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【ゲームと創作の相性の悪さ】

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 近年、というより1990年代初頭から
作品の『メディア・ミックス』というのは行われており
漫画のアニメ化は云うに及ばず、
【ゲーム】の漫画化も頻繁に行われていた。
 この『メディア・ミックス』の是非については今回割愛するが、
どうであろうか? 果たして【ゲームのメディア化】に
成功した作品は在るだろうか?
 ワタシの知る限り成功した作品は二つのみ。
『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』と『ロトの紋章』だけである。
 他に何か在るだろうか?
 RPG二大巨頭の一つ、『ファイナル・ファンタジー』の漫画が
一つも無いコトから、表題の主旨は明白であると云える。
 何しろ巨費を投じて制作した「映画」が大ゴケした事からも、
その『相性』は正に【最悪】と云って良い。

 
のでありソレを「漫画」にしたり「小説」したりするのは、
不可能とは言わないが尋常為らざる
『才能』と『技術』と『努力』が必要になる。
 その【問題点】は複数あるが全部挙げているとキリが無いので
今回は一つに絞るが、まずは『装備の問題』が在る。
 解る人は解ると想うが漫画やアニメの『キャラデザ』というのは、
そんなしょっちゅう【変えられる】モノではないので
基本、作中での「お色直し」は3回程度に限られる。
 どうであろうか? いつまで経っても全然「装備」が変わらない
『ドラゴンクエスト』や『ファイナル・ファンタジー』
 ソレはもう既にしてであろう。
 ヘタすりゃ『名作』どころか【クソゲー】認定されても文句は言えない。
 上記のタイトルの『一番面白い部分』がスポイルされているのだから
ソレは当たり前の話である。

 
『キャラクターやストーリー』はその「後」に付いてくるモノであり
  ↑コレだけ良くてもどうしようもないのである。
ソレを一体どう『表現』しろというのか? アニメや漫画や小説で。
 もし出来るなら逆にゲームは必要ないというコトになってしまう。
 実際先述した「二作品」に於いても、
『最強の鎧』 『盾』 『兜』 はその存在すら出てはこなかった。

 どうであろうか?
 のである。
 ましてや、『ゲームの知識のみで描かれたライトノベル』
 ソレが想像するだに悍ましい存在であるというのは、
『現状』を見れば明らかであろう。



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