17 / 139
第一章 舞い降りた天使
第16話 水神様への願い事
しおりを挟む
闇神殿に向かう道すがら、そう言ってみたら。
デゼルが息をのんで僕を見た。
「――だめ。」
血の気を引かせたデゼルが、すごく困った顔で僕を見た。
僕の思いつきは、すごく駄目だったみたいで。
今日は僕がデゼルに教えるんじゃなくて、僕がデゼルから教わることになっちゃった。
**――*――**
闇神殿は涼しくて、夏は過ごしやすい。
ふだんは口にできない、おいしいお菓子や飲み物を出してもらえるし、神官長のマリベル様も、侍女や侍従の人達も、みんな、優しくて親切だから、居心地はすごくいい。
ステンドグラスから差し込む光がとっても綺麗で、夏の陽射しをコップが弾き返して、キラキラ、眩しかった。
「あのね、サイファ様。公国の滅亡を阻止するために、これから、デゼルとサイファ様でたくさん、身分の高い人達に会いに行かないとならない。だけど、サイファ様の身分は高くないから、話しかけられたら答えなくちゃいけないけど、サイファ様から話しかけたら、それだけで不敬罪、死罪なの」
「えっ……」
「闇主であるサイファ様は、闇巫女であるデゼルの後ろにお話が終わるまで黙って控えて、だけど、いつ、話しかけられてもいいように、お話そのものは聞いていなければならないの。それは、たとえ、二時間とか三時間とか、すごく長い時間がかかったとしても」
わ、大変だ。
闇主って、本当ならおとながするお仕事だから、すごく、大変みたい。
僕、大丈夫かな。
僕から話しかけたらいけないってことは、意味のわからないお話になってきても、どういう意味ですかって聞いたらいけないんだよね。困ったな。
「ふけいざいって、なに?」
「ええとね、身分の高い人に失礼なふるまいをしたっていう罪のこと。皇子様が相手じゃ、その場で首をはねられてもおかしくないの」
デゼルって、すごい。
まだ七歳なのに、たくさん、勉強してるんだ。
どうしてそんな、話しかけただけで殺されるなんて悲しい決まりがあるのかわからないけど、知らないままだったら、僕、きっと、殺されてた。
「それからね」
デゼルがきゅっと、両手で僕の手を取って、僕の目を真っすぐに見詰めたんだ。
わぁ、どうしよう、どきどきする。
デゼルの澄んだ蒼の瞳がすごく綺麗。
「水神様に殺戮を願ってはいけないの。それだけじゃなく、たとえ、水神様に願えば叶うとしても、絶対に、敵国の人達を水底に沈めることができるなんて、言ってはだめ。公子様が暗殺されてしまう」
「えっ……」
僕、びっくりしてしまって。
ええと、神様に殺戮を願ってはいけない理由は、なんとなくわかるんだ。
自分でも、きっと悪いことだと思ったもの。
だけど、悪いことを言った僕じゃなくて、公子様が暗殺されるって――
デゼルはすごく、真剣で。
デゼルの真剣な蒼い瞳を見ていたら、――急に、わかった。
公国が水底に沈められて滅びるとしたら。
公国を滅ぼされたくない僕達は、きっと、滅ぼしてやると言った人じゃなく、滅ぼす力を持っている人をどうにかしようとするよね。
だから、何の力も持たない僕じゃなく、水神様の加護を授かった公子様が暗殺されてしまうんだ。公子様には何の罪も落ち度もないのに。
僕、今になって、胸がドキドキしてきた。
闇主って、僕が考えてたより、ずっと、責任の重い役職なんだ。
過失で公子様のお命を左右できてしまうくらいには。
だけど、それって、闇巫女様がもっと大変だよ。
デゼルは一生懸命、まず自分が間違えないように努力してるのに。デゼルがどんなに努力して、間違えないようにしても、僕が間違えたらおしまいなんだ。
デゼルの手、震えてる。
僕が、しっかりしてあげなくちゃ。
僕が、デゼルを守ってあげなくちゃ。
「デゼル、ごめんね」
抱き締めたら、うなずいたデゼルが泣いてしまって。
すごく怖い思い、させたんだ。
「もう、言わないから。大丈夫だよ、泣かないで」
「うん」
可哀相に――
公国が滅びるのはデゼルのせいじゃないのに、闇巫女様に生まれてきたばかりに、まだ七歳のデゼルが頑張らないといけないなんて。
だけど、他の人じゃ駄目なんだ。
大人でも、デゼルの代わりにはなれないよ。
三年後、公国を滅ぼしにくるのは大人の人達で、帝国には公国の三十倍の大人の人達がいて、軍隊も強いって聞いたもの。
もしも、運命を変えられる誰かがいるとしたら、闇の神様の双翼、闇巫女様と闇幽鬼様の他にはきっといないんだ。
せめて、闇幽鬼様がいてくれたら、デゼルが一人で頑張らなくてよくなると思うんだけど。いないものは仕方がないから、闇幽鬼様の分まで、僕がデゼルを守って、支えてあげるしかないよね。
闇主である僕が、闇の神様の神殿でそう願ってしまったからなのか。
夏休みに入ってすぐ、オプスキュリテ公国に闇幽鬼様が誕生する惨事が起きて、僕は鮮血の真紅と絶望の漆黒から悪夢が生まれる瞬間を、目の当たりにすることになったんだ。
口で言うのは簡単でも、誰かを守ることって、絶望的に難しかった。
覚悟が足りなかった。
力が足りなかった。
努力が足りなかった。
僕には何ひとつ、デゼルを守ってあげるために必要なものが足りてなかったんだ。
土壇場になってからじゃ、遅かった。
誰かを守るためには、あらかじめ覚悟して、たゆまぬ努力を積み重ねて、その時のために必要な力を手に入れておかないと、何にもならなかったんだ。
僕はまだ、知らなかった。
デゼルと出会ってからの満ち足りた時間を、ぬくぬくと享受して、お菓子がおいしい、デゼルが可愛い、もう、ひとりぼっちじゃなくて嬉しいって、癒されてた。
――でもね。
デゼルは言うんだ。
サイファ様の立ち回りは闇主として最高だったって。
ひとつも間違っていなかったって。
その意味が、僕にはまだ、わからない。
僕にとっては、闇幽鬼様が誕生した夜は、ただ、悪夢の夜だった。
デゼルが息をのんで僕を見た。
「――だめ。」
血の気を引かせたデゼルが、すごく困った顔で僕を見た。
僕の思いつきは、すごく駄目だったみたいで。
今日は僕がデゼルに教えるんじゃなくて、僕がデゼルから教わることになっちゃった。
**――*――**
闇神殿は涼しくて、夏は過ごしやすい。
ふだんは口にできない、おいしいお菓子や飲み物を出してもらえるし、神官長のマリベル様も、侍女や侍従の人達も、みんな、優しくて親切だから、居心地はすごくいい。
ステンドグラスから差し込む光がとっても綺麗で、夏の陽射しをコップが弾き返して、キラキラ、眩しかった。
「あのね、サイファ様。公国の滅亡を阻止するために、これから、デゼルとサイファ様でたくさん、身分の高い人達に会いに行かないとならない。だけど、サイファ様の身分は高くないから、話しかけられたら答えなくちゃいけないけど、サイファ様から話しかけたら、それだけで不敬罪、死罪なの」
「えっ……」
「闇主であるサイファ様は、闇巫女であるデゼルの後ろにお話が終わるまで黙って控えて、だけど、いつ、話しかけられてもいいように、お話そのものは聞いていなければならないの。それは、たとえ、二時間とか三時間とか、すごく長い時間がかかったとしても」
わ、大変だ。
闇主って、本当ならおとながするお仕事だから、すごく、大変みたい。
僕、大丈夫かな。
僕から話しかけたらいけないってことは、意味のわからないお話になってきても、どういう意味ですかって聞いたらいけないんだよね。困ったな。
「ふけいざいって、なに?」
「ええとね、身分の高い人に失礼なふるまいをしたっていう罪のこと。皇子様が相手じゃ、その場で首をはねられてもおかしくないの」
デゼルって、すごい。
まだ七歳なのに、たくさん、勉強してるんだ。
どうしてそんな、話しかけただけで殺されるなんて悲しい決まりがあるのかわからないけど、知らないままだったら、僕、きっと、殺されてた。
「それからね」
デゼルがきゅっと、両手で僕の手を取って、僕の目を真っすぐに見詰めたんだ。
わぁ、どうしよう、どきどきする。
デゼルの澄んだ蒼の瞳がすごく綺麗。
「水神様に殺戮を願ってはいけないの。それだけじゃなく、たとえ、水神様に願えば叶うとしても、絶対に、敵国の人達を水底に沈めることができるなんて、言ってはだめ。公子様が暗殺されてしまう」
「えっ……」
僕、びっくりしてしまって。
ええと、神様に殺戮を願ってはいけない理由は、なんとなくわかるんだ。
自分でも、きっと悪いことだと思ったもの。
だけど、悪いことを言った僕じゃなくて、公子様が暗殺されるって――
デゼルはすごく、真剣で。
デゼルの真剣な蒼い瞳を見ていたら、――急に、わかった。
公国が水底に沈められて滅びるとしたら。
公国を滅ぼされたくない僕達は、きっと、滅ぼしてやると言った人じゃなく、滅ぼす力を持っている人をどうにかしようとするよね。
だから、何の力も持たない僕じゃなく、水神様の加護を授かった公子様が暗殺されてしまうんだ。公子様には何の罪も落ち度もないのに。
僕、今になって、胸がドキドキしてきた。
闇主って、僕が考えてたより、ずっと、責任の重い役職なんだ。
過失で公子様のお命を左右できてしまうくらいには。
だけど、それって、闇巫女様がもっと大変だよ。
デゼルは一生懸命、まず自分が間違えないように努力してるのに。デゼルがどんなに努力して、間違えないようにしても、僕が間違えたらおしまいなんだ。
デゼルの手、震えてる。
僕が、しっかりしてあげなくちゃ。
僕が、デゼルを守ってあげなくちゃ。
「デゼル、ごめんね」
抱き締めたら、うなずいたデゼルが泣いてしまって。
すごく怖い思い、させたんだ。
「もう、言わないから。大丈夫だよ、泣かないで」
「うん」
可哀相に――
公国が滅びるのはデゼルのせいじゃないのに、闇巫女様に生まれてきたばかりに、まだ七歳のデゼルが頑張らないといけないなんて。
だけど、他の人じゃ駄目なんだ。
大人でも、デゼルの代わりにはなれないよ。
三年後、公国を滅ぼしにくるのは大人の人達で、帝国には公国の三十倍の大人の人達がいて、軍隊も強いって聞いたもの。
もしも、運命を変えられる誰かがいるとしたら、闇の神様の双翼、闇巫女様と闇幽鬼様の他にはきっといないんだ。
せめて、闇幽鬼様がいてくれたら、デゼルが一人で頑張らなくてよくなると思うんだけど。いないものは仕方がないから、闇幽鬼様の分まで、僕がデゼルを守って、支えてあげるしかないよね。
闇主である僕が、闇の神様の神殿でそう願ってしまったからなのか。
夏休みに入ってすぐ、オプスキュリテ公国に闇幽鬼様が誕生する惨事が起きて、僕は鮮血の真紅と絶望の漆黒から悪夢が生まれる瞬間を、目の当たりにすることになったんだ。
口で言うのは簡単でも、誰かを守ることって、絶望的に難しかった。
覚悟が足りなかった。
力が足りなかった。
努力が足りなかった。
僕には何ひとつ、デゼルを守ってあげるために必要なものが足りてなかったんだ。
土壇場になってからじゃ、遅かった。
誰かを守るためには、あらかじめ覚悟して、たゆまぬ努力を積み重ねて、その時のために必要な力を手に入れておかないと、何にもならなかったんだ。
僕はまだ、知らなかった。
デゼルと出会ってからの満ち足りた時間を、ぬくぬくと享受して、お菓子がおいしい、デゼルが可愛い、もう、ひとりぼっちじゃなくて嬉しいって、癒されてた。
――でもね。
デゼルは言うんだ。
サイファ様の立ち回りは闇主として最高だったって。
ひとつも間違っていなかったって。
その意味が、僕にはまだ、わからない。
僕にとっては、闇幽鬼様が誕生した夜は、ただ、悪夢の夜だった。
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる