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国境で問題が起きたと連絡を受けて、ユージンは溜息をついた。
「何か問題でしょうか?」
「少し転移してくる。国境で結界に阻まれた者が出たそうだ」
「私もご一緒してよろしいでしょうか? 自分の結界に関することなので、確かめたいと思うのです」
「勉強熱心だな。行くか」
ユージンは希少な転移魔法が使える数少ない術師である。
大地と転移以外にも六つの魔法を所持し、その才能は学園在籍中に神童と呼ばれる程であった。
ユージンは妻を抱き寄せる。
「あの、こうしないと飛べないのでしょうか?」
「いや、気分だ」
あっさり言ってのけたユージンにレールディアは赤面する。
そうして二人が国境へ飛ぶと、国王が二人を待ち構えていた。
「帰ったと思っていたが……」
「偶然、問題発生に居合わせたのでな」
「アズナ!? それに、お父様とお母様も」
縄についた家族との再会にレールディアは困惑する。
「あんたのせいよ! あんたの結界があたし達を拒むからこうなったのよ!」
「やめんか! ……すまなかったレールディア。この通りだ、許してくれ」
「お前には先に詫びることがあるだろう」
ユージンが後ろ手を縛られた状態で土下座をする男に殺気を放つ。
「な、何のことだ。契約のことか? あの契約の手紙はアズナが書いたもので私は関与していない! 勝手に、手紙を出されたのだ」
「お前は他にも罪状がある。強姦未遂、俺の嫁を傷つけた罪だ」
「さ、酒に酔っていただけなんだ! すまなかったと思っている!」
父が頭を下げる姿から、レールディアは目を背ける。
「違うでしょうあなた」
そんな折、母が楽しげに口元を歪めた。
「その子とあなた、本当は血が繋がってないじゃない。だから、犯そうとしたのでしょう?」
「な、何を馬鹿なことを……!」
「レールディア。あなたは私が前の男との間に作った子なのよ。実はあたし、結婚前に子を授かっていたの。そのことは夫も当然、理解していたわ。だから夫はあなたのことを娘として見れなかったのよ。あの強姦未遂もきっと計画されていたものなんだわ」
「馬鹿なことを……! レールディア! 許してくれ! この通りだ!」
命乞いをする男を、もう父親として見ることは不可能だった。
「さようなら、お父様」
「嫌だ! 死にたくない! 私はレールディアの父親なんだぁぁ!!!」
見苦しい命乞いに応じる声は、ついに生まれなかった。
「何か問題でしょうか?」
「少し転移してくる。国境で結界に阻まれた者が出たそうだ」
「私もご一緒してよろしいでしょうか? 自分の結界に関することなので、確かめたいと思うのです」
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大地と転移以外にも六つの魔法を所持し、その才能は学園在籍中に神童と呼ばれる程であった。
ユージンは妻を抱き寄せる。
「あの、こうしないと飛べないのでしょうか?」
「いや、気分だ」
あっさり言ってのけたユージンにレールディアは赤面する。
そうして二人が国境へ飛ぶと、国王が二人を待ち構えていた。
「帰ったと思っていたが……」
「偶然、問題発生に居合わせたのでな」
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「あんたのせいよ! あんたの結界があたし達を拒むからこうなったのよ!」
「やめんか! ……すまなかったレールディア。この通りだ、許してくれ」
「お前には先に詫びることがあるだろう」
ユージンが後ろ手を縛られた状態で土下座をする男に殺気を放つ。
「な、何のことだ。契約のことか? あの契約の手紙はアズナが書いたもので私は関与していない! 勝手に、手紙を出されたのだ」
「お前は他にも罪状がある。強姦未遂、俺の嫁を傷つけた罪だ」
「さ、酒に酔っていただけなんだ! すまなかったと思っている!」
父が頭を下げる姿から、レールディアは目を背ける。
「違うでしょうあなた」
そんな折、母が楽しげに口元を歪めた。
「その子とあなた、本当は血が繋がってないじゃない。だから、犯そうとしたのでしょう?」
「な、何を馬鹿なことを……!」
「レールディア。あなたは私が前の男との間に作った子なのよ。実はあたし、結婚前に子を授かっていたの。そのことは夫も当然、理解していたわ。だから夫はあなたのことを娘として見れなかったのよ。あの強姦未遂もきっと計画されていたものなんだわ」
「馬鹿なことを……! レールディア! 許してくれ! この通りだ!」
命乞いをする男を、もう父親として見ることは不可能だった。
「さようなら、お父様」
「嫌だ! 死にたくない! 私はレールディアの父親なんだぁぁ!!!」
見苦しい命乞いに応じる声は、ついに生まれなかった。
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