42 / 55
おじさん、お父さん
第6話 もうひとりの自分
しおりを挟む
風呂から上がると博は守を蹴翔の部屋へと案内した。
「ここが蹴翔の部屋だ」
「今日はこのベッド使っていいからね」
「本人にも言ってあるから遠慮なく使って」
風呂での時間が思いのほか長くなってしまったため、上がったあとは早々にそれぞれ部屋で休むことにしたのだった。
守はすでに脱衣場でパジャマに着替えていたので、そのまますぐベッドに潜り込んだ。
顔の辺りまで布団を引き上げると、蹴翔の匂いがふわりと全身を包み込んだ。
しかし守はなかなか寝付けずにいた。
蹴翔のベッドの寝心地が悪いというわけでは決してなかった。
「やっぱ、苦しい」
守はベッドから這い出ると、パジャマのズボンを下ろしてパンツを脱いだ。
そして再び、今度はパンツを穿かずにパジャマだけ身につけた。
パンツのゴムがお腹を締め付け、それが嫌で守は普段、下着をつけずに素肌にパジャマだけを着て寝ているのだった。
しかし今日は場所が自宅ではないということと、風呂から上がるタイミングが博と一緒だったということもあって、持参した替えのパンツを穿いてからパジャマのズボンを穿いたのだった。
「やっぱ、この方が楽だわ」
ボクサーパンツから解放された守の性器が、肌触りのいいパジャマの裏地に優しく擦れた。
守はズボンの中に手を入れた。
そして亀頭を被う皮を剥くと、また被せた。
お湯の中でしてもらったおじさんのオナ、気持ちよかったな‥‥
あんなに気持ちいいオナ、初めてだ‥‥
思い出しただけで守の性器はむくむくと膨らんでいった。
そしてそのまま包皮を剥いて被せるという連続した行為を始めた。
おじさん‥‥
守の手が狭いズボンの中でシコシコシコシコ、激しく動いた。
お、おじさん‥‥
風呂場でのあの優しい手淫の記憶がまだ守の身体の中に残っていて、ことさら下半身が火照るばかりだった。
浴槽に浸かりながら博の胸に背中を預け、肩越しに伸びた手がまっすぐ股間に伸び、硬くなってしまったペニスを大人の指がやさしく慰めてくれた。
ベッドに横になってズボンの中に手を入れたまま、守はその続きを想像した。
博とお互い全裸で抱き合いながら、肌と肌を擦り合わせて身体をひとつに繋げている姿を。
親友のお父さんであるという後ろめたさを感じながら、新見に性行為されているときにはなかった感情が湧いてくるのを感じた。
新見からは肛門を提供したときに、新見が気が向いたときだけ守も気持ちいいことをしてもらった。
なのに博に関しては、確実に守自身が自分の方からして欲しいと願っていることに気がついた。
守はやはり博に正直に自分の思いを伝えたいと思った。
一方で博もまた、自室のベッドに潜り込んだもののなかなか眠れずにいた。
それはもちろん守のことが気になっていたからだった。
蹴翔はかわいい。
それはもちろん自分の息子だから。
そこにそれ以上の理由など存在するはずもない。
しかし守はどうなのか?
何度考えを巡らせたところで、守もまたかわいいという結論に至るのだった。
それと同時に、守と一緒に風呂に入り彼の裸身を見たとき触れたときの、そしてまだ柔肌の下腹部にうっすらと生え始めた幼い性毛に指で触れたことを思い出しただけで、博はときめきに似た胸騒ぎと興奮を禁じ得ないのだった。
守の可愛らしさの中に少しの逞しさが芽生えた性器が、自分の手の中で精一杯の脈動とともに射精してくれた。
精液が鈴口から吐き出されるたびに陰茎の付け根と睾丸が同時に拍動する感触がまだ指に残っている。
果てるその瞬間の守の表情は、まだあどけなかった。
それはまるで精通して間もない男の子がまだぎこちない手つきで一生懸命、覚えたての自慰で射精したあとのすっかり憔悴しきった穏やかな表情に似ていた。
博は思った。
新見にさんざん玩具にされながらも、守は射精のときにまだこんなにも初々しい表情を見せるのだと。
その表情を思い浮かべながら、博は硬くなってしまった自分自身を握りしめ、ごく当たり前のように扱き始めたのだった。
いや、そんなはずはない‥‥
自分は今まで女性にしか興味がなかったのに‥‥
男、というより男の子の身体を抱いたのは蹴翔だけ、ただそれ一度きりだ‥‥
しかもあれは息子への性教育だった‥‥
なのにいま自分は、守という少年との淫らな行為を想像しながら自らの性欲を発散させようとしているではないか‥‥
しかも守は息子の友達で、まだ年端も行かない6年生の男の子だというのに‥‥
それでも博は自分の中に現れたもうひとりの新しい自分にずるずると身体を支配されていった。
守への冒涜を省みながらも博は自身を慰める手を止めることが出来ず、いつの間にか掛けていた布団を跳ね除けて裸の下半身を宙に晒し、思春期に覚えたその行為に心身ともに没頭したのだった。
そのときだった。
部屋のドアがいつしか開いていて、そこから守が覗き込んでいるのに気がついた。
「守くん!」
「ご、ごめん」
「ノックしたし、呼んだんだけど返事がなかったから‥‥」
「だからって勝手にドアを開けるなんて失礼じゃないか!」
「ほんと、ごめん」
「俺、もう部屋に戻るから」
「待ちなさい、守くん」
「こっちこそすまなかった」
「こんな姿見られて、つい焦って大きな声を出してしまった」
「うん、大丈夫‥‥」
「本当にすまなかった」
「うん‥‥」
「それにしても恥ずかしいなぁ、こんな姿、守くんに見られて」
「守くんが男の子でよかったよ」
博はそう自分で言いながら、さっきまでのオカズくんが目の前にいることで、男の子でよかったという意味が微妙なものになってしまったと自嘲した。
「もし守くんが女の子だったら、おじさん、即、変態扱いだよな」
「もとは俺が悪いんだ」
「俺がお風呂場でおじさんも勃起してるの知ってて、なにもしてあげなかったから」
「だからおじさん、溜まったまんまだったんだよな」
「そんなことはないよ」
「気にすんな」
「でも、おじさん、俺がドア開けるまで気づかなかったじゃん」
「まぁ、そうだけどな」
「俺が来たのも気づかないでオナしてるなんて、よっぽど溜まってるってことでしょ?」
「まぁ、そうかな」
博は少し照れ笑いした。
「おじさん‥‥」
「?」
「俺、してやるよ」
「なにを?」
「おじさんに俺がオナしてやるよ」
「一生懸命頑張って気持ちよくしてやる」
「俺、いっつも新見コーチに色々させられてるから、そこそこ気持ちよくできると思う」
「い、いいよ」
「いいんだよ、守くん、そんなことしなくても」
「でも、おじさん、いま自分でシコってたじゃん」
「だから俺が続きしてやる!」
博はいい年をして息子と同い年の少年に自慰行為を見られて恥ずかしいという思いと、それをまるっと全て理解した上で自分がその行為の続きをすると言っている守に、もう既にこの子は男の性というものを完全に分かっているのだと思った。
守は博の足元に屈み込んだ。
「口でいいよね?」
「多分、口でやった方が気持ちいいし」
「あ、ああ‥‥」
「じゃ、じゃあ、頼むよ、口で‥‥」
そして守は、まだ鎮まらない博のペニスを口に含んだ。
うっ‥‥
ただ口に入れただけというのに守の唾液が博の亀頭に絡みつき、まだ舌を動かしてもいないうちから稲妻のように全身に快感が伝播した。
そのとき、もうこれで後には戻れないと、博は思った。
と同時に、先ほど自分が想像していた守との淫夢が現実のものになるかも知れないという畏怖にも似たざわめきが襲いかかってきた。
しかし新しく目覚めたもうひとりの自分が守という少年を求めて止むことはなかった。
もはや理性とかモラルとか、そんなものはどこかに行ってしまった。
と言うより、守がそれらも丸ごと口の中に入れて溶かしてしまったようにも思えた。
「ここが蹴翔の部屋だ」
「今日はこのベッド使っていいからね」
「本人にも言ってあるから遠慮なく使って」
風呂での時間が思いのほか長くなってしまったため、上がったあとは早々にそれぞれ部屋で休むことにしたのだった。
守はすでに脱衣場でパジャマに着替えていたので、そのまますぐベッドに潜り込んだ。
顔の辺りまで布団を引き上げると、蹴翔の匂いがふわりと全身を包み込んだ。
しかし守はなかなか寝付けずにいた。
蹴翔のベッドの寝心地が悪いというわけでは決してなかった。
「やっぱ、苦しい」
守はベッドから這い出ると、パジャマのズボンを下ろしてパンツを脱いだ。
そして再び、今度はパンツを穿かずにパジャマだけ身につけた。
パンツのゴムがお腹を締め付け、それが嫌で守は普段、下着をつけずに素肌にパジャマだけを着て寝ているのだった。
しかし今日は場所が自宅ではないということと、風呂から上がるタイミングが博と一緒だったということもあって、持参した替えのパンツを穿いてからパジャマのズボンを穿いたのだった。
「やっぱ、この方が楽だわ」
ボクサーパンツから解放された守の性器が、肌触りのいいパジャマの裏地に優しく擦れた。
守はズボンの中に手を入れた。
そして亀頭を被う皮を剥くと、また被せた。
お湯の中でしてもらったおじさんのオナ、気持ちよかったな‥‥
あんなに気持ちいいオナ、初めてだ‥‥
思い出しただけで守の性器はむくむくと膨らんでいった。
そしてそのまま包皮を剥いて被せるという連続した行為を始めた。
おじさん‥‥
守の手が狭いズボンの中でシコシコシコシコ、激しく動いた。
お、おじさん‥‥
風呂場でのあの優しい手淫の記憶がまだ守の身体の中に残っていて、ことさら下半身が火照るばかりだった。
浴槽に浸かりながら博の胸に背中を預け、肩越しに伸びた手がまっすぐ股間に伸び、硬くなってしまったペニスを大人の指がやさしく慰めてくれた。
ベッドに横になってズボンの中に手を入れたまま、守はその続きを想像した。
博とお互い全裸で抱き合いながら、肌と肌を擦り合わせて身体をひとつに繋げている姿を。
親友のお父さんであるという後ろめたさを感じながら、新見に性行為されているときにはなかった感情が湧いてくるのを感じた。
新見からは肛門を提供したときに、新見が気が向いたときだけ守も気持ちいいことをしてもらった。
なのに博に関しては、確実に守自身が自分の方からして欲しいと願っていることに気がついた。
守はやはり博に正直に自分の思いを伝えたいと思った。
一方で博もまた、自室のベッドに潜り込んだもののなかなか眠れずにいた。
それはもちろん守のことが気になっていたからだった。
蹴翔はかわいい。
それはもちろん自分の息子だから。
そこにそれ以上の理由など存在するはずもない。
しかし守はどうなのか?
何度考えを巡らせたところで、守もまたかわいいという結論に至るのだった。
それと同時に、守と一緒に風呂に入り彼の裸身を見たとき触れたときの、そしてまだ柔肌の下腹部にうっすらと生え始めた幼い性毛に指で触れたことを思い出しただけで、博はときめきに似た胸騒ぎと興奮を禁じ得ないのだった。
守の可愛らしさの中に少しの逞しさが芽生えた性器が、自分の手の中で精一杯の脈動とともに射精してくれた。
精液が鈴口から吐き出されるたびに陰茎の付け根と睾丸が同時に拍動する感触がまだ指に残っている。
果てるその瞬間の守の表情は、まだあどけなかった。
それはまるで精通して間もない男の子がまだぎこちない手つきで一生懸命、覚えたての自慰で射精したあとのすっかり憔悴しきった穏やかな表情に似ていた。
博は思った。
新見にさんざん玩具にされながらも、守は射精のときにまだこんなにも初々しい表情を見せるのだと。
その表情を思い浮かべながら、博は硬くなってしまった自分自身を握りしめ、ごく当たり前のように扱き始めたのだった。
いや、そんなはずはない‥‥
自分は今まで女性にしか興味がなかったのに‥‥
男、というより男の子の身体を抱いたのは蹴翔だけ、ただそれ一度きりだ‥‥
しかもあれは息子への性教育だった‥‥
なのにいま自分は、守という少年との淫らな行為を想像しながら自らの性欲を発散させようとしているではないか‥‥
しかも守は息子の友達で、まだ年端も行かない6年生の男の子だというのに‥‥
それでも博は自分の中に現れたもうひとりの新しい自分にずるずると身体を支配されていった。
守への冒涜を省みながらも博は自身を慰める手を止めることが出来ず、いつの間にか掛けていた布団を跳ね除けて裸の下半身を宙に晒し、思春期に覚えたその行為に心身ともに没頭したのだった。
そのときだった。
部屋のドアがいつしか開いていて、そこから守が覗き込んでいるのに気がついた。
「守くん!」
「ご、ごめん」
「ノックしたし、呼んだんだけど返事がなかったから‥‥」
「だからって勝手にドアを開けるなんて失礼じゃないか!」
「ほんと、ごめん」
「俺、もう部屋に戻るから」
「待ちなさい、守くん」
「こっちこそすまなかった」
「こんな姿見られて、つい焦って大きな声を出してしまった」
「うん、大丈夫‥‥」
「本当にすまなかった」
「うん‥‥」
「それにしても恥ずかしいなぁ、こんな姿、守くんに見られて」
「守くんが男の子でよかったよ」
博はそう自分で言いながら、さっきまでのオカズくんが目の前にいることで、男の子でよかったという意味が微妙なものになってしまったと自嘲した。
「もし守くんが女の子だったら、おじさん、即、変態扱いだよな」
「もとは俺が悪いんだ」
「俺がお風呂場でおじさんも勃起してるの知ってて、なにもしてあげなかったから」
「だからおじさん、溜まったまんまだったんだよな」
「そんなことはないよ」
「気にすんな」
「でも、おじさん、俺がドア開けるまで気づかなかったじゃん」
「まぁ、そうだけどな」
「俺が来たのも気づかないでオナしてるなんて、よっぽど溜まってるってことでしょ?」
「まぁ、そうかな」
博は少し照れ笑いした。
「おじさん‥‥」
「?」
「俺、してやるよ」
「なにを?」
「おじさんに俺がオナしてやるよ」
「一生懸命頑張って気持ちよくしてやる」
「俺、いっつも新見コーチに色々させられてるから、そこそこ気持ちよくできると思う」
「い、いいよ」
「いいんだよ、守くん、そんなことしなくても」
「でも、おじさん、いま自分でシコってたじゃん」
「だから俺が続きしてやる!」
博はいい年をして息子と同い年の少年に自慰行為を見られて恥ずかしいという思いと、それをまるっと全て理解した上で自分がその行為の続きをすると言っている守に、もう既にこの子は男の性というものを完全に分かっているのだと思った。
守は博の足元に屈み込んだ。
「口でいいよね?」
「多分、口でやった方が気持ちいいし」
「あ、ああ‥‥」
「じゃ、じゃあ、頼むよ、口で‥‥」
そして守は、まだ鎮まらない博のペニスを口に含んだ。
うっ‥‥
ただ口に入れただけというのに守の唾液が博の亀頭に絡みつき、まだ舌を動かしてもいないうちから稲妻のように全身に快感が伝播した。
そのとき、もうこれで後には戻れないと、博は思った。
と同時に、先ほど自分が想像していた守との淫夢が現実のものになるかも知れないという畏怖にも似たざわめきが襲いかかってきた。
しかし新しく目覚めたもうひとりの自分が守という少年を求めて止むことはなかった。
もはや理性とかモラルとか、そんなものはどこかに行ってしまった。
と言うより、守がそれらも丸ごと口の中に入れて溶かしてしまったようにも思えた。
20
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる