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第五章 エイセルの街
エイセルのギルマス
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「……お会いになるそうです」
戻ってきた受付嬢は、当惑を顔に浮かべていた。
5人は何も言わずに、受付嬢の後をついていった。
「こちらです。くれぐれも失礼のないようにお願いします」
受付嬢はとある部屋の前まで案内するとそれだけ言い置いて、足早に去っていった。
コンコン
「どうぞ~」
ドアをノックすると、気が抜けるような返事が返ってきた。
ドアを開けると、初老の小柄な女性がいた。
「アルちゃん以外は初めましてよね?私はここのギルドマスターのエリンよ。よろしくね」
マリアたちを見ると、ハイテンションでそうまくしたてた。
「アル、ちゃん?」
マリアの中でギルドマスターのイメージが音を立てて崩れた瞬間だった。否、レオナールによってひびを入れられていたところに、追い打ちをかけられたと言った方が良いだろう。
「その呼び方は止めてくれと、いつも言ってるだろ?」
「ええ~、良いじゃない別に」
エリンは子供のように頬を膨らませた。
「そんなことより、今回はいつまでいるの?すぐ帰っちゃうわけじゃないでしょ?」
「……長くて5日だな」
「え~、いつもそれぐらいで帰っちゃうじゃない。偶には10日ぐらいいたら?」
「そこまで暇じゃないんだ。学園もあるしな」
エリンが駄々をこねる様は幼い子供のようだった。
(なんかアルが絶対に顔を出したくないけど、出さなかったら後が怖いって言っていた意味がよくわかるなぁ)
(毎回こんな感じなのかしら?……大変ね)
(こいつも苦労してるんだなぁ)
(……この人がギルマスなんだよな?大丈夫なのか?)
その様子を見る皆の目は、どこか遠いところを見ていた。
「顔は見せたし、あいつのとこにも行かなきゃいけないからもう帰るぞ」
「え~」
「……少しは自分の歳を考えた方が良いといつも言ってる気がするんだが」
「もう、わかったわよ。あいつに近々こっちに顔を出すように言ってくれる?」
「わかった」
アルフォードは短く返事をすると、足早に部屋から出ていった。その後を慌てて4人も追いかけた。
「気づいた?」
部屋を出てすぐにエリザベートはそうマリアに問いかけた。
「うん、部屋全体に防音がかけれていたね」
「最初は中から声が聞こえたから、私たちが入ってからやったってことよね?」
「そうだと思うよ。流石ギルマスをやっているだけはあるね」
「性格はちょっとアレだったけどね」
「アレさえなければ、申し分ない有能な人物なんだがな」
「……完璧な人間はいないってことか」
「そういうことだ」
マリアたちは揃って溜息を吐いた。
戻ってきた受付嬢は、当惑を顔に浮かべていた。
5人は何も言わずに、受付嬢の後をついていった。
「こちらです。くれぐれも失礼のないようにお願いします」
受付嬢はとある部屋の前まで案内するとそれだけ言い置いて、足早に去っていった。
コンコン
「どうぞ~」
ドアをノックすると、気が抜けるような返事が返ってきた。
ドアを開けると、初老の小柄な女性がいた。
「アルちゃん以外は初めましてよね?私はここのギルドマスターのエリンよ。よろしくね」
マリアたちを見ると、ハイテンションでそうまくしたてた。
「アル、ちゃん?」
マリアの中でギルドマスターのイメージが音を立てて崩れた瞬間だった。否、レオナールによってひびを入れられていたところに、追い打ちをかけられたと言った方が良いだろう。
「その呼び方は止めてくれと、いつも言ってるだろ?」
「ええ~、良いじゃない別に」
エリンは子供のように頬を膨らませた。
「そんなことより、今回はいつまでいるの?すぐ帰っちゃうわけじゃないでしょ?」
「……長くて5日だな」
「え~、いつもそれぐらいで帰っちゃうじゃない。偶には10日ぐらいいたら?」
「そこまで暇じゃないんだ。学園もあるしな」
エリンが駄々をこねる様は幼い子供のようだった。
(なんかアルが絶対に顔を出したくないけど、出さなかったら後が怖いって言っていた意味がよくわかるなぁ)
(毎回こんな感じなのかしら?……大変ね)
(こいつも苦労してるんだなぁ)
(……この人がギルマスなんだよな?大丈夫なのか?)
その様子を見る皆の目は、どこか遠いところを見ていた。
「顔は見せたし、あいつのとこにも行かなきゃいけないからもう帰るぞ」
「え~」
「……少しは自分の歳を考えた方が良いといつも言ってる気がするんだが」
「もう、わかったわよ。あいつに近々こっちに顔を出すように言ってくれる?」
「わかった」
アルフォードは短く返事をすると、足早に部屋から出ていった。その後を慌てて4人も追いかけた。
「気づいた?」
部屋を出てすぐにエリザベートはそうマリアに問いかけた。
「うん、部屋全体に防音がかけれていたね」
「最初は中から声が聞こえたから、私たちが入ってからやったってことよね?」
「そうだと思うよ。流石ギルマスをやっているだけはあるね」
「性格はちょっとアレだったけどね」
「アレさえなければ、申し分ない有能な人物なんだがな」
「……完璧な人間はいないってことか」
「そういうことだ」
マリアたちは揃って溜息を吐いた。
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