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第四章 護衛依頼
十四日目(20) 買物(5)
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「決まりましたか?」
「ええ、値段は問わないから一番頑丈なのを出してもらえるかしら?」
「……ミスリルの杖を買うかどうか決める話し合いじゃなかったんですか?」
「ええ、まぁ、最終的にはそうなっちゃったわね」
エリザベートは苦笑いした。
「でも、これより頑丈なものとなると、値段が跳ね上がりますよ?駆け出しの方だとこれぐらいが限度だと……」
「お金ならあるから心配しないで」
「しかしあなたが使われるんですよね?」
「?ええ」
「値段もそうなんですが、重さもかなり重くなるんですが、大丈夫ですか?」
「ええ、50キルまでなら大丈夫よ。あまり軽いと使い勝手も悪いしね」
「わかりました」
そう言って店員が重そうに持ってきたのは見た目は実用的とは言えない代物だった。青いその杖は、エリザベートの身長ほどもあり、金色の金属で出来た蔓と葉が巻き付き、先端には紅の大輪の花が咲いている。その出来は本物と言われても
「……どこからどう見ても実用に適したものに見えないのだけれど」
「やっぱりそう見えます?」
店員は少し気落ちした様子で言った。
「そうは見えないかもしれませんが、この店で一番の品なんですよ?」
「……えっと、どこら辺が?」
エリザベートが尋ねると、店員は自慢気に胸を張って話し始めた。
「まず、材質ですが、青い金属部分は世界一固い金属と言われるアダマンタイトを使用しています。金色の蔓や葉の部分はオリハルコン、花の部分はヒヒイロカネです」
「……なんて言うか、材料だけ見ても希少金属ばかりね。でもそれだけではないんでしょう?」
「はい。それらを高名な鍛冶師、ドリアン氏が鍛造し、魔術師のローズマリー・エルドラント様が更に硬化の魔術をかけられた一品です」
「エルドラント?王族?」
「はい。先代国王の妹様です」
「それが本当なら、なんでそのようなものがこの店に?」
エリザベートは訝し気に言った。
「なんでも、先代だか、先々代の店長だかが、ドリアン氏とは懇意にしていたらしく、その関係でうちに譲られたと聞いています」
「そう。それでおいくらぐらいなのかしら?」
「えっと、大金貨10枚です。材料は勿論のこと、製作者も有名な方たちで、しかも魔術までかけられていますから、どうしてもこの値段に……」
言葉の最後は尻すぼみになって消えた。
「ねぇ、買っても良いかしら?」
エリザベートは3人の方を振り返って訊いた。
「気に入ったのなら別に良いぞ。予想よりも高かったがな」
「私も良いと思うよ」
「何本も折られるのに比べたらね」
「ありがとう!」
エリザベートは嬉しそうに笑った。
「ええ、値段は問わないから一番頑丈なのを出してもらえるかしら?」
「……ミスリルの杖を買うかどうか決める話し合いじゃなかったんですか?」
「ええ、まぁ、最終的にはそうなっちゃったわね」
エリザベートは苦笑いした。
「でも、これより頑丈なものとなると、値段が跳ね上がりますよ?駆け出しの方だとこれぐらいが限度だと……」
「お金ならあるから心配しないで」
「しかしあなたが使われるんですよね?」
「?ええ」
「値段もそうなんですが、重さもかなり重くなるんですが、大丈夫ですか?」
「ええ、50キルまでなら大丈夫よ。あまり軽いと使い勝手も悪いしね」
「わかりました」
そう言って店員が重そうに持ってきたのは見た目は実用的とは言えない代物だった。青いその杖は、エリザベートの身長ほどもあり、金色の金属で出来た蔓と葉が巻き付き、先端には紅の大輪の花が咲いている。その出来は本物と言われても
「……どこからどう見ても実用に適したものに見えないのだけれど」
「やっぱりそう見えます?」
店員は少し気落ちした様子で言った。
「そうは見えないかもしれませんが、この店で一番の品なんですよ?」
「……えっと、どこら辺が?」
エリザベートが尋ねると、店員は自慢気に胸を張って話し始めた。
「まず、材質ですが、青い金属部分は世界一固い金属と言われるアダマンタイトを使用しています。金色の蔓や葉の部分はオリハルコン、花の部分はヒヒイロカネです」
「……なんて言うか、材料だけ見ても希少金属ばかりね。でもそれだけではないんでしょう?」
「はい。それらを高名な鍛冶師、ドリアン氏が鍛造し、魔術師のローズマリー・エルドラント様が更に硬化の魔術をかけられた一品です」
「エルドラント?王族?」
「はい。先代国王の妹様です」
「それが本当なら、なんでそのようなものがこの店に?」
エリザベートは訝し気に言った。
「なんでも、先代だか、先々代の店長だかが、ドリアン氏とは懇意にしていたらしく、その関係でうちに譲られたと聞いています」
「そう。それでおいくらぐらいなのかしら?」
「えっと、大金貨10枚です。材料は勿論のこと、製作者も有名な方たちで、しかも魔術までかけられていますから、どうしてもこの値段に……」
言葉の最後は尻すぼみになって消えた。
「ねぇ、買っても良いかしら?」
エリザベートは3人の方を振り返って訊いた。
「気に入ったのなら別に良いぞ。予想よりも高かったがな」
「私も良いと思うよ」
「何本も折られるのに比べたらね」
「ありがとう!」
エリザベートは嬉しそうに笑った。
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