12 / 29
11月11月【髪の毛は1日に約100本は抜ける】
しおりを挟む
ホームルームが終わって教室の掃除の時間、今日の俺の当番は床を掃除機で綺麗にすることだ。
本来はホウキやチリトリでやるんだが各学年でローテーションで掃除機を貸し借りしてるから週に2回使えれば上々ってところだな。
だが今日も毎回のように怒声は飛んでくる。
「ちょっと男子まじめにやってよ!! ねっ、角田さんもそう思うでしょ?」
掃除用具で野球を始める男子ども。
モップと雑巾を振り回して危ないし人に当たって怪我でもしたらどうする?
してからじゃ遅いし何よりも掃除には俺、うるさいからな?
衛生管理の行き届いた厨房の掃除を統べるだけあって、普段は温厚な俺をブチギレさせてくれるなよ。
女子が注意してくれてるだけまだマシだと思え。
あと女子達も同じクラスだと言うのに女として認識されてる……のはまぁ別に構わん。
「へーい、真面目に掃除すりゃ良いんだろ。 ったくめんどくさいな。」
確かに危なっかしいところはあるが反抗せず掃除をしてくれるところは素直なヤツらだな。
おっと、ボール代りにされてた雑巾を吸い込もうとして異音が……ヤバイヤバイ。
「モブ山……掃除用具で怪我を追わせてからじゃ遅いからな? 責任がとれるとれないの問題じゃぁない。」
念には念をだ。
こうすればさすがに次からは……いや、しばらくはしないだろう。
人は何度でも過ちは犯すんだ。
「さてと、ごみパックがパンパンだな。 と言うか前回使ったヤツ……パック本当に捨ててんだろうな?」
ごみパックは本当に捨てているのはきちんとわかっているし、別に怒っている訳じゃない。
人体の仕様上、苦笑いしてるだけにすぎない。
人の髪の毛は1日におおよそ100本はざらに抜け落ちると保健体育で聞いたことがあるが、クラス30人で換算してもざっと3000本だ。
そりゃ毛玉がカオスに詰まったものだろう。
「2年B組、きちんと掃除してるですか? 先生は見張りをしてるです。」
「華丸先生!? 業務用のでかい掃除機に乗ってきやがった!! って……ウチの学校にもそういうのあるんだ、知らなかった。」
マル、それお前が乗ってきていいのか?
きちんと許可とってきたんだろうな?
「乗っていいのです、先生なので。 あと免許は皆伝してるので問題ないのですよ。」
それに免許なんて無いからな……あと皆伝ってなんなんだよ。
掃除に関してはうるさい俺だがマルのやることに関してはなんでかいまいち怒る気力にはなれない。
俺は甘いのだろうか、それとも盲目でバカになってるのだろうか……神の溝知るってことだろうな。
本来はホウキやチリトリでやるんだが各学年でローテーションで掃除機を貸し借りしてるから週に2回使えれば上々ってところだな。
だが今日も毎回のように怒声は飛んでくる。
「ちょっと男子まじめにやってよ!! ねっ、角田さんもそう思うでしょ?」
掃除用具で野球を始める男子ども。
モップと雑巾を振り回して危ないし人に当たって怪我でもしたらどうする?
してからじゃ遅いし何よりも掃除には俺、うるさいからな?
衛生管理の行き届いた厨房の掃除を統べるだけあって、普段は温厚な俺をブチギレさせてくれるなよ。
女子が注意してくれてるだけまだマシだと思え。
あと女子達も同じクラスだと言うのに女として認識されてる……のはまぁ別に構わん。
「へーい、真面目に掃除すりゃ良いんだろ。 ったくめんどくさいな。」
確かに危なっかしいところはあるが反抗せず掃除をしてくれるところは素直なヤツらだな。
おっと、ボール代りにされてた雑巾を吸い込もうとして異音が……ヤバイヤバイ。
「モブ山……掃除用具で怪我を追わせてからじゃ遅いからな? 責任がとれるとれないの問題じゃぁない。」
念には念をだ。
こうすればさすがに次からは……いや、しばらくはしないだろう。
人は何度でも過ちは犯すんだ。
「さてと、ごみパックがパンパンだな。 と言うか前回使ったヤツ……パック本当に捨ててんだろうな?」
ごみパックは本当に捨てているのはきちんとわかっているし、別に怒っている訳じゃない。
人体の仕様上、苦笑いしてるだけにすぎない。
人の髪の毛は1日におおよそ100本はざらに抜け落ちると保健体育で聞いたことがあるが、クラス30人で換算してもざっと3000本だ。
そりゃ毛玉がカオスに詰まったものだろう。
「2年B組、きちんと掃除してるですか? 先生は見張りをしてるです。」
「華丸先生!? 業務用のでかい掃除機に乗ってきやがった!! って……ウチの学校にもそういうのあるんだ、知らなかった。」
マル、それお前が乗ってきていいのか?
きちんと許可とってきたんだろうな?
「乗っていいのです、先生なので。 あと免許は皆伝してるので問題ないのですよ。」
それに免許なんて無いからな……あと皆伝ってなんなんだよ。
掃除に関してはうるさい俺だがマルのやることに関してはなんでかいまいち怒る気力にはなれない。
俺は甘いのだろうか、それとも盲目でバカになってるのだろうか……神の溝知るってことだろうな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる