには疎いです。
結婚式に向けて急いで体に叩き込まなければいけません。
同盟国のお偉いさんたち迄出席されるのです。
魔王に恥をかかすわけにはいけませんから。
「リコリス様、少し休憩にしましょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「疲れているときに無理やり叩き込んでも良い結果は出来ませんよ。朝から踊りっぱなしです。1回休憩入れますよ。お茶の用意をして頂いて構いませんか?」
「承知致しました」
エーデルが優雅な礼をして部屋から出ていきます。
うぅ、私よりよっぽどエーデルの方が優雅です。
年季の差がありますね。
エーデルも良い所のお嬢さんらしいですし。
マナーもままならない主で申し訳ないです。
呆れず慕ってくれて嬉しい限りです。
少ししてエーデルが紅茶とシフォンケーキを運んできてくれました。
「さぁ昨日教えた通りマナーに注意しながら食べましょうか」
先生がニッコリと笑います。
目の奥の光が怖いです。
失敗は許されませんね。
ティーカップの取っ手には指で3本で支えて、穴には指を入れません。
テーブルが低いのでソーサーごと持ち上げます。
音を出さずに紅茶を口に流し込みます。
「OKです。ではケーキを頂きましょうか」
フォークを持って1口分を切ります。
あくまで大口を開けなくて良いよう小さくです。
大きな口で頬張りたいんですけどね。
果ての塔で、魔王と食べてるときはリスの様に頬を膨らませて食べても笑って見てくれていたんですけど。
披露宴の料理をリスのような頬で食べる訳にはいけませんものね。
フォークに刺したケーキにクリームをつけると口含みます。
1口食べて切り口は人様に見えないよに自分の方へ向けます。
「はい、ちゃんと出来てますね。でも顔に”物足りない”と出ていますよ。笑顔を忘れずに」
「すみません」
顔に出ちゃってましたか。
恥ずかしい限りです。
なんせ食事と睡眠は私にとっては1番の幸せですから。
顔に出ちゃうんですよね。
美味しいのが悪いです。
だってコレ、魔王の作ったケーキじゃないですか!!
分かるんですからね。
私の好きな味ドンピシャですもの。
お茶の時間取れないと昨日から言っていたから、差し入れ用に作っていてくれるなんてどこのスパダリですか!
「百面相はおやめください」
「すみません…」
先生に怒られてしまったじゃないですか。
「ふふ、そんなに美味しいのですか?美味しいのを美味しそうに食べる事は悪い事ではありません。ですが人前に出る時は上に立つ者にはマナーがしっかりしている事が大切です。招いたもの、招かれた者に対する礼儀ですから。それだけ貴方のために所作をちゃんと学んでいますと言うことも行動で伝えれるのです。頑張りましょう」
「はい」
向かいで紅茶を嗜む先生は確かに優雅です。
背筋がピンと伸びていてとても姿が美しいです。
確かに綺麗な食べ方は見ている者を心地よくさせます。
私も頑張りましょう。
「所でリコリス様、朝から踊りっぱなしでしたが足は痛くないのですか?ヒールは履き慣れてないと聞いていますが?」
「あ、とても痛いです。ピンヒールを履くのも初めて何で正直泣きそうです」
「え?ちょっと足を見せて下さい!!」
先生が取り乱してます。
珍しいですね。
私の足元にかがみ、私の足を取るとヒールを脱がせました。
「な、血塗れではありませんか!爪迄剥がれて!!」
「あ、通りで痛かったはずですね。靴を汚してしまってすみません」
先生が口をパクパクしています。
えーと”開いた口が塞がらない”と言うやつでしょうか?
流石に靴を血みどろにしたのはヤバかったですかね…。
思わず冷や汗が頬を伝います。
「何で言わなかったのですか!?」
「え、だって痛いのは当然ですし…私痛いのは慣れていますから」
「そう言う問題ではありません!あぁ、皮もこんなに向けて…さぞや痛かったでしょう!!」
えーと怒られている、のですか?
いえ、心配されているのでしょうか?
あまり傷の心配をされたことが無いので良く分かりません。
「回復魔法を使えるものは!?」
「私が使えます!」
ビーズが私の足の血を綺麗なハンカチで拭い、回復魔法をかけてくれます。
足がジン、と温かくなり痛みが引いていきます。
「有難うございますビーズ」
「リコリス様、こんなになるまでに何故言ってくれなかったのですか?」
「そうですよリコリス様…大好きな人が傷つくのを見るのは皆辛いのです。私たちはリコリス様をお慕いしております。だからリコリス様に痛い思いはして欲しくないのですよ」
エーデルとビーズが悲しげな顔をして私に尋ねます。
私が無理をして皆を悲しませたみたいです。
ずっと私が痛くても傷ついても誰も興味を示さなかったので、私が傷ついて悲しむ人が居るなんて思わなかったのです。
「すみません…」
先生が私の頭を優しく撫でて下さいました。
「リコリス様は陛下のために頑張りたかったのは分かります。でも陛下はリコリス様が傷ついて迄頑張ることを喜んではくれないと思いますよ?」
「はい、私はそんなの知らなかっです。魔王も皆も悲しませたかった訳では無いです。今後気を付けます」
「午後からは座学にしましょう。期限までに間に合えば良いのですから。幸いリコリス様は覚えが良いので式迄には私がしっかり教えきります。だからそんなに無理をなさらないで下さい。分かりましたか?」
先生の目が優しいです。
でも何と言うか子供に言い聞かせるようなニュアンスになっている気がします。
気のせいですよね?
「はい、先生にお任せします。今後もよろしくお願いします」
「ではケーキも食べていしまいましょうか」
「はい!」
がっつかずに、それでも味わって魔王の手作りのシフォンケーキを味わいました。
手拍子に合わせて私は体を動かします。
滑るように。
優雅に。
緩やかに。
履きなれないピンヒールのせいで上手く動くのが難しいです。
「リコリス様、肩が下がっています。しっかり腕のホールドを外さずに!」
「はい、先生!」
今日はヒールで歩くのと踊る練習です。
先生は魔王が子供の頃のダンスのレッスンも請け負っていたらしいです。
この道では有名な方だとか。
茶色の長い髪を頭の上の方でひっ詰めていてます。
同じ色の瞳は薄い丸眼鏡越しにしか見えません。
ですが中々鋭い眼付きです。
ただものではありませんね。
濃い青色のシンプルなドレスに肩にかけられたケープ。
動きが優雅なのでケープは全然ずれ落ちません。
外見年齢は40代半ばくらいでしょうか?
魔王も教えていたのなら2000歳オーバーなのは間違いないです。
でも女性に年齢を聞くのは失礼なので聞かないでおきましょう、はい。
正直私は、戦闘しかしてこなかったもので上流階級のマナーには疎いです。
結婚式に向けて急いで体に叩き込まなければいけません。
同盟国のお偉いさんたち迄出席されるのです。
魔王に恥をかかすわけにはいけませんから。
「リコリス様、少し休憩にしましょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「疲れているときに無理やり叩き込んでも良い結果は出来ませんよ。朝から踊りっぱなしです。1回休憩入れますよ。お茶の用意をして頂いて構いませんか?」
「承知致しました」
エーデルが優雅な礼をして部屋から出ていきます。
うぅ、私よりよっぽどエーデルの方が優雅です。
年季の差がありますね。
エーデルも良い所のお嬢さんらしいですし。
マナーもままならない主で申し訳ないです。
呆れず慕ってくれて嬉しい限りです。
少ししてエーデルが紅茶とシフォンケーキを運んできてくれました。
「さぁ昨日教えた通りマナーに注意しながら食べましょうか」
先生がニッコリと笑います。
目の奥の光が怖いです。
失敗は許されませんね。
ティーカップの取っ手には指で3本で支えて、穴には指を入れません。
テーブルが低いのでソーサーごと持ち上げます。
音を出さずに紅茶を口に流し込みます。
「OKです。ではケーキを頂きましょうか」
フォークを持って1口分を切ります。
あくまで大口を開けなくて良いよう小さくです。
大きな口で頬張りたいんですけどね。
果ての塔で、魔王と食べてるときはリスの様に頬を膨らませて食べても笑って見てくれていたんですけど。
披露宴の料理をリスのような頬で食べる訳にはいけませんものね。
フォークに刺したケーキにクリームをつけると口含みます。
1口食べて切り口は人様に見えないよに自分の方へ向けます。
「はい、ちゃんと出来てますね。でも顔に”物足りない”と出ていますよ。笑顔を忘れずに」
「すみません」
顔に出ちゃってましたか。
恥ずかしい限りです。
なんせ食事と睡眠は私にとっては1番の幸せですから。
顔に出ちゃうんですよね。
美味しいのが悪いです。
だってコレ、魔王の作ったケーキじゃないですか!!
分かるんですからね。
私の好きな味ドンピシャですもの。
お茶の時間取れないと昨日から言っていたから、差し入れ用に作っていてくれるなんてどこのスパダリですか!
「百面相はおやめください」
「すみません…」
先生に怒られてしまったじゃないですか。
「ふふ、そんなに美味しいのですか?美味しいのを美味しそうに食べる事は悪い事ではありません。ですが人前に出る時は上に立つ者にはマナーがしっかりしている事が大切です。招いたもの、招かれた者に対する礼儀ですから。それだけ貴方のために所作をちゃんと学んでいますと言うことも行動で伝えれるのです。頑張りましょう」
「はい」
向かいで紅茶を嗜む先生は確かに優雅です。
背筋がピンと伸びていてとても姿が美しいです。
確かに綺麗な食べ方は見ている者を心地よくさせます。
私も頑張りましょう。
「所でリコリス様、朝から踊りっぱなしでしたが足は痛くないのですか?ヒールは履き慣れてないと聞いていますが?」
「あ、とても痛いです。ピンヒールを履くのも初めて何で正直泣きそうです」
「え?ちょっと足を見せて下さい!!」
先生が取り乱してます。
珍しいですね。
私の足元にかがみ、私の足を取るとヒールを脱がせました。
「な、血塗れではありませんか!爪迄剥がれて!!」
「あ、通りで痛かったはずですね。靴を汚してしまってすみません」
先生が口をパクパクしています。
えーと”開いた口が塞がらない”と言うやつでしょうか?
流石に靴を血みどろにしたのはヤバかったですかね…。
思わず冷や汗が頬を伝います。
「何で言わなかったのですか!?」
「え、だって痛いのは当然ですし…私痛いのは慣れていますから」
「そう言う問題ではありません!あぁ、皮もこんなに向けて…さぞや痛かったでしょう!!」
えーと怒られている、のですか?
いえ、心配されているのでしょうか?
あまり傷の心配をされたことが無いので良く分かりません。
「回復魔法を使えるものは!?」
「私が使えます!」
ビーズが私の足の血を綺麗なハンカチで拭い、回復魔法をかけてくれます。
足がジン、と温かくなり痛みが引いていきます。
「有難うございますビーズ」
「リコリス様、こんなになるまでに何故言ってくれなかったのですか?」
「そうですよリコリス様…大好きな人が傷つくのを見るのは皆辛いのです。私たちはリコリス様をお慕いしております。だからリコリス様に痛い思いはして欲しくないのですよ」
エーデルとビーズが悲しげな顔をして私に尋ねます。
私が無理をして皆を悲しませたみたいです。
ずっと私が痛くても傷ついても誰も興味を示さなかったので、私が傷ついて悲しむ人が居るなんて思わなかったのです。
「すみません…」
先生が私の頭を優しく撫でて下さいました。
「リコリス様は陛下のために頑張りたかったのは分かります。でも陛下はリコリス様が傷ついて迄頑張ることを喜んではくれないと思いますよ?」
「はい、私はそんなの知らなかっです。魔王も皆も悲しませたかった訳では無いです。今後気を付けます」
「午後からは座学にしましょう。期限までに間に合えば良いのですから。幸いリコリス様は覚えが良いので式迄には私がしっかり教えきります。だからそんなに無理をなさらないで下さい。分かりましたか?」
先生の目が優しいです。
でも何と言うか子供に言い聞かせるようなニュアンスになっている気がします。
気のせいですよね?
「はい、先生にお任せします。今後もよろしくお願いします」
「ではケーキも食べていしまいましょうか」
「はい!」
がっつかずに、それでも味わって魔王の手作りのシフォンケーキを味わいました。
10
あなたにおすすめの小説
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
お前のような地味な女は不要だと婚約破棄されたので、持て余していた聖女の力で隣国のクールな皇子様を救ったら、ベタ惚れされました
夏見ナイ
恋愛
伯爵令嬢リリアーナは、強大すぎる聖女の力を隠し「地味で無能」と虐げられてきた。婚約者の第二王子からも疎まれ、ついに夜会で「お前のような地味な女は不要だ!」と衆人の前で婚約破棄を突きつけられる。
全てを失い、あてもなく国を出た彼女が森で出会ったのは、邪悪な呪いに蝕まれ死にかけていた一人の美しい男性。彼こそが隣国エルミート帝国が誇る「氷の皇子」アシュレイだった。
持て余していた聖女の力で彼を救ったリリアーナは、「お前の力がいる」と帝国へ迎えられる。クールで無愛想なはずの皇子様が、なぜか私にだけは不器用な優しさを見せてきて、次第にその愛は甘く重い執着へと変わっていき……?
これは、不要とされた令嬢が、最高の愛を見つけて世界で一番幸せになる物語。
私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
【完結】濡れ衣聖女はもう戻らない 〜ホワイトな宮廷ギルドで努力の成果が実りました
冬月光輝
恋愛
代々魔術師の名家であるローエルシュタイン侯爵家は二人の聖女を輩出した。
一人は幼き頃より神童と呼ばれた天才で、史上最年少で聖女の称号を得たエキドナ。
もう一人はエキドナの姉で、妹に遅れをとること五年目にしてようやく聖女になれた努力家、ルシリア。
ルシリアは魔力の量も生まれつき、妹のエキドナの十分の一以下でローエルシュタインの落ちこぼれだと蔑まれていた。
しかし彼女は努力を惜しまず、魔力不足を補う方法をいくつも生み出し、教会から聖女だと認められるに至ったのである。
エキドナは目立ちたがりで、国に一人しかいなかった聖女に姉がなることを良しとしなかった。
そこで、自らの家宝の杖を壊し、その罪を姉になすりつけ、彼女を実家から追放させた。
「無駄な努力」だと勝ち誇った顔のエキドナに嘲り笑われたルシリアは失意のまま隣国へと足を運ぶ。
エキドナは知らなかった。魔物が増えた昨今、彼女の働きだけでは不足だと教会にみなされて、姉が聖女になったことを。
ルシリアは隣国で偶然再会した王太子、アークハルトにその力を認められ、宮廷ギルド入りを勧められ、宮仕えとしての第二の人生を送ることとなる。
※旧タイトル『妹が神童だと呼ばれていた聖女、「無駄な努力」だと言われ追放される〜「努力は才能を凌駕する」と隣国の宮廷ギルドで証明したので、もう戻りません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる