冷酷な王子がお馬鹿な私にハマり過ぎて婚約破棄できなくなってることを周りは誰も知りません※R15

みかん畑

文字の大きさ
16 / 29

12 リア商会(去年設立)

しおりを挟む
「順調に殿下と関係を深めているようですね」
「エミリーのおかげですよ。リアは難しいこととかよく分からないので」
「お嬢様には人徳があります。上に立つ者として得難い資質ですよ」

 エミリーのサポートのおかげで全部が順調ですねー。

「ところでお嬢様、慈善活動にご興味はありませんか?」
「皆の笑顔を見るのは好きですよ?」
「さすがはお嬢様です。実は去年からお嬢様名義で商売を始めておりまして」

 え……!? 私名義でですか!?
 エミリーはニコニコ顔ですけど、これは寝耳に水という奴では?

 私はエミリーを叱るべきなのでしょうか?
 でも、エミリーはいつも私を支えてくれるので喧嘩はしたくありません。

「もしかして問題があったでしょうか?」
「エミリーがリアの為にしてくれたことなら嬉しいですけどぉ……」
「そう言っていただけて嬉しいです。もし拒絶されたら八つ当たりでセヴラン商会に甚大な被害を出しているところでした」
「八つ当たりはいけません!」
「お嬢様は優しいですね」

 セヴラン商会の商人さんたちにも家族がいますからね。
 不幸になって欲しくないです。

「それで、エミリーはどんな商売をしているんですか?」
「マンガとゲームを主軸に娯楽関係の商売をしております 」
「まんが……? ゲーム?」
「すぐに紹介したいところですが、中毒性があるのでおすすめはできません。特にお嬢様が漫画、ゲームを知ってしまえば、他のことは全く手につかなくなり、いずれは廃人となって破滅してしまうことでしょう」
「こわ……! なんですかそれ! そんな怖ろしいものを売ってるんですかぁ!?」
「そうですね。まあ、ある程度耐性のありそうな方にしか売っていませんのでご安心を。リアお嬢様にも耐性をつけていただく為、日常系の4コマ漫画とタマグォッチあたりから始めていただく予定ですが、その時になったら紹介させていただきます」

 どうしましょう! 
 従者が何を言ってるのかサッパリですよ!

「とにかく、お嬢様の為に軍資金は稼ぎました。あとはリア様の名義で財団を立ち上げて、民からの好感度を上げていくだけです」
「エミリーはいっぱいお金を稼いだんですか?」
「はい。全てはお嬢様の為です」
「……どうして、そこまで尽くしてくれるんですか? エミリーならこの屋敷以外でもうまくやれるはずです。リアのことなんか必要としてないはずです」

 少し、拗ねたみたいな言い方になったかもしれません。
 だって、エミリーは大人っぽくて綺麗ですし、頭がよくて、リアにできないことも全部完璧にこなしてしまいます。

「……お嬢様。私はお嬢様に救われたと思ってます。ですが、恩義だけでここにいるわけではありません。勿論、敬愛するお嬢様への愛は私のなかで常に燃えていますが、それ以上に私は、リア様のことを家族として愛しているのです。……物躾ではありますが、妹のようだと……」
「エミリー……。大好きです……。リアが今生きてるのは、エミリーがずっと愛情を注いでくれていたからです。エミリーが見守ってくれてなかったら、きっとリアは悪い感情に負けて酷いことをいっぱいしていたと思います」
「お優しいお嬢様。ずっとお嬢様の心を傍で守らせてください」
「リアも、ずっと一緒がいいです。エミリーのことはお姉ちゃんって思ってますから」
「……尊い」

 エミリーがなぜか鼻血を垂らしてます。
 えっと、大丈夫ですか?

「何があろうとお嬢様のことは私が守りますからご安心を。大船に乗ったつもりでまったりしていてください」

 従者がお姉ちゃんすぎて頼もしいです。
 リア、今日もまったりしてるだけでなんにもしてないような気がしますよぉ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)

柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!) 辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。 結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。 正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。 さくっと読んでいただけるかと思います。

婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました

春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。 名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。 姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。 ――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。 相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。 40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。 (……なぜ私が?) けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。

なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた

たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。 女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。 そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。 夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。 だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……? ※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません…… ※他サイト様にも掲載始めました!

【完結】「お前とは結婚できない」と言われたので出奔したら、なぜか追いかけられています

22時完結
恋愛
「すまない、リディア。お前とは結婚できない」 そう告げたのは、長年婚約者だった王太子エドワード殿下。 理由は、「本当に愛する女性ができたから」――つまり、私以外に好きな人ができたということ。 (まあ、そんな気はしてました) 社交界では目立たない私は、王太子にとってただの「義務」でしかなかったのだろう。 未練もないし、王宮に居続ける理由もない。 だから、婚約破棄されたその日に領地に引きこもるため出奔した。 これからは自由に静かに暮らそう! そう思っていたのに―― 「……なぜ、殿下がここに?」 「お前がいなくなって、ようやく気づいた。リディア、お前が必要だ」 婚約破棄を言い渡した本人が、なぜか私を追いかけてきた!? さらに、冷酷な王国宰相や腹黒な公爵まで現れて、次々に私を手に入れようとしてくる。 「お前は王妃になるべき女性だ。逃がすわけがない」 「いいや、俺の妻になるべきだろう?」 「……私、ただ田舎で静かに暮らしたいだけなんですけど!!」

氷の公爵の婚姻試験

潮海璃月
恋愛
ある日、若き氷の公爵レオンハルトからある宣言がなされた――「私のことを最もよく知る女性を、妻となるべき者として迎える。その出自、身分その他一切を問わない。」。公爵家の一員となる一世一代のチャンスに王国中が沸き、そして「公爵レオンハルトを最もよく知る女性」の選抜試験が行われた。

うっかり結婚を承諾したら……。

翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」 なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。 相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。 白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。 実際は思った感じではなくて──?

処理中です...