こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第四章 護衛依頼

十四日目(11) 素材買取(1)

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 門でいつも通りおすすめの宿を聞き、宿を取ると、これまたいつも通り冒険者ギルドに向かった。

「流石冒険者の町と呼ばれるだけあって活気があふれているわね~」
「そうだな」
「っていうことは、絡まれやすいってことだよね?」
「僕、あれは嫌なんだけどなぁ」
「仕方ないわよ。いつものことと割り切るしかないわ」
「そんな~」

 そんなことを話しているうちにギルドに到着した。中に入った瞬間冒険者たちの視線が──主にエリザベートとマリアに集中した。

「今回はオーガの分は頭割りはやめましょうか」
「うん、わかった」
「ああ」
「出来高ということだね?」

 そしてそのままカウンターの列に並んだ。
5分ほどで順番が来た。

「お待たせいたしました。ご用件は何でしょうか?」
「素材の買取をお願いしたいのだけれど……ちょっと量が多いのよ。どこか広い場所はあるかしら?」
「それでは倉庫の方にご案内しますね。付いて来て下さい」

 4人は受付嬢にギルドの裏手の倉庫に案内された。

「それではここに並べて頂けますか?」

 促され、4人は黙々とランクの低いもの──シルバーウルフから順に並べていった。
 最初は興味深そうに見ていた受付嬢も、シルバーウルフが10匹を越えた辺りで表情がなくなり、20匹を越えた辺りで顔色が変わり始めた。30匹を越えたところでエリザベートが

「シルバーウルフはこれで全部ね」

と言ったのでホッとしたような顔をした。
 しかしそのまま4人が同じくCランクのブラックウルフの素材を並べだすと顔面蒼白になった。

「あの、後どのぐらいあるのでしょうか?」
「まだ1割も出していないわよ?」

それを聞くと、更に顔を青くさせた。

「しょ、少々お待ち下さい。今ギルドマスターを呼んで来ますので」

 そう言い置いてどこかに小走りに駆けていった。

「どうしたんだろう?」
「さぁ。それよりも早く並べちゃおう」

 受付嬢が戻ってきたのは全体の約半分──Cランクのブラックウルフ、アッシュウルフ。Bランクのウォーターウルフ、ファイアーウルフを並べ終えたことだった。
 ギルマスは30代ぐらいの妖艶な女性だった。

「こ、これは。お主らがこれを倒したのか?」
「はい。まだ後倍ほどありますが」

 そう言うと4人は作業に戻った。
 ギルマスは何か考えているようだった。
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