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第四章 護衛依頼
十四日目(18) 買物(3)
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「これなんだがね……」
戻ってきた老婆は一抱えもある木箱を持っていた。前がよく見えないのか、少しフラフラしている。
老婆は木箱をカウンターに置くと、開けた。中には質素なテントが入っていた。
「これが、ですか?」
エリザベートが胡散臭そうに言った。
「見た目は普通のテントだがね、組み立てて中に入ってみればわかるよ」
そう言って老婆はテキパキと手際よく組み立てていった。
「入ってごらん」
促され、4人が中に入り、そして固まった。
「えっ?これ本当にテントの中?」
入ってすぐのところはいわゆる玄関ホールになっていた。その先には階段、左手には大きな扉、右手には長い廊下がある。
「凄いじゃろう?昔とある貴族が旅先でも家と同じように過ごしたいと言って作らせた品じゃ。厨房や大浴場までついておる。小さいが温室もあるから植物を育てることもできるぞ。広さは普通の貴族の屋敷と同程度じゃ。家具も作り付けになっておる」
老婆は自慢気に語った。
「あの、なんでそのような品がこの店にあるんですか?」
マリアは説明を聞いて疑問に思ったことを訊いた。
「簡単なことじゃ。その貴族は没落したのじゃ。我儘をお金で押し通し、破産したそうじゃ。このマジックテントも完成間近なところじゃった。注文した者もいなくなり、かといって貴族の要望をこれでもかというほど詰め込んだため、とんでもない価格になってしまい、買う者もなく眠っていた品じゃ。これでも安くなっているのじゃがな」
老婆は寂し気に笑った。
「それでどうだ、買うのかい?」
「はい!勿論!」
マリアは力強く頷いた。
「そうかい、それではあんたたちがまた来る時を楽しみにしているよ」
老婆は楽し気に笑った。
「はい!ありがとうございました。えっと」
「ああ、そう言えば名前を言っていなかったね。私はフェジーじゃ」
「フェジーさん、ありがとうございました」
マリアが丁寧に頭を下げると、他の3人も慌てて頭を下げた。
「よしてくれ。わたしゃ感謝されるようなことをした覚えはないよ」
「でも、見た目で判断せず相手をしてくれましたから」
「ホホホ、それぐらい当然じゃよ」
戻ってきた老婆は一抱えもある木箱を持っていた。前がよく見えないのか、少しフラフラしている。
老婆は木箱をカウンターに置くと、開けた。中には質素なテントが入っていた。
「これが、ですか?」
エリザベートが胡散臭そうに言った。
「見た目は普通のテントだがね、組み立てて中に入ってみればわかるよ」
そう言って老婆はテキパキと手際よく組み立てていった。
「入ってごらん」
促され、4人が中に入り、そして固まった。
「えっ?これ本当にテントの中?」
入ってすぐのところはいわゆる玄関ホールになっていた。その先には階段、左手には大きな扉、右手には長い廊下がある。
「凄いじゃろう?昔とある貴族が旅先でも家と同じように過ごしたいと言って作らせた品じゃ。厨房や大浴場までついておる。小さいが温室もあるから植物を育てることもできるぞ。広さは普通の貴族の屋敷と同程度じゃ。家具も作り付けになっておる」
老婆は自慢気に語った。
「あの、なんでそのような品がこの店にあるんですか?」
マリアは説明を聞いて疑問に思ったことを訊いた。
「簡単なことじゃ。その貴族は没落したのじゃ。我儘をお金で押し通し、破産したそうじゃ。このマジックテントも完成間近なところじゃった。注文した者もいなくなり、かといって貴族の要望をこれでもかというほど詰め込んだため、とんでもない価格になってしまい、買う者もなく眠っていた品じゃ。これでも安くなっているのじゃがな」
老婆は寂し気に笑った。
「それでどうだ、買うのかい?」
「はい!勿論!」
マリアは力強く頷いた。
「そうかい、それではあんたたちがまた来る時を楽しみにしているよ」
老婆は楽し気に笑った。
「はい!ありがとうございました。えっと」
「ああ、そう言えば名前を言っていなかったね。私はフェジーじゃ」
「フェジーさん、ありがとうございました」
マリアが丁寧に頭を下げると、他の3人も慌てて頭を下げた。
「よしてくれ。わたしゃ感謝されるようなことをした覚えはないよ」
「でも、見た目で判断せず相手をしてくれましたから」
「ホホホ、それぐらい当然じゃよ」
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