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第五章 エイセルの街
リオナ(2)
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「まさかあの女性の……」
兵士さんが呟いた言葉を私は聞き逃さなかった。
「お母さんがどこにいるのか知っているの!?」
「あっ、いや……」
兵士さんは言ってはいけないことを言ってしまったようで、顔を顰めた。
「お母さんはどこにいるの!?」
「あの人が君のお母さんだと言う証拠はどこにもない。君のお母さんの特徴を教えてくれるかい?」
決まりなのだろうが、事務的なその言葉が私を苛立てた。
「会わせて。会えばわかるはずよ」
「いや、でも決まりだからね?特徴が一致すれば会わせてあげるから」
その言葉すらも、私を幼い子どもだと言っているようで、イライラするだけだった。
「わかった。お母さんは薄い紫色の髪で、目も濃い紫」
「歳はわかるかい?」
「……確か今年で27だったはず……」
私の言葉に、兵士さんがあからさまにホッとしたのがわかった。
「でも近所の人には私みたいな歳の子どもがいるようには見えないって言われてた。10代って言っても通じるって」
続けた私の言葉に、兵士さんは顔を青ざめさせた。
「10代じゃない?いやでも特徴は一致するし……」
兵士さんは何か呟いていたけどよく聞き取れなかった。
「良いかい?これから見ることは君にとって辛いかもしれない。それを見る覚悟はあるのかい?」
その言葉に、私は不安に襲われた。
「お母さんは無事……なのよね……?」
兵士さんは私の質問に目を逸らして答えなかった。
「付いてきて」
そう言って歩き出した兵士さんを、私は慌てて小走りで追いかけた。
「待って、歩くのが速い」
「ああ、ごめん」
だんだんと離され、声をかけるとようやく私が遅れていることに気がついてスピードを落としてくれた。
「ここだよ」
案内してくれたのは詰所の2階の小部屋だった。
コンコン
お母さんに会える。そう喜びに溢れて部屋に入った。
「?あなたは誰かしら?」
そこで待っていたのは記憶を失ったお母さんだった。
「何を言っているの?私だよ?リオナだよ?」
「?ごめんなさい。わからないわ」
お母さんは不思議そうな顔をした。
私はそんなお母さんの姿に耐え切れなくって、部屋を飛び出した。
☆★☆★☆
ここで裏話を1つ。実はリオナのお母さんって記憶喪失ではなく、亡くなる予定だったんです。ただ、あまりにも酷すぎると、書いている途中に急遽変更しました。
兵士さんが呟いた言葉を私は聞き逃さなかった。
「お母さんがどこにいるのか知っているの!?」
「あっ、いや……」
兵士さんは言ってはいけないことを言ってしまったようで、顔を顰めた。
「お母さんはどこにいるの!?」
「あの人が君のお母さんだと言う証拠はどこにもない。君のお母さんの特徴を教えてくれるかい?」
決まりなのだろうが、事務的なその言葉が私を苛立てた。
「会わせて。会えばわかるはずよ」
「いや、でも決まりだからね?特徴が一致すれば会わせてあげるから」
その言葉すらも、私を幼い子どもだと言っているようで、イライラするだけだった。
「わかった。お母さんは薄い紫色の髪で、目も濃い紫」
「歳はわかるかい?」
「……確か今年で27だったはず……」
私の言葉に、兵士さんがあからさまにホッとしたのがわかった。
「でも近所の人には私みたいな歳の子どもがいるようには見えないって言われてた。10代って言っても通じるって」
続けた私の言葉に、兵士さんは顔を青ざめさせた。
「10代じゃない?いやでも特徴は一致するし……」
兵士さんは何か呟いていたけどよく聞き取れなかった。
「良いかい?これから見ることは君にとって辛いかもしれない。それを見る覚悟はあるのかい?」
その言葉に、私は不安に襲われた。
「お母さんは無事……なのよね……?」
兵士さんは私の質問に目を逸らして答えなかった。
「付いてきて」
そう言って歩き出した兵士さんを、私は慌てて小走りで追いかけた。
「待って、歩くのが速い」
「ああ、ごめん」
だんだんと離され、声をかけるとようやく私が遅れていることに気がついてスピードを落としてくれた。
「ここだよ」
案内してくれたのは詰所の2階の小部屋だった。
コンコン
お母さんに会える。そう喜びに溢れて部屋に入った。
「?あなたは誰かしら?」
そこで待っていたのは記憶を失ったお母さんだった。
「何を言っているの?私だよ?リオナだよ?」
「?ごめんなさい。わからないわ」
お母さんは不思議そうな顔をした。
私はそんなお母さんの姿に耐え切れなくって、部屋を飛び出した。
☆★☆★☆
ここで裏話を1つ。実はリオナのお母さんって記憶喪失ではなく、亡くなる予定だったんです。ただ、あまりにも酷すぎると、書いている途中に急遽変更しました。
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