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決死
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「そんなのウソよ! 私は今もアーサーのことを愛してるもの!」
エレノアの心には今も、魔力を失ったアーサーを想う気持ちがある。
それを、ブラッドは嘲った。
「くく、雛鳥と同じだ。効果は消えているようだが、お前の恋の馴れ初めが私の呪いであったことに変わりはない。まあ、それはいいのだ。肝心なのはアーサーの魔力を完全に封じてくれたこと。礼を言うぞ、エレノア、我が最愛の娘よ」
アーサーは鎖を破壊しようと試みるが、魔力の一切が消えた身体は常人と変わらない。エレノアの影から伸びた鎖が力を奪い取っているのは明白だった。
「アーサー、今だけは婚姻を破棄するわ!」
「無駄だ。互いが思いあっている限り、我が呪いは解けぬ。完成だ。これでようやく永遠の命を得られる」
「ぐ……」
アーサーの身体から急速に力が失われる。
彼の胸の辺りから、光る球体が浮かび上がっている。
それが魂であることを、エレノアは直観的に理解した。
「こんなの嫌……」
この恋は、あってはならないものだったのか。
全ては仕組まれた紛い物。
「ははは。笑える話だな」
「何がおかしい。気でも触れたか?」
「俺は今もエレノアを愛している。お前はただのいかついキューピットだ」
アーサーの身体に魔力が宿る。
「な、何を……」
「従魔解放」
無制限に、作り続けていた従魔との契約を破棄する。
そうして戻ってきた魔力によって、瞬間的に力を取り戻したアーサーは、それを迷わず解放し、爆発を起こす。
エレノアとミナに結界を施し、残る全てを破壊するように魔力を収束させる。
世界が、光に包まれた。
「おのれ……ガルスの弟子め……っ」
「エレノアの前から消えろ!」
光が全てを奪い去っていく。
アーサーを思うエレノアの声すら掻き消して……。
そうして、一瞬の輝きの後、爆破の余波で壁に叩きつけられたアーサーは、辛うじて首だけを上げて、ブラッドを睨んだ。
老体は、いつか見た従魔、魔王と呼ぶに相応しい程の凶悪な力を秘めた従魔によって護られていた。
「アーサー。さっさと傷を癒すがいい。その身体は私の物になるのだからな。ああ、それとも魔力が足りないかね? 少し分けてやろうか?」
また……。
届かなかったのか。
エレノアの元へ歩いていき、腕の中に収める。
せめて最後まで、彼女を守ってやる。
「もう、いいよ。アーサー。私を殺して呪いを解いて」
「俺は……君を守りたい」
「そう……。じゃあ、今度は私がアーサーを守る番だから……」
エレノアの心には今も、魔力を失ったアーサーを想う気持ちがある。
それを、ブラッドは嘲った。
「くく、雛鳥と同じだ。効果は消えているようだが、お前の恋の馴れ初めが私の呪いであったことに変わりはない。まあ、それはいいのだ。肝心なのはアーサーの魔力を完全に封じてくれたこと。礼を言うぞ、エレノア、我が最愛の娘よ」
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「アーサー、今だけは婚姻を破棄するわ!」
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「ぐ……」
アーサーの身体から急速に力が失われる。
彼の胸の辺りから、光る球体が浮かび上がっている。
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「こんなの嫌……」
この恋は、あってはならないものだったのか。
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「何がおかしい。気でも触れたか?」
「俺は今もエレノアを愛している。お前はただのいかついキューピットだ」
アーサーの身体に魔力が宿る。
「な、何を……」
「従魔解放」
無制限に、作り続けていた従魔との契約を破棄する。
そうして戻ってきた魔力によって、瞬間的に力を取り戻したアーサーは、それを迷わず解放し、爆発を起こす。
エレノアとミナに結界を施し、残る全てを破壊するように魔力を収束させる。
世界が、光に包まれた。
「おのれ……ガルスの弟子め……っ」
「エレノアの前から消えろ!」
光が全てを奪い去っていく。
アーサーを思うエレノアの声すら掻き消して……。
そうして、一瞬の輝きの後、爆破の余波で壁に叩きつけられたアーサーは、辛うじて首だけを上げて、ブラッドを睨んだ。
老体は、いつか見た従魔、魔王と呼ぶに相応しい程の凶悪な力を秘めた従魔によって護られていた。
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また……。
届かなかったのか。
エレノアの元へ歩いていき、腕の中に収める。
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