こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第六章 王都への帰路

ブルメルの街の街の冒険者たちからの認識

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「じゃあ早速マジックテントを買いに行くか?アイテムポーチもできた頃だろうしな」

 顔色が良くないステラが現金で50,000,000エルを受け取りギルドを出るとアルフォードは微笑んだ。

「う、うん。でも良いのかな?」
「そ、そうだよ。ステラさん顔が真っ青だったよ?」
「全部白金貨じゃなかったのも単純にお金がなかったんじゃないのか?」
「私、これでギルドの経営状況の悪化とか嫌よ」
「僕にはアルが悪魔に見えたよ」

 アルフォードは周りから散々文句を言われた。

「いや、でもこのお金は正当な報酬だろ?」
「「「「「それはそうだけど……」」」」」

 わざわざ現金で受け取る必要があったのかとアルフォードは責め立てられた。

「悪かったって。でもギルドカードで払っても良いけど、フェジーさんが目立つぞ?」
「えっ?なんで?」
「短期間に一生遊んで暮らせるだけのお金を受け取ったのがギルド側にはわかるってことだ」
「そっか、それを見ている人に悪い人がいるかもしれないんだ」
「フェジーさんを守るためってこと?」
「ああ」

 マリアとリオナはそこまで考えていたのかと、少しアルフォードを見直した。
 そんなことを話しているうちにフェジーの店、《白兎》に辿り着いた。

「あれ?そう言えば誰も絡んでこなかったね?」
「そう言われてみれば……」
「ギルドを出る時にこちらをうかがっている人、いたよね?」
「ああ」

 不思議そうに首を傾げあった。

◇◆◇

その頃のギルド

「何を考えているんだ!」
「あいつらに喧嘩を売るとどうなるかわかっているのか!?」

 とあるEランク冒険者パーティーがCランク以上の冒険者たちに取り囲まれていた。

「お、俺たちが何をしたって言うんだよ!?ちょっとあいつから金を強請ろうとしただけじゃねぇか!」
「そ、そうだ!それのどこが悪い!?」

 反省の色が全く覗えない男たちに周りの冒険者たちは揃って溜息を吐いた。

「あのなぁ、あいつらが見た目通りのランクだったらこんなことはしねぇよ」
「ど、どういう意味だよ!?」

 その質問に答える者はいなかった。

「……前にこの街に新人から金を巻き上げる悪党どもがいた。そいつらがどうなったか知っているか?」
「そ、そいつらがどうしたって言うんだよ!?」
「……ある日この街に見た目は弱く見える冒険者パーティーが来た。そいつらが素材の買取をして大金を得るのを見た」

 代わる代わる話をする。

「欲が出たんだろうな。悪党どもはそいつらの後をつけて宿への帰り道で襲ったんだ」
「結果は返り討ちだ」
「あの時は清々したぜ。大した実力もなく粋がっていた奴らだったからな」
「あなたたちが金を強請ろうとした子たちはそういう子たちよ」

 そう言い聞かせる冒険者たちの目は真剣だった。

「だ、だが、小さい子どももいるだろ?」
「言っておくが痛い目を見るのはお前らだぞ。さっき言ったはずだ、見た目は弱く見える冒険者だってな。はっきり言って俺はあいつらの足元にも及ばねぇよ」

 今の言葉の意味をよく考えてから行動しろ、忠告はしたと言って、冒険者たちはそのEランク冒険者たちを解放した。
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