3 / 29
11月3日【インフルエンザの検査は半日経たないと陰性になることも】
しおりを挟む
この季節もう、インフルエンザの人がチラホラと現れ始めたらしい。
現にマルの学校でも俺の旅館でも感染予防の為にアルコール薬剤が配備されてる。
が、困ったことに身内にもグレーゾーンが出てしまった。
「あ、アイリ殿ぉ……。 そこは脳ミソにござるぅ……。」
看病と言うことで幸いにもインフルエンザじゃなくて風邪だと言うコノハの家にまでやって来たんだが、もうすでにアイリが一足先に来ていた。
まぁ、医者と言うこともあるから一緒にいると安心はできるが可愛い顔してマッドドクターと影で噂されてることも。
「コイツどんな夢見てるんだかな。」
「鼻の奥に細長い綿棒を突っ込んだらそりゃ悪夢見るほどよ。 私もやりたくてやってる訳じゃないけど、子供とかは大泣きしちゃうのよね。」
俺も受けたことがあるからわかるがアレは本当に痛い。
鼻の一番奥をゴリゴリされる、脳ミソを引っ掻かれる思いなのは1度洗礼を受ければ2度と受けたいとは思えないシロモノだ。
「アイリの言う通りに桶にお湯を持ってきたですよ!! コノハの身体を拭くです。 カツラの従妹なので丁寧にやるですよ。」
俺の行き着く先にマルはあり、と言うのか……風邪は移したくはないが拒んでも絶対ついてくる。
マスクを着ける前提で看病のお手伝いをさせてやることにした。
「カツラは出ていくです。 ここから先は男禁なのですよ~。」
「見た目や声は女のカツラでもこればかりは私達に任せなさい!!」
俺は部屋を出た。
だが違和感があるのは気のせいじゃないだろう、風邪ならあそこまで熱は高くはならないはずなのに確認のためコノハのおでこに手を当てて体温を感じてみたが異様なほど熱かった。
アイリが昔言ってたがインフルエンザの検査はいくら熱が高くても12時間程度経ってから検査をしないと、菌が綿棒にあまり付着せず反応がでないこともあるらしい。
かといって本物の医者……いや、本業獣医師だけど一応アイリは人も動物も見れるオールラウンダーだから、検査の間違いはないとは思うし、それに先程体温計で測ってた時にこの体温の上がりようにはもう気がついていた表情をしていただろう。
次の日、コノハは力ない声でアイリの協力の元もう一度検査を受けるハメになりめでたくインフルエンザ確定となったそうだ。
めでたいと言うのは不謹慎だが、皆も気を付けてくれ。
鼻綿棒の恐怖を味わいたくなければの話だがな。
現にマルの学校でも俺の旅館でも感染予防の為にアルコール薬剤が配備されてる。
が、困ったことに身内にもグレーゾーンが出てしまった。
「あ、アイリ殿ぉ……。 そこは脳ミソにござるぅ……。」
看病と言うことで幸いにもインフルエンザじゃなくて風邪だと言うコノハの家にまでやって来たんだが、もうすでにアイリが一足先に来ていた。
まぁ、医者と言うこともあるから一緒にいると安心はできるが可愛い顔してマッドドクターと影で噂されてることも。
「コイツどんな夢見てるんだかな。」
「鼻の奥に細長い綿棒を突っ込んだらそりゃ悪夢見るほどよ。 私もやりたくてやってる訳じゃないけど、子供とかは大泣きしちゃうのよね。」
俺も受けたことがあるからわかるがアレは本当に痛い。
鼻の一番奥をゴリゴリされる、脳ミソを引っ掻かれる思いなのは1度洗礼を受ければ2度と受けたいとは思えないシロモノだ。
「アイリの言う通りに桶にお湯を持ってきたですよ!! コノハの身体を拭くです。 カツラの従妹なので丁寧にやるですよ。」
俺の行き着く先にマルはあり、と言うのか……風邪は移したくはないが拒んでも絶対ついてくる。
マスクを着ける前提で看病のお手伝いをさせてやることにした。
「カツラは出ていくです。 ここから先は男禁なのですよ~。」
「見た目や声は女のカツラでもこればかりは私達に任せなさい!!」
俺は部屋を出た。
だが違和感があるのは気のせいじゃないだろう、風邪ならあそこまで熱は高くはならないはずなのに確認のためコノハのおでこに手を当てて体温を感じてみたが異様なほど熱かった。
アイリが昔言ってたがインフルエンザの検査はいくら熱が高くても12時間程度経ってから検査をしないと、菌が綿棒にあまり付着せず反応がでないこともあるらしい。
かといって本物の医者……いや、本業獣医師だけど一応アイリは人も動物も見れるオールラウンダーだから、検査の間違いはないとは思うし、それに先程体温計で測ってた時にこの体温の上がりようにはもう気がついていた表情をしていただろう。
次の日、コノハは力ない声でアイリの協力の元もう一度検査を受けるハメになりめでたくインフルエンザ確定となったそうだ。
めでたいと言うのは不謹慎だが、皆も気を付けてくれ。
鼻綿棒の恐怖を味わいたくなければの話だがな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる