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王都編
いざ、王都へ!
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出店で軽く食事を取ったあと、俺は街から出た。
出るときにまた門番に驚かれたがまぁ、うん。
ゲームの時は基本転移神殿を使って移動していたが、今回は徒歩で行こう。
こうやって周りを見ながら移動していると、β時代を思い出すな。
最初はあまりのクオリティにレベリングそっちのけで色々見て回ったっけ。
しかし、今は現実だ。
何があるかわからないから死神シリーズに変えておこう。
UIに表示される俺の全体像は、ボロくも禍々しく見えるローブを身に纏い、顔にはスカルフェイスが装着されているが、フードを深く被っているためよくは見えない。
腕には骨をイメージした装飾が施された小手が装備されており、足も同様に骨をイメージしたグリーブが装着されている。
靴も同様だ。
と言っても足甲と靴はローブのせいで見えないんだけどな。
まさに中二病全開の装備だ。
だが、強さは異常と言ってもおかしくない程の壊れ性能だ。
──────────────────────────────
頭:死神の仮面 MP回復X シリーズ装備時物理防御+30%
胴:死神の外套 HP回復X シリーズ装備時魔術防御+30%
腕:死神の籠手 攻撃範囲拡大 シリーズ装備時物理攻撃+30%
脚:死神の足甲 空中浮遊 シリーズ装備時魔術攻撃+30%
──────────────────────────────
+30%とかぶっ壊れにも程があると思う。
しかもMP回復XやHP回復XはHPやMPが減ったさい、直ぐ様回復するとか言う死ねなくなる装備だ。
こんなもん一介のプレイヤーに寄越すなってんだよな。
ただでさえイカれたステータスだってのに、この装備で更にイカれた数字になっていくんだからな。
まぁ、でもこの世界が現実になったのだとしたら、むしろ都合が良いのかもしれない。
死んだらゲームみたいに甦れるかわからないしな。
死ねない方が色々と良いだろう。
と、死にたくないと結論付いたところで森に囲まれていた街道が開けた。
なぜなら崖に出たからだ。
「おお・・・」
崖から見渡せるその景色に思わず声が出る。
ゲーム時代でも美しい風景だったそれを、この両の目でその美しさを再確認することができた。
「・・・いや、これはゲームの時よりも」
生い茂る木々からは生を感じ、俺の外套を優しくはためかせる心地のよい風、太陽の光を反射させてキラキラと光る川や湖。
ユグドラシルの名所と名高いこの崖はこれほどまでに美しかったのか・・・。
「ああ、思い出した」
俺がひたすらにレベルを上げまくっていた理由を。
「誰にも邪魔されずにこの世界を見て回りたかったんだ」
レベリングのし過ぎで忘れていた。
「決めた。この世界を散歩しよう」
せっかくのリアルユグドラシルなのだ。
その美しき世界をこの目に、記憶に、心に焼き付けて行くとしよう。
「だが、まずは王都だな」
まぁ、レインアース王国の王都も名所の一つなんだがな。
確か丘上から見る王都がとても美しいとのことだ。
名所ついでに組合長に会いに行こうか。
俺は当分先の目標が決まったので、楽しみからスキップで崖に作られた道を降りていった。
出るときにまた門番に驚かれたがまぁ、うん。
ゲームの時は基本転移神殿を使って移動していたが、今回は徒歩で行こう。
こうやって周りを見ながら移動していると、β時代を思い出すな。
最初はあまりのクオリティにレベリングそっちのけで色々見て回ったっけ。
しかし、今は現実だ。
何があるかわからないから死神シリーズに変えておこう。
UIに表示される俺の全体像は、ボロくも禍々しく見えるローブを身に纏い、顔にはスカルフェイスが装着されているが、フードを深く被っているためよくは見えない。
腕には骨をイメージした装飾が施された小手が装備されており、足も同様に骨をイメージしたグリーブが装着されている。
靴も同様だ。
と言っても足甲と靴はローブのせいで見えないんだけどな。
まさに中二病全開の装備だ。
だが、強さは異常と言ってもおかしくない程の壊れ性能だ。
──────────────────────────────
頭:死神の仮面 MP回復X シリーズ装備時物理防御+30%
胴:死神の外套 HP回復X シリーズ装備時魔術防御+30%
腕:死神の籠手 攻撃範囲拡大 シリーズ装備時物理攻撃+30%
脚:死神の足甲 空中浮遊 シリーズ装備時魔術攻撃+30%
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+30%とかぶっ壊れにも程があると思う。
しかもMP回復XやHP回復XはHPやMPが減ったさい、直ぐ様回復するとか言う死ねなくなる装備だ。
こんなもん一介のプレイヤーに寄越すなってんだよな。
ただでさえイカれたステータスだってのに、この装備で更にイカれた数字になっていくんだからな。
まぁ、でもこの世界が現実になったのだとしたら、むしろ都合が良いのかもしれない。
死んだらゲームみたいに甦れるかわからないしな。
死ねない方が色々と良いだろう。
と、死にたくないと結論付いたところで森に囲まれていた街道が開けた。
なぜなら崖に出たからだ。
「おお・・・」
崖から見渡せるその景色に思わず声が出る。
ゲーム時代でも美しい風景だったそれを、この両の目でその美しさを再確認することができた。
「・・・いや、これはゲームの時よりも」
生い茂る木々からは生を感じ、俺の外套を優しくはためかせる心地のよい風、太陽の光を反射させてキラキラと光る川や湖。
ユグドラシルの名所と名高いこの崖はこれほどまでに美しかったのか・・・。
「ああ、思い出した」
俺がひたすらにレベルを上げまくっていた理由を。
「誰にも邪魔されずにこの世界を見て回りたかったんだ」
レベリングのし過ぎで忘れていた。
「決めた。この世界を散歩しよう」
せっかくのリアルユグドラシルなのだ。
その美しき世界をこの目に、記憶に、心に焼き付けて行くとしよう。
「だが、まずは王都だな」
まぁ、レインアース王国の王都も名所の一つなんだがな。
確か丘上から見る王都がとても美しいとのことだ。
名所ついでに組合長に会いに行こうか。
俺は当分先の目標が決まったので、楽しみからスキップで崖に作られた道を降りていった。
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