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その裏側では(スペリア視点)
しおりを挟むエイミーと護衛の話の裏でスペリアとフィアが何をしていたのかという話を1話いれます。
フィアのお部屋会議は次回入れます。
ー ー ー ー ー ー
今俺とフィア様は、絶賛エイミー様と護衛姿の殿下を見守る会をしていた。
「く、殿下ったら全然エイミー様に粗相をしないではありませんの!!」
いやこの人は何を言ってるんだ??
俺はさっきから何度も白目になりそうなんですけど!!?
だって側から見たら、殿下は大分粗相をしてるようにしかみえませんからね!!?
確かにエイミー様は全くそうは思ってないうえに、なんでか高感度が上がっちゃってるきがするんですけど!?
「このままでは護衛さん大失敗、そのまま解雇作戦が成功しませんわ!?何かイレギュラーが起きるのを待つしか無いかしら……」
「イレギュラーですか?」
「そうね……エイミー様には悪いけど軽い怪我ぐらい追って頂かないといけないかもしれませんわ!」
え!?怖っ!!
エイミー様、逃げて!!超逃げてーーー!!
このままだと、大惨事になる予感がするんですけど!?
「その前に、一旦タイムリミットですわ!エイミー様と合流しますわよ……!!」
「は、はい。わかりました」
本当にこんな調子で大丈夫なのでしょうかと思ってたら、全然大丈夫じゃありませんでしたよね~!?
まさか、あんな事になるなんて思わないじゃないですか!!
そんなわけで、今の俺とフィア様は凄く焦ってある人物を探しまわっているのですが……。
「どうしてこんな事になったんですか!?」
「わかりませんわ!何故今日こんな日に偶然ここにアルロスが来てしまったのか……!!?」
先程のほほんと四人で歩いていたと言うのに、突然フィア様が階段を登り切った瞬間立ち止まったのです。
それは目の前に一瞬だけど、影と呼ばれる人物が通り抜けていったからなのでしょう。
そんな俺にフィア様が小声で話しかけてきたのです。
「スペリア様、今の話ききまして?」
はい?フィア様、俺には何も聞こえませんでしたけど!!?
同じ侯爵家のはずなのに、一体どう言う教育をされているのでしょうか……流石現在一番勢いのあるブレイズ侯爵家ですよね。
とりあえず、わからなかった俺は首を振ったのですが、もうすでにエイミー様に話しかけられていたので、これは気づいてもらえなかったに違いありませんね。
だから突然、フィア様が言った言葉に俺は驚いてしまったのです。
「ワタクシとスペリア様は少し席を外しますわ」
「「え!?」」
俺が驚いたもんだから、フィア様がギロリと睨んでくるのですけど!!?
いや、俺さっきの何も聞こえなかったから!!?
少し怒らせてしまったようだけど、フィア様はそんな事を微塵も感じさせないまま、エイミー様に断りを入れていたのです
「お二人にしてしまうのは申し訳ないのだけど、大丈夫でして?」
「え、ええ!私は大丈夫ですよ?だからどうぞ行ってきて下さい」
「そ、そう……ではスペリア様」
はいぃ!?突然顔を近づけないで下さい!ってフィア様、小声で何か話してます?
「えっと、なんでかアルロスがここに来ているらしいので」
「ええ!?」
アルロス様ってあの問題児が!?
この間フィア様を襲った事で反省してしたんじゃないの!!?
「さあ、急いであちらに向かいましょう!」
「へ?あ、あちら??って、わかりましたからフィア様、私を引っ張らないで下さい!!?」
そんなこんなして俺達は、庭園を駆けずり回るようにアルロス様を探したわけなのですけど……。
「なんで見つかりませんの!?庭園に来てからもう大分経つと情報が来ていましたのに!!」
「それ以前に何故彼はいまだに我が物顔でブレイズ侯爵家に来るんですか?」
「幼少期からそれが普通でしたのですわ……実家よりもこのブレイズ家が好きみたいですの。それも特にここの庭園がお気に入りみたいで、ワタクシがいないときはほぼそこにいましたわよ?」
だからといって、あんな事をしでかした後もここに通ってるのかと思うと、イラっとしてしまいますよね……。
「だからと言って、フィア様の周りをいまだにウロチョロするなんて……」
「ま、まさかスペリア様!アルロスに嫉妬をしていまして!?」
「はいぃ!!??いやいや、今の話でなんでそうなるんですか!?」
アルロス様には憤慨していますけど、俺は決して嫉妬で言ってるわけではないのに、フィア様の思考回路に驚き何ですけど??
「まさかワタクシに他の殿方の影が見えて、焦っているのでして??」
「いや、全くですけど!?」
「でも安心して下さいまし、ワタクシはスペリア様一筋ですわ!!」
何でそうなるんだよ!!??
この状態のフィア様は全く話を聞いてくれないやつだ……。
それによく考えたら、フィア様が俺に想いを寄せてるなんてアルロス様にバレたら、俺死ぬんじゃないだろうか……???
そう思ったときでした。
「いやぁあぁああああぁぁああ!!!!!!」
遠くでエイミー様の叫び声が聞こえたのです。
「今の声は、エイミー様ですわ!!」
「もしかして、アルロス様が……??」
「わかりませんが、急いだ方がよさそうですわね」
そして俺達はその場から駆け出したのです。
辿り着いたのは、エイミー様達と別れた階段のその下で……そこにはエイミー様の名前を叫ぶ護衛姿の殿下のお姿が……って殿下の顔が丸見えですけど!!?
「これはエイミー様にバレていてもおかしくありませんわ!?後で誤魔化すしか……と言うより一体何がありまして?」
「フィーリア様!!ようやく見つけましたよ?」
「あ、アルロス!?……はぁ、やはりあなたでしたのね」
何処に隠れていたのかわからないが、突然現れたアルロス様に俺は滅茶苦茶驚いたのに、フィア様は慣れているのか落ち着いて返事を返していた。
「だって、フィーリア様……あの日から僕に会って下さらなかったから、無理矢理会いに来たんです!!」
「いや、あなた……謹慎中でしょ?」
謹慎中なのかよ!!?
この男もう無茶苦茶だな!!!
「で、でも……」
「でもではありませんわ!ワタクシとの約束を守れないのでしたら、絶交だと言いましたわよね?しかもまたワタクシの大事なお友達であるエイミー様を傷つけるなんて……」
怪我をしたのは殿下もですよ、フィア様!
そう、コソっと言いたくても殿下は大丈夫だろうとか思ってそうだな、この人。
「ワタクシ今度こそ怒りましてよ?」
「ふぃ、フィーリア様……こ、コイツが悪いんですよ!!僕にフィーリア様の居場所を教えないって言う意地悪をするから……」
「言い訳はやめて下さいな!!アルロスあなたには対人関係が圧倒的に壊滅すぎますわ!よって、あなたを1週間エイミー様の側仕えに任命しますわ」
は?フィア様は何を言ってるんだよ!!!?
何でいきなり側仕え……?
しかも侯爵家の子息が、伯爵家の令嬢に仕えるなんて聞いたこともないけど!!!?
そんな感じでここのいざこざは幕を下ろしたわけですが、何故エイミー様の側使えに任命したのか確認したところ……。
「アルロスも一度、エイミー様の天使っぷりに浄化されるべきなのですわ!!」
そんな感じで意味のわからない事を言い出して、俺はエイミー様すみません!!!と、滅茶苦茶心の中でご健闘を祈ってしまったのです……。
明日から1週間何も無いといいのですけど。
それよりも、俺は殿下を心配するべきなのを忘れてました……。
ある意味従者失格なので解雇とかしてくれませんかね?そうですか、ダメですか……。
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