こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第四章 護衛依頼

十四日目(19) 買物(4)

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 マリアたちはフェジーの店を出ると、職人街から宿がある商業区を目指して歩いていた。

「大分遅くなっちゃったね」
「そうね。……悪いんだけど武器屋に寄ってもいいかしら?」
「そりゃ良いが、どうしてだ?」
「昼間の戦闘で杖が大分傷んじゃって、急ぎじゃないけど、できるだけ早く新しくしたいのよ」
「あ~、力任せに振り回していたからなぁ~」

 アルフォードはエリザベートの戦闘スタイルを思い出して遠い目をした。

「今思えば、今までよく持ったよな」
「確かその杖って、店で一番安いからって使っていたような……」
「せっかくだし、私も武器が見たい」
「……お前の体格だと、剣とかはきついと思うぞ?」
「それはわかってるんだけどね……」

 そんなことを話しているうちに、商業区に戻ってきた。

「実は王都で評判の良い店がこの街にあるって聞いたのよ」
「何て名の店だ?」
「《フェアリー・ソード》っていうらしいわよ」
「あっ、あの店じゃない?」

 マリアが指した先には《フェアリー・ソード》と大きく書かれた看板があった。

「いらっしゃいませ!どんな武具をお探しでしょうか?」

 対応してくれた店員はそう訊いてきた。

「杖ってあります?できるだけ頑丈なやつが良いんだけど……」
「杖ですか?随分と変わった武器を使われますね。あちらのコーナーになりますが、予算とかはありますか?」
「う~ん、特に決めてないけど」
「それでしたらこちらなんかがお勧めです。少し高いんですけれど、ミスリルを使用しておりまして、頑丈さが売りです。駆け出しの方には値段を考えるとこの辺が良いと思いますよ」

 そう言って見せられた杖は飾り気がなく、白銀色に輝いていた。

「ミスリルかぁ。この辺が妥当なのかしらね。おいくらなの?」
「聞いて驚けですよ。何と金貨1枚です!」

 店員は胸を張った。

「えっと、相場を知らないのだけれど、普通ならどれぐらいするのかしら?」
「金貨2枚です!半額ですよ。ダメですよ~、相場を知らなきゃ。悪い人に騙されますよ」
「気をつけるわ……ちょっと仲間だけで話したいんだけど良いかしら?」
「勿論良いですよ」

 4人は店の隅に移動した。

「皆はどう思った?」
「お前は絶対すぐ壊すから、もっと金がかかって良いから、この店で一番頑丈なのにしろ」
「私も同感かな~。エリザは絶対すぐに駄目にすると思う」
「僕もだな」
「……3人とも、私のことを何だと思っているのよ」
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