幼女先生と不思議な課外授業

青衣

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11月12日【先払いはプリペイド、後払いはポストペイド】

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 今日はマルが俺の家に来れないと言ってたから少し何かあったのかと様子を聞いてみたところ、学校から帰ってきたあとにどうにも宅配物が届くらしい。
 小学校低学年は曜日によって昼前に帰る日もあったはずだから俺の下校時刻ならもう届いてるはず。
 気になるから少しよってみるとするか。

「お邪魔するぜー……。」

「カツラですー!!」

 一声挨拶すりゃトイレの最中だろうが寝ている最中だろうが声を上げてくれる。
 今回はなんと階段の下の物置の扉から声が上がったかと思うとバコッと音がしては可愛らしい女の子が顔を出す。
 かくれんぼって訳じゃなさそうだし……と言うか独りでかくれんぼはしちゃいけない、悪い意味で。

「そんなところで何してるの? まさか俺を驚かせようと?」

「違うですよ、宅配で荷物が届いたから空になった段ボールをしまっておいてるです。」

 なるほどなぁって思ったが正直驚かされてみたいのは内緒だ。
 それでもって生意気だぞっていいながら後ろから抱き締めて髪の毛をわさわさーって……わかるかな?

「いつもは先払いで送ってくれるのに今日に限って着払いとは……アイツ、事前にメールを寄越すです!! 急いでポストペイドカードを買ったからお金が尽きかけです、下ろしに行くです!!」

 ふて腐れた顔は可愛いが待て?
 ポストペイドカードってなんだ?

「ポストペイドカードってなんだ? プリペイドカードとは違うよなぁ。」

「プリペイドカードは先払いですがポストペイドはそのまんま後払いなのです。 後払いのカードなのです。」

 いやいやわかるけどどういう原理で支払ってるのそれってツッコミ入れたいのは山々だけど、考える暇もなくこれからお金を下ろしに行くために出掛けるみたいだ。
 本の数分も家にお邪魔できなかったがまぁ一緒に歩けるなら別に構わん。

 しかし考えるだけマジでわからない。
 この辺はでたらめなシステムしてるから俺が言えたものじゃないけどな。















 お金も下ろし終わったところで俺は疲れたので解散しようとしたら近場のファミレスに付き合わされた。
 こんなの他の誰かに見られたら厄介なことになるぞ、って聞いちゃいないか。

「ところでマル、何が送られてきたんだ?」

「仕送りなのです。 生活用品とか食べ物とか……いたってフツー過ぎるのです。」

 こう見れば小さな女の子が独り暮らしをしているのだが、奇妙なものと言えばそこまでだ。
 実際うちの母親も同レベルで小さいが勉強したりはてまたは起業してたりと様々な人生を送ってる……そう思うと俺が小さな女の子を好きになったのは父親譲りなのか?

 ますます謎は深まる今日この頃だ。
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