7 / 35
プロローグ&人物紹介?
十月一日その七
しおりを挟む
十月一日その七。
自然に帰すもの。
大陸を眺めてみると東側に広大な森の面積が広がっているのだが、その敷地こそひとつの地方である。
木曜の森、風見地方と言うものであり風見自然開発センターという自然に関する建物がひとつ存在するのだ。
多くの植物を育てたり、種を保存したり……調べたり、野菜を育てては販売したりと色々なことをしているようである。
そんな中に一人の青年が森の中を一人で歩いては木の実を拾い歩く姿が。
「はぁ、今年は木の実の量が少ないな……是は死活問題。」
落ちているドングリを拾ってはじっくりと眺め、またポイッと放り投げてしまう。
そんな彼は木曜神の元木 玄弥であり、七曜神の仲間でも唯一の男である。
「西側の森にもドングリはほとんど無かったよーっ!」
ガサガサと華奢な少女が樹木と樹木の間をササッと身軽に飛び移っては、中ぶらりんでぶら下がっている。
こちらの少女も木曜神であり、元木 菊花である。
また、彼女は神社の神主も務めておりあちらこちらで見かけることが多い。
「おっ、そうかぁ……調査ごくろうさんだぜっ!」
「えへへぇっ。」
菊花は照れくさそうに頬を染めながら玄弥に頭を撫でられ続ける。
元より風見地方とは森なのだから面積は変動したりするので、増えすぎたら伐採するのも彼ら彼女らの仕事になってくる。
その他にも木材などの加工や、野菜の移動販売……畑の調査と言えばキリがないほどにまでであるが、それが仕事というもの。
「今年のドングリは値上げかなっ……仕方ないよねっ。」
「そうだな、よしっ……調査は終わり! 今日は昼から俺は予定が入ってるからな、ここで解散だ!」
二人のお仕事は今日はこれにておしまいであり、玄弥はこれから大切な人とお出掛けで、菊花は落ち葉で集めた自然のお布団で静かにお昼寝を堪能することに決めたようだ。
「それじゃーねぇっ! おやすみぃ……。」
「おう、ちょっくら駅に行ってくるぜ!」
玄弥も菊花も笑顔で別れの挨拶を済ませると、自由時間に。
幸せがあるからこそ働くし、意欲に繋がるものであり、幸福を追求するものだと彼ら彼女は教えてくれた。
木曜の森、風見地方。
木曜神の元木菊花と玄弥、絶賛稼働中?
自然に帰すもの。
大陸を眺めてみると東側に広大な森の面積が広がっているのだが、その敷地こそひとつの地方である。
木曜の森、風見地方と言うものであり風見自然開発センターという自然に関する建物がひとつ存在するのだ。
多くの植物を育てたり、種を保存したり……調べたり、野菜を育てては販売したりと色々なことをしているようである。
そんな中に一人の青年が森の中を一人で歩いては木の実を拾い歩く姿が。
「はぁ、今年は木の実の量が少ないな……是は死活問題。」
落ちているドングリを拾ってはじっくりと眺め、またポイッと放り投げてしまう。
そんな彼は木曜神の元木 玄弥であり、七曜神の仲間でも唯一の男である。
「西側の森にもドングリはほとんど無かったよーっ!」
ガサガサと華奢な少女が樹木と樹木の間をササッと身軽に飛び移っては、中ぶらりんでぶら下がっている。
こちらの少女も木曜神であり、元木 菊花である。
また、彼女は神社の神主も務めておりあちらこちらで見かけることが多い。
「おっ、そうかぁ……調査ごくろうさんだぜっ!」
「えへへぇっ。」
菊花は照れくさそうに頬を染めながら玄弥に頭を撫でられ続ける。
元より風見地方とは森なのだから面積は変動したりするので、増えすぎたら伐採するのも彼ら彼女らの仕事になってくる。
その他にも木材などの加工や、野菜の移動販売……畑の調査と言えばキリがないほどにまでであるが、それが仕事というもの。
「今年のドングリは値上げかなっ……仕方ないよねっ。」
「そうだな、よしっ……調査は終わり! 今日は昼から俺は予定が入ってるからな、ここで解散だ!」
二人のお仕事は今日はこれにておしまいであり、玄弥はこれから大切な人とお出掛けで、菊花は落ち葉で集めた自然のお布団で静かにお昼寝を堪能することに決めたようだ。
「それじゃーねぇっ! おやすみぃ……。」
「おう、ちょっくら駅に行ってくるぜ!」
玄弥も菊花も笑顔で別れの挨拶を済ませると、自由時間に。
幸せがあるからこそ働くし、意欲に繋がるものであり、幸福を追求するものだと彼ら彼女は教えてくれた。
木曜の森、風見地方。
木曜神の元木菊花と玄弥、絶賛稼働中?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる