こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第四章 護衛依頼

十四日目(17) 買物(2)

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「た、確かに私たちはひよっこかもしれませんけど、お金なら持っています!」

 我に帰るとマリアはそう叫んだ。

「フン、どこぞの豪商の子どもかい。そういうことは自分で金を稼いでから言うんだね」
「っ!?親のお金なんかじゃありません!自分たちで稼いだんです!」
「その証拠はどこにあるんだい?」
「そ、それは……!今日ギルドで素材を売りました。確認を取って頂いて構いません」

 マリアは負けじと言い返した。
 老婆はマリアの目をじっと見つめてから言った。

「どうやら本当のことみたいだね。良いだろう、売ってやる。何が欲しいんだい?」
「あ、ありがとうございます!」

 マリアは満面の笑顔になった。

「アイテムポーチを人数分と、マジックテントが欲しいんですけどありますか?」
「ああ、あるよ。6級ならその棚の上から2番目に置いてある」
「いえ、欲しいのは1級です」
「1級?嬢ちゃん、1級のアイテムポーチがいくらするのか知ってて言ってるのかい?」

 老婆は顔を険しくした。

「はい。白金貨3枚と大金貨12枚、金貨50枚が相場ですよね?」
「わかっているんなら良いさ。1級は今在庫がないね。これから作るとして4つだと最短で半月はかかるよ?」
「それで大丈夫です。できた頃に取りに来ます。お金は先払いの方が良いですか?」
「あ、ああ」
「流石に現金じゃ持っていないんですけど、ギルドと提携していますよね?」
「勿論さ。支払いはギルドカードでするのかい?」
「はい、お願いします。あっ、お金はそれぞれで持っているので会計は別々で」
「わかったよ」

 やっと我に帰った後、成り行きを見守っていた3人の分と合わせて、マリアは4人分のギルドカードを手渡した。

「……それでアイテムポーチだけど、ゼロから作るからデザインに自由がきくけどどうする?」

 老婆はギルドカードに入っていた金額の大きさに目を白黒させながらギルドカードを返してそう尋ねた。

「勿論自分で考えたいです!」
「私も!」
「ぼ、僕はそれほどこだわりはないかな」
「僕もだな」

 その言葉に真っ先にエリザベートが反応し、男性陣は若干引き気味だった。
 それから暫し、マリアとエリザベートはああでもない、こうでもない。何か全員同じモチーフを入れようと、盛り上がるのだった。

「じゃあこれでお願いします」
「はいよ。それでマジックテントのことなんだけど……」
「良さそうなのがないんですか?」
「いや、あるにはあるんだけどちょっと高いんだよ」
「おいくらですか?」
「白金貨で5枚だ」
「5枚ですか?」
「ああ、そうだ」
「流石にそれほどはお金を持っていないです。でも、アイテムポーチを受け取る時にはそのお金を用意して見せます!」
「見もしていないのにかい?」

 老婆は笑った。
「あっ、つい」

 マリアは顔を赤くした。

「高級品は奥にあるんだ。今取ってくるから待っておれ」

 老婆はそう言って店の奥に戻っていった。
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