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第四章 護衛依頼
十六日目(4) 予定外のもの
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「嘘だろ……」
アルフォードがその魔物を見て呆然と呟いた。
「なんで紅龍なんかがここにいるんだよ」
お目当てのリザードマンはいた。想定外だったのは、全長30メル程の紅色の龍──紅龍に蹂躙されていることだった。
龍は竜の上位種。竜種がB~Aランクなのに比べ、龍種はどんな弱いものでもSランク以上の強さを誇る。Sランク冒険者が世界に数えるほどしかいないことを考えれば、その脅威はわかりやすいだろう。
「とりあえず、見つかる前にここから離れるぞ」
4人は踵を返そうとした。だが、それよりも早く紅龍は4人を見つけてしまった。
「逃げるぞ!」
急接近してきた紅龍の突進を、左右に分かれてやり過ごすと、4人は迷わず逃げ出した。
逃がさないとばかりに放たれたブレスを、地に伏せることでなんとか避けることができた。だがそこに、紅龍が迫っていた。
「きゃっ!」
「きゃあっ!」
「うおっ!」
「うわあっ!」
咄嗟に横に転がることで、踏みつけてきた前足を避ける。
「くそっ!『水よ、濁流となりて敵を飲み込め!《ウォーターフォール》』」
放たれた水は紅龍の顔に当たり、その動きを止めさせた。
「マリア、今のうちに!」
「うん!『光よ、我らを守る盾となれ、《光の盾》!』」
「私も!『光よ、我らを守る盾となれ、《光の盾》』」
その間に、マリアが自分たちの周りに身を守る障壁を創り出した。エリザベートもその上に重ね掛けする。
「持って2回だと思う!1回目で壊れると思っておいて」
「わかった」
紅龍は頭を軽く振ることで攻撃を振り払うと、再度ブレスを放った。
全力で地を蹴り、射線から外れることでギリギリで回避できたが、それだけではなかった。
「来るぞ!固まっていたら狙われる。散らばれ!」
ブレスが通じないことがわかると、尾で勢いよく薙ぎ払った。
「きゃっ!」
「うわっ!」
アルフォードとエリザベートは回避が間に合ったが、マリアとアーティスは間に合わず、弾き飛ばされ、地面をバウンドし、何度か地を転がってようやく止まった。
《光の盾》のお陰で大きな怪我はないが、細かい擦り傷が至るところにできた。
「マリア!アーティス!」
エリザベートが慌てて駆け寄ろうとした。
「大丈夫!っ!?後ろ!」
マリアにそう叫ばれ、エリザベートは半分反射的に右に跳んだ。
次の瞬間、先ほどまでエリザベートがいた位置を熱線が通り過ぎていった。
アルフォードがその魔物を見て呆然と呟いた。
「なんで紅龍なんかがここにいるんだよ」
お目当てのリザードマンはいた。想定外だったのは、全長30メル程の紅色の龍──紅龍に蹂躙されていることだった。
龍は竜の上位種。竜種がB~Aランクなのに比べ、龍種はどんな弱いものでもSランク以上の強さを誇る。Sランク冒険者が世界に数えるほどしかいないことを考えれば、その脅威はわかりやすいだろう。
「とりあえず、見つかる前にここから離れるぞ」
4人は踵を返そうとした。だが、それよりも早く紅龍は4人を見つけてしまった。
「逃げるぞ!」
急接近してきた紅龍の突進を、左右に分かれてやり過ごすと、4人は迷わず逃げ出した。
逃がさないとばかりに放たれたブレスを、地に伏せることでなんとか避けることができた。だがそこに、紅龍が迫っていた。
「きゃっ!」
「きゃあっ!」
「うおっ!」
「うわあっ!」
咄嗟に横に転がることで、踏みつけてきた前足を避ける。
「くそっ!『水よ、濁流となりて敵を飲み込め!《ウォーターフォール》』」
放たれた水は紅龍の顔に当たり、その動きを止めさせた。
「マリア、今のうちに!」
「うん!『光よ、我らを守る盾となれ、《光の盾》!』」
「私も!『光よ、我らを守る盾となれ、《光の盾》』」
その間に、マリアが自分たちの周りに身を守る障壁を創り出した。エリザベートもその上に重ね掛けする。
「持って2回だと思う!1回目で壊れると思っておいて」
「わかった」
紅龍は頭を軽く振ることで攻撃を振り払うと、再度ブレスを放った。
全力で地を蹴り、射線から外れることでギリギリで回避できたが、それだけではなかった。
「来るぞ!固まっていたら狙われる。散らばれ!」
ブレスが通じないことがわかると、尾で勢いよく薙ぎ払った。
「きゃっ!」
「うわっ!」
アルフォードとエリザベートは回避が間に合ったが、マリアとアーティスは間に合わず、弾き飛ばされ、地面をバウンドし、何度か地を転がってようやく止まった。
《光の盾》のお陰で大きな怪我はないが、細かい擦り傷が至るところにできた。
「マリア!アーティス!」
エリザベートが慌てて駆け寄ろうとした。
「大丈夫!っ!?後ろ!」
マリアにそう叫ばれ、エリザベートは半分反射的に右に跳んだ。
次の瞬間、先ほどまでエリザベートがいた位置を熱線が通り過ぎていった。
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