こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第三章 魔術の授業

初依頼(4)

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 マリアたちは王都に戻ると冒険者ギルドに直行した。

「すいません、依頼達成の確認をお願いします」
「ゴブリンの討伐ですね?今討伐証明部位の確認をするので少しお待ちください」

 代表してエリザベートが大量のゴブリンの右耳が入った布袋をカウンターに出すと、若干顔を引きつらせながらも確認を始めた。

「あっ!こちらの魔石の買取も一緒にお願いします」

 忘れずにゴブリンの魔石も渡しておく。
 時間がかかりそうなので終わったら声をかけてもらえるようお願いし、ギルドの片隅で話に花を咲かせた。
 数十分後、ようやく数を数え終わったようで声をかけられた。

「ゴブリンの右耳が547体分。一体あたり銅貨3枚なので全部で1641エル。ゴブリンの魔石が615個、1個5エルですので3075エル。合計4716エルになります。……凄いですね、まさかゴブリンの集落を潰したんですか?」

 どう答えたものかと曖昧に笑うと肯定ととったらしくキラキラした目で4人を見た。

「お金ですが、冒険者ギルドに預けることができます。その場合ギルド証に記録され、世界のどの支部でも引き出すことが可能です。……どうしますか?」

 顔を見合わせて話し合った結果、下手に大金を持っていて他の冒険者に絡まれても面倒だと、全員金貨1枚ずつ預けることにした。

「それでは全員分のギルド証の提示をお願いします」

 ギルド証を出すと、すぐに手続きは終わったようで返された。

「残りの716エルは頭割りの現金払いでよろしいでしょうか?」
「はい」

 全員179エルずつ受け取った。

「おい!」

 さて、帰ろうかと入口に向かうとガタイの良い中年の男性3人組に声をかけられた。アルコールが入っているのか顔が赤らんでいる。

「一体何の用です?」

 嫌な予感を覚えながらもマリアはそう返した。他の3人はどうすれば良いのかわからず、固まっている。

「へっへっへ、今大金を受け取ったのはわかってんだよ。有金を全部出しな」

 想像通りと言えば想像通りの答えにマリアは嫌悪感を隠せなかった。

「嫌です。なんでそんなことしなくちゃいけないんですか」
「いいから黙って出しな!」

 男が殴りかかってきた。辺りから悲鳴が上がる。

「『《強化》』」

 マリアは身体能力を強化すると、当たるか当たらないかのギリギリのところで男の拳を避けた。そのまま伸びきった腕を引っ張ると、あっさり体勢が崩れた。そこへお腹への蹴りを放つと男はあっさり意識を失った。

「あなたたちはどうします?」

 マリアが残った2人を見ると、2人は背を向けて逃げていった。後には気を失った男が取り残されていた。

「この人どうしよう……」
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