毎秒告白したい溺愛王子と、悪女になりたくないエイミーの激おこツッコミ劇場

ゆきぶた

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アルロスと一緒3

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 授業が終わるとすぐにアルロスが腕を取って飛び出したせいで、逃げる事なんて全くできなかったのだけど?
 そんなわけで、今からアルロスとデートらしいのよね……凄く嫌な予感しかしないわ。

「エイミーは、僕の事が好きだろう?」
「へ?」

 デートをはじめてすぐにそれを聞いてくる人がいるのだろうか?
 いや、いるわけないわよ!!

「いや、言わなくてもわかっている。僕を嫌いな女性はいないからな!」
「その自信どこからくるのよ!!」
「ならエイミーは僕の事好きじゃないのか?」
「恋愛感情で言ったら好きじゃないわよ!その前にアルロスだって、私に恋愛感情ないじゃないの?」

 しっかりと言ってやったわよ。
 これで理解してくれればいいのだけど……って、アルロスったら首を傾げたまま動かなくなっちゃったわ……。

「フィーリア様は好きだ。エイミーも好きだ。それは恋愛じゃないと言うのか?」
「二つとも同じ感情なら、それは恋愛じゃないと思うわ。愛というのは一人に対して特別に思う感情だと思うもの」
「特別……?」
「例えば、好きな人が他の人と喋ってるとモヤモヤしたり、自分だけのモノにしたくなったり……。まぁ、それは極端かもしれないけど……でもその人といると、いつもドキドキが止まらなくなるのよ?アルロスはそういう相手いないの?」

 少し護衛さんの事を思い出しながら話してしまったわ。すごいニッコリしてしまったから気持ち悪い顔してたかもしれないわ、どうしよう!?

「じゃあ、僕はエイミーが好きなんだと思うぞ」

 …………は?今、なんて??

「ちょ、ちょっと聞き取れなかったのでもう一度いい?」
「だから、ドキドキするのもモヤモヤするのもエイミーがはじめてだった」

 本当に、好きだって言ってた!?
 いや、コイツ殺そうとした奴によくそんな事言えるな!?

「落ち着いて!私のどこにドキドキするのかもう一度よく考えてみてよ!?」
「うーん、考えると言っても……僕は昨日エイミーを抱きしめてから、何故かエイミーにすぐに触れたくてドキドキする」
「んん!?えっとモヤモヤは?」
「エイミーがあの王子と話してたとき、すごく嫌な感じがした。これはフィーリア様のときには感じた事のなかった感情だ!そうか、フィーリア様は僕にこういった新しい感情を知れと言う事を伝えて下さったのだな、やはりあのお方は俺の女神だ……」

 膝をついて祈りのポーズを取ってるところ悪いけど、なんでこうなったのかだれか本気で教えて!?
 コミュ障と少し仲良くなろうとした事が間違いだったと言うの!?

「僕の気持ちはわかった。でもエイミーは僕の事が好きじゃないんだろ?それはどうやったら好きになるんだ?」
「どうやったらって……絶対に好きにならないですよ!だって私は、護衛さんが好きなんです!」

 しっかりと言ってやったわよ。
 これで、私がアルロスの事を好きじゃないとわかってくれたわよね?

「くそ、あの男か……殺せる相手ならすぐにでも殺しに行こうと思ったのにな」
「すぐに殺そうとするのやめて!!?」

 何で殺意しか無いのこの男……。
 どうにか勘違いだって、思い込ませる方法はないのかしら?

「まって、アルロスが私の事を本当に好きなのかまだわからないわよ!」
「何故だ?さっきエイミーが言った事、僕は全て当てはまるんだぞ」
「そうなんだけど、それはきっと勘違いだと思うので……」
「勘違いだと?」

 アルロス、睨まないで!?
 だってその感情は絶対に勘違いだもの!
 でもそれを証明する方法が他に見つからないわ!?

「よしわかった。結婚式を上げよう!」
「け、結婚式!?」
「僕は今年で16になったからもう結婚できるからな。だからエイミー、結婚すれば僕の本気が伝わるだろう?」
「いやいやいや、待って!なんでそういう結果ににるのよ!」
「本気な僕をみたら、エイミーだって僕の事が好きになるはずだからな」

 ダメだわ、これは何を言っても聞いてもらえないやつよ!
 誰でもいいわ、もう殿下でもいいから早くこの男を止めて!!
 って、こう言う時に限って何でいないのよ~~!
 殿下のバカ!

「それは断ったら……」
「侯爵家直々にお願いしに行くと思うから、無理だぞ?それに僕は早く結婚しろと周りに急かされていたから丁度いいな!」
「私はよく無いのよ!!」

 どうにかアルロスから逃げないと、そう思った私の腕はアルロスに捕らえられていたのよ。

「エイミーまで僕から逃げるのか?」

 まで、とはフィア様の事を言っているの?

「絶対に逃がさないよ。エイミーは僕だけのフィアンセになってもらうからね!!」
「いや!離して!!」
「うるさいから、少し大人しくしてもらうね。大事な花嫁を傷つける訳にはいかないからさ」

 そう言って、アルロスは私を掴んでる反対の手から魔法を放ったのが見えたわ。

「なっ!?」

 この紫色の煙は、な……に……?
 それを吸い込んでしまった私の意識は徐々に遠ざかっていったのよ。

「エイミーは僕だけのものだからね」

 アルロスのその声はハッキリと私の耳に聞こえた気がしたの。
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