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十月
十月二十一日
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十月二十一日。
ロマン溢れる回転力!
燎煉の採掘上にて陽炎揺らめく髪の毛を揺らしながら二人は金の採掘を試みているようだ。
本来は木曜と金曜の紙のお二人だが、七曜神は基本的に全ての曜日の神に依存できるため、代理であれば火曜神にだってなれるのだが、今はおいておく。
「ずいぶんと地下深くまで来たな。 溶岩溜まりの池がずいぶんと熱気ムンムンだぜ。」
「燎煉の人以外なら落ちたらひとたまりもないわぁ。」
火曜神モードのお二人はズブズブと一歩一歩が溶岩にぬかるみにはまって歩きずらそうにしながら、そんなたわいもない話をしつつ倉庫に向かう。
稀に恋がここでやるための秘密兵器を使うのだ。
ドリルが先端についたドリル戦車に、付属のドリルアームなどロマンの塊のメカがガレージに保管してあるのだ。
それを見た玄弥は熱くたぎるのは容易なこと。
「うぉおっ、すげえぇっ!!」
「これに乗って溶岩の奥底の鉄鉱床を掘りに行くわよ!」
二人はコックピットから乗り込むも、玄弥も運転してみたいようだが、壊したらダメなので運転させてもらえず落ち込んでたのはまた今度。
「しかし、ドリルは夢だよなぁ。」
「男の夢よねー、まぁ私は女だけど理解はしてるわ。」
恋はボタンを押すと火花散らして回転するドリルは岩盤をガリガリと削ってゆき、その回転力とくればたまったものじゃない。
夢やお宝を採掘するロマンはまさに、男の夢そのものなのだ。
分厚い岩盤など何のその、意図も容易く突き進む。
「レーダーに金の反応が見られるわ、Y軸はこの辺だけど……こっちかしら?」
高さの軸はこの付近だが、距離はもう少しといったところだろう。
それにしても、レーダーが探知した金の大きさは小指の爪程度の大きさとなかなかのものなのだからぜひとも採掘したいものだ。
金はあらゆる需要があるため、こういうのでも大きく売れる。
「俺はあまり金やダイヤなんぞに興味はないが、こんなすごいメカに乗れるだけで満足さ……。」
恋は助手席でくつろぐ玄弥を見つめては、ホッと一息しつつもアームのパーツを取り替えると、慎重に金を壊さないように岩盤をくり貫く作業に入る。
金は愛染の象徴であり、宝なのだから恋のトレジャーハンティングは今しばらくは続きそうなのであった。
煌めく金の輝きは誰しもを魅了する。
永遠の輝きなり。
ロマン溢れる回転力!
燎煉の採掘上にて陽炎揺らめく髪の毛を揺らしながら二人は金の採掘を試みているようだ。
本来は木曜と金曜の紙のお二人だが、七曜神は基本的に全ての曜日の神に依存できるため、代理であれば火曜神にだってなれるのだが、今はおいておく。
「ずいぶんと地下深くまで来たな。 溶岩溜まりの池がずいぶんと熱気ムンムンだぜ。」
「燎煉の人以外なら落ちたらひとたまりもないわぁ。」
火曜神モードのお二人はズブズブと一歩一歩が溶岩にぬかるみにはまって歩きずらそうにしながら、そんなたわいもない話をしつつ倉庫に向かう。
稀に恋がここでやるための秘密兵器を使うのだ。
ドリルが先端についたドリル戦車に、付属のドリルアームなどロマンの塊のメカがガレージに保管してあるのだ。
それを見た玄弥は熱くたぎるのは容易なこと。
「うぉおっ、すげえぇっ!!」
「これに乗って溶岩の奥底の鉄鉱床を掘りに行くわよ!」
二人はコックピットから乗り込むも、玄弥も運転してみたいようだが、壊したらダメなので運転させてもらえず落ち込んでたのはまた今度。
「しかし、ドリルは夢だよなぁ。」
「男の夢よねー、まぁ私は女だけど理解はしてるわ。」
恋はボタンを押すと火花散らして回転するドリルは岩盤をガリガリと削ってゆき、その回転力とくればたまったものじゃない。
夢やお宝を採掘するロマンはまさに、男の夢そのものなのだ。
分厚い岩盤など何のその、意図も容易く突き進む。
「レーダーに金の反応が見られるわ、Y軸はこの辺だけど……こっちかしら?」
高さの軸はこの付近だが、距離はもう少しといったところだろう。
それにしても、レーダーが探知した金の大きさは小指の爪程度の大きさとなかなかのものなのだからぜひとも採掘したいものだ。
金はあらゆる需要があるため、こういうのでも大きく売れる。
「俺はあまり金やダイヤなんぞに興味はないが、こんなすごいメカに乗れるだけで満足さ……。」
恋は助手席でくつろぐ玄弥を見つめては、ホッと一息しつつもアームのパーツを取り替えると、慎重に金を壊さないように岩盤をくり貫く作業に入る。
金は愛染の象徴であり、宝なのだから恋のトレジャーハンティングは今しばらくは続きそうなのであった。
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