姫の駆け落ちを助けた護衛騎士ですけど、代わりに結婚するとか聞いていないのですが。

朝顔

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第一章

知るは赤き心臓の音

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「離宮での臨時要員、ですか?」
「そうだ。大公側からの要請だ。皇女殿下の警備は別の者が引き継ぐ。すぐに向かうように」
 奇妙な夜の邂逅の翌日、上司に呼び出されたステファンは、臨時の配置換えを命ぜられる。心当たりしかないステファンは、心の中で頭を抱えた。
 アナスタシアは一歩も部屋から出ず、食事も全て部屋で行っている。彼女なりの抗議だとは思うが、事態が良くなるとは思えない。
 臨時の配置換えだが、リュシアンがどういう人物であるか探るためのいい機会かもしれない。可能であれば、なぜ婚姻を受け入れたのか、アナスタシアに対する思いも聞いてみたい。気持ちを切り替えたステファンは、離宮へと向かった。
 
 離宮に足を踏み入れたステファンは、玄関先でリュシアンの侍従であるギルバートに会った。挨拶もそこそこに奥へ招き入れられ、主賓室のドアの前に立つ。
 廊下にはアドラー家所属の屈強な騎士達が等間隔に立っている。怪しい者は虫一匹通さないという、厳つい顔を並べていた。
 リュシアンに挨拶した後は、パーティー会場の後片付けでもやらされるのだろう。どこも人手が足りないからなと考えてから、ドアをノックする。
 入ってくれという返事があり、ドアを開けると、リュシアンは書類の山を前に仕事をしていた。
「ステファン・ヘイズです。臨時要員として任命を受け、本日は離宮の警備を担当いたします」
「急な配置換えで申し訳ない。君がいてくれると心強い。よろしく頼む」
「ご用命いただき光栄です。それでは私はこれで。上司に管轄を確認しに……」
「ああ、その件だが。離宮滞在時の人員配置は俺に一任されている。ステファンの警備はこの部屋だ」
「…………はい?」
「そこに立っていてくれ。何かあれば声をかける」
 信じられない回答に、ステファンは目を瞬かせる。確かに室内警備も必要だが、それは北部騎士の担当だろう。いい関係ではない皇宮騎士に頼むなど、何を考えているのかさっぱり分からない。
 驚いた顔で黙り込んだステファンをチラリと見て、リュシアンは何も言わずとも疑問に答えてくれた。
「君の腕を見込んで頼んだんだ。我々の本拠地ではないから、勝手の分かる人物であった方がいいだろう」
「それは……光栄ですが。私よりも上役で適任の者が皇宮騎士にはたくさん……」
「ステファン、君がいい。君がいいんだ」
 リュシアンは書き物をする手をピタリと止め、ステファンを見てくる。目力たっぷりの赤い瞳がステファンを捉えると、何かがハマったようなカチッとした音が頭の中で響いた。
「……わ、分かりました。何でもお申し付けください」
 魔獣を思わせる感情のない目。全身を捕えられたような感覚に陥り、背中がゾクゾクと痺れてしまう。なぜこんな思いになるのか。疑問で埋め尽くされた頭を散らすように、ステファンは下を向いた。
「何でも、か。なかなかいい響きだ」
「……!?」
 気がつくと昨夜と同じく、リュシアンが目の前に立っていた。どうやって、いつ移動したのか分からない。風のようだと称されていた自分が、バカみたいに思えるくらいの早技だ。それにリュシアンが近くに来ると心臓がドクドクと脈打ち、飛び跳ねる。本能的な恐怖なのか興奮なのか、複雑な感情が体内を駆け巡る。
「行くぞ」
「はい?」
「街へ行くんだ。用がある」
 リュシアンは音もなく歩き、ステファンの横を通り過ぎて行く。わずかな風を感じたステファンは、ハッとしてリュシアンの後を追う。
「外へ行かれるのですか? そんなっ、今から警備隊を編成して、ルートの確認から始めますと夜になって――」
「いや、私的な用事だから必要ない。同行者はギルバートとステファンだけでいい」
「なっ、な、そんなっ! 首都には北部に反感を持つ者がおります。もし、襲われでもしたら!?」
「そうだな」
 ズンズンと進むリュシアンの背中へ必死に訴えていると、彼はピタリと足を止める。
「そのために、お前を呼んだんじゃないか。ステファンに助けてもらうんだ」
「は……はい? それはそうですが!」
「納得したな。ギルバート、準備はできているか?」
「はい、旦那様」
「うわっ!」
 いつのまにか隣にギルバートが立っており、丁寧に頭を下げている。この巨体でどうやって音もなく移動して来たのか、北部人の脚力が恐ろしくなり、ステファンの額から冷たい汗が流れた。
「ヘイズ卿、混乱させてしまい、申し訳ございません」
 大公様は確認が終わると、サッサと歩いて行ってしまう。その身軽さにステファンが唖然としていると、ギルバートが謝ってきた。
「あ……いえ、何というか……」
「北部で殿下の紅眼は、神の目と呼ばれて崇められております。幼き頃にソードマスターとして覚醒し、常人とは違う世界で育った方なのです」
「分かります。どうも、自分の感覚がおかしくなります」
 常識が通用しないと言いそうになったが、環境の違いを考えて、ステファンは言葉を選んだ。ギルバートは強面だが、目を細めて笑い、ウンウンと頷く。
「帝都へ招待されてから、あまりいい顔はされていませんでしたが、先日街に行かれてからは、とても楽しそうにされて……。何でも、暴漢からヘイズ卿が助けてくださったとか?」
「あーいや、お恥ずかしいです。ソードマスターでもある大公殿下の前で剣を披露するなど……、それに偉そうに口まで出してしまい……」
「私からも感謝を申し上げます。それと、これからよろしくお願いします」
 ギルバートが手を差し出してきた。帝都に滞在中の短い間だけの付き合いなので、これからと言うには少し大袈裟に思える。しかし、無視するわけにもいかず、ステファンは握手に応じた。
「あの、そういえばこれから何をされる予定ですか?」
「買い物です」
「買い物……ですか」
 北部の主人が自ら買い物なんておかしな話だ。
 何かよからぬことでも考えているのではないか。不安の種は乗り込んだ馬車で簡単に摘まれた。

「ワインズ武器工房に向かっている。先日受け取った剣に問題があってな。細かい調整だから自分で交渉する必要があるんだ」
 開口一番、どこに向かうかの話をされ、やっと頭の中で線が繋がる。夜のお忍びは剣を受け取るためで、今日は調整のため出向くようだ。リュシアンは夜に会った時と同じ、長いローブを頭からかぶり、目立たない格好に着替えている。
「あの装飾用の剣ですね」
「カルシフは飾りではない。実際に使うと言ったじゃないか」
「え……あの大剣を実際に……!?」
 冗談でも言われているのかと思ったが、リュシアンの表情はいつもに増して変わらない。今は御者台にいるギルバートの所に置いてあるのだと思うが、どう考えても実戦向きの剣ではなかった。
「ワインズは北部出身の武器工だ。カルシフはドラゴンの尾から作られた剣で、一振りすれば一帯の魔獣を全滅できる代物だ。まぁ、使いこなせるのは、俺しかいない」
 ワインズ武器工房の噂は聞いたことがあった。伝説の匠がいて、最高の武器を作ってくれる。ただ、匠が見込んだ特別な相手としか取引をしない。王族の依頼すら断ることから、幻の武器工房と呼ばれている。
「俺はワインズの作った剣しか使ったことがない。初めて剣を持ったのは二歳の時で、それもワインズ工房製だ」
「に……二歳!?」
「ああ、まだオシメをしていた頃だ。今でもその話をワインズは得意気にしてくる」
 年下であるが年上相手に接しているような貫禄。神の風格を持ったこの男にも、オシメをしていた時期があった。ステファンは思わず、オシメを着けたリュシアンが剣を振り回しているところを想像してしまう。
「ふふっ可愛い……あっ! わっ、失礼しました!」
「…………」
 想像したちびっ子リュシアンが可愛すぎて、ステファンは笑ってしまう。慌てて口に手を当てごまかそうとすると、リュシアンは不思議そうな顔でステファンのことを見てくる。
「私はなんという失態を。申し訳ございません」
「いや、別にいい。ただ、面白いな。この話をすると、みんな気の毒そうな顔をするのに……」
 リュシアンに近しい者達としては、幼くして剣を持たされるリュシアンのことを、同情的に見ていたからだろう。完成したリュシアンしか知らないステファンには、可愛らしい一面だと感じていた。
「……やはり、いい。ステファンはいい」
「え……特に何もしておりませんが……」
 高貴な人間をバカにしたような態度を取るという、落ち度しかないのだが、リュシアンから機嫌が良さそうな空気を感じる。笑っても笑っていないような顔をしていると思っていた。でも今は、彼が嬉しそうにしている雰囲気が、少しだけ分かったような気がする。
「ステファンに聞きたい。先ほど、北部に反感を持つ者がいると言っていたが、あれはどういうことだ?」
 次は政治の質問かと、ステファンは頭の中で息を吐く。当然リュシアンも知っていることだ。あえて聞いてきたのは、試されているのだと考える。
「一部ですが、自分達の利権を守るため、反感の矛先を、北部に向けるように誘導する流れがあります。それに惑わされ、牙を向ける者達も少なくありません」
「なるほど、政治の話もできるとは。ますますいいな」
 ステファンは、自分が中立の立場で物事を見ていることを分かりやすく説明しようと思った。一般論であったが、リュシアンは気に入ったようで、パチパチと手を叩かれた。
「そういう連中はどこにでもいる。弱みを見せなければ強く出てくることはない」
「それでもここは帝都です。何があるか分からないので、しっかり警護させていただきます」
「ああ、よろしく頼む」
 リュシアンは口元に優雅な笑みを浮かべ、ステファンを見てくる。強すぎる視線がむず痒い。ステファンは気づかないフリをして顔を下に向けた。

 ワインズ武器工房は入り組んだ箇所に店を構えている。大通りで馬車を下りた後、近道だという暗い路地に入り、徒歩で歩き続けた。なぜこんな場所に店を作ったのだと文句を言いたくなる。
「ここだ」
 リュシアンは看板の出ていない小さな建物の前で立った。ギルバートがヌッと現れて装飾の豪華な剣を渡す。
「工房自体は地下にある。親父は気難しいから、二人ともここで待つように」
「はい。お気をつけて」
 ステファンが声をかけると、リュシアンはニコッと笑った。今の顔は嘘臭くないなと思っていると、隣にいるギルバートも少し驚いたような表情をしていた。
 リュシアンが入ったのは裏口で、別に表玄関があるらしく、ギルバートはそちらに向かった。
 一人裏口の前に立ったステファンは、建物から少し覗いている空を見上げる。よく晴れた青い空に、白い雲。夜は殺伐とした空気に包まれるこの辺りも、昼間はどこにでもある平和が見える。
 人の気配はない。静かな時間が流れた。
「……アナスタシア様」
 ちゃんと食事をしているか、外の空気を吸っているか。時間ができると、そんなことばかり考えてしまう。今も苦しんでいると思うと、心配でたまらない。
 ずっと昔に抱いた淡い思い、今は親愛の気持ちとなり胸に残っている。助けてもらった恩が年々大きくなるばかり。また同じ過ちを繰り返すのかと唇を噛む。
「そんなに噛んでいると、唇に穴が空くぞ」
 声をかけられてステファンはビクッと肩を揺らす。振り返るとまた音や気配もなく、リュシアンが立っていた。
 気がつくと空が赤く染まりつつある。考え事をしていたら、かなり時間が経っていたようだ。
「失礼しました。もうお戻りですか?」
「ああ、カルシフはもう少し調整が必要になったから置いてきた。この先の通りに馬車を回している。行くぞ」
「はい」
 颯爽と歩くリュシアンの背中を追いかけ、ステファンも歩を進める。ずっと伸びた背筋に、無駄のない身のこなし。戦いを知る者なら、明らかな強者の風格に恐れを感じることだろう。敵として戦場で会いたくない相手だと思った。
「ステファンはなぜ皇女の護衛騎士なんだ? 君ほどの腕なら、皇帝の近衛騎士になってもおかしくないだろう」
「……そう言っていただけて光栄です。私は縁があり男爵家の養子になったのですが、元は農民の子です。今でさえ、目障りだと言われているくらいです」
「なるほど、帝都の貴族は相変わらずだ」
「それに……アナスタシア様にお仕えすることを望んだのは私です」
「ほぅ……」
 同僚から憐れみの目で見られることはあるが、ステファンは出世など望んでいない。アナスタシアのために働けることが誇らしいと思っていた。
 胸に手を当て、感慨に耽っていると、前を歩いていたリュシアンの足が止まる。
「望んだ、というのは?」
 リュシアンが振り返り問いかけてきた。逆光でよく見えないが、よく響く声に自然と背筋が伸びる。
「言葉通りの意味です。まだ見習いだった頃、私の境遇を知り気にかけてくださいました。それがどんなに助けになったか……。だから、姫のためなら命など惜しくはありません」
 目の前にいるのは、アナスタシアの婚約者になる男だ。今こそ自分の立場をハッキリさせておこうとステファンは真剣に口を開いた。
「なるほど。騎士としては立派な心がけだが、それにしても強すぎる想いに聞こえるのは気のせいだろうか」
「……本分はわきまえております。私はただ、あの方の幸せを祈っております」
 ステファンは、スゥと息を吸い込んだ。夕焼けがリュシアンの輪郭を染めていく。ずっと聞けずにいたことを、今なら聞けるような気がした。
「この結婚が皇家と北部を結ぶ大事なものであることは承知しております。そこに、それ以上の想いなどないとしても、大公殿下はアナスタシア様のことを、どう思っていらっしゃいますか?」
 お前に話す必要はないと一蹴されるか、ただの政略結婚だから特別な感情などないと言われるか。なんでもいい。少しでも希望になるものがほしい。ステファンは地面を睨みつけ、リュシアンの答えを待つ。
 トクトクと鳴る心臓の音が、耳にうるさく響いた。
「心から望んでいた」
「え?」
「いや、そう言った答えを期待しているなら申し訳ないが、帝都に来たのは、領地の返還交渉のためだ」
「ええっ!?」
「曽祖父の代に帝国へ献上した土地だが、管理は北部で行っている。地代を払い続けるのもバカらしくてな。魔獣討伐で起きた損害の補償として、領地を譲り受けることで話はついていた。しかし、こちらに来てから急に皇家側が渋り始めた。質のいい魔石が採掘できる土地だからな。惜しくなったのだろう。急遽提案されたのが、食料物資、金銭の補償と、アナスタシア皇女との婚約だ」
 そういう事かとステファンは額に手を当てる。こういった話は前々から準備が進められるのに、いくらなんでもおかしいと思っていた。おそらく、高官達の間では交渉の道具として話が上がっていたが、ここにきて急浮上したのだろう。北部に頭が上がらないが、メンツを保つため動いたということか。
「そう……ですか。では、婚約の話はどうされるのですか?」
「保留としているが、前向きに考えている。悪くない提案だからな。本格的な冬を前に、かなりの予算が確保できる」
 リュシアンの話を聞き、ほぼ決まったものだと、改めて突きつけられた。それならば、アナスタシアのことを少しでも考えてほしい。そう思いながら、ステファンはリュシアンを見上げる。
「……婚約のことは想定外で、こちらも持て余しているというのが現状ではある。しかし、このまま行けば成立する可能性は高いな。それとも何か? 側近の立場でこの婚約に不都合なことでもあるのか?」
 表通りから入ってきた風が、路地を吹き抜けてきた。二人の髪や衣服をふわりと持ち上げる。風の悪戯でリュシアンのかぶっていたローブが外れて、長い銀髪が夕焼けの空に舞う。まるで空から神が降りてきたような存在感。強烈な美しさに目が眩んでしまう。ステファンは心臓の揺れに耐えきれず、ただ小さく呼吸を続けることしかできない。
「それは…………その……急なことで、皇女も不安なご様子でして……」
 言えない。
 想い人がいて、苦しんでいることなど。
 貴族の結婚は家と家の結婚。本人の意思など必要ない。皇家の皇女は政治の駒として存在し、家と運命を共にする。恋愛などという感情は、持ってはいけないものだと教え込まれていた。
 アナスタシアは皇宮でハズレ皇女と呼ばれ、肩身の狭い生活を強いられている。いっそのこと、北部に行った方が幸せになれるのではないだろうか。
 今は別の人を想っていても、良かったと思う日が……。
「ステファン、お前はどうする?」
「……え? わ、私? ですか?」
 突然自分の名を呼ばれ、ステファンはビクッと肩を揺らした。なぜこの話題で、自分の処遇について語るのか分からない。
「私は皇宮所属の騎士ですから。皇女殿下が北部へ嫁げば、次の任務が与えられます。人手不足ですから国境警備に回されるかと」
「それはよくない」
「え?」
「君ほどの腕を地方に回すなど、もったいないにもほどがある」
 どうもリュシアンは、ステファンの腕をかなり買ってくれているようだ。単純に嬉しいが、輿入れの同行者として、ステファンの名前は上がっていなかった。
 中途半端ではあるが、魔獣討伐で功績を上げているので、戦力として残すつもりなのだろう。
 ステファンはありがとうございますと言って頭を下げる。
「そろそろ行きましょう。きっと、ギルバートさんが心配されていますよ」
 自分が話題になるという状況がは気まずい。視線から逃れるようにステファンは歩き出した。リュシアンと話していると、いつものように頭が回らない。トクトクと鳴る心臓の音を聞かれないように、ステファンは足を早めた。

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