こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第六章 王都への帰路

新たな事実

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「……そっちの嬢ちゃんの武器を見て思い出したんだが、もしかして《死神姫》か?」
「《死神姫》?」

 リオナは聞いたことのない言葉に首を傾げた。

「違うのか?ブルメルで大鎌片手に次々と魔物を屠っていった女の子がいるって話しているのを聞いたんだが……」

 スコッチは訝し気にリオナを見た。

「えっ?」
「ブルメルで……」
「武器が大鎌で……」
「女の子で……」
「魔物を次々と倒していくって……」
「……リオの気がする」

 本人以外の5人全員の考えが一致していた。

「えっ?えっ!?なんでそうなるの?」

 リオナだけが理解していなかった。

「リオ、よく考えてごらんなさい。ただでさえ女性の冒険者の方が人数が少ないのよ?その中で女の子と呼べる人間がどれだけいるかしらね。それもブルメルという1つの街の中で」
「……」
「加えてあなたの武器の大鎌。使っている人間は少ないわ。そして何よりも魔物を次々と魔物を屠っていったってことはこの前の大量発生の時に参加したということだと思うわ。それもかなり活躍したってことになるわ」
「……」
「……以上の条件で自分以外に心当たりがあるのかしら?」
「……ないね」

 リオナは負けを認めた。

「……俺もその噂は聞いたが、《死神姫》は《魔術姫》とパーティーを組んでいるって聞いたんだが……その嬢ちゃんがそうか?」
「「「「「「えっ?」」」」」」

 皆は頭をフル回転させた。そして出た結論は──。

「……そういうことになるのかなぁ?」

 肯定だった。ただマリアは釈然としない表情で首を傾げた。

「……でも不思議なんだよね」
「何がです?」

 アレキスは不思議そうにマリアを見た。

「私、この前の魔物の大量発生の時はほとんど接近戦で魔術なんて数えるほどしか使っていないんだよね」
「いや、お前粗方終わった後に解体する時にわざわざ結界を張っていなかったか?それもかなり強力なやつ」

 グレンから突っ込みが入った。

「え~、でも使わないと魔物が寄ってくるじゃない」
「それはそうだけど、普通結界を張れる魔術師なんてほとんどいないんだからね」
「えっ?そうなの?」
「よくよく考えてみようか。魔術が使える人の大半がお貴族様なんだよ?一般庶民のうちの何人が結界を張れるほどの魔術を使えると思ってるの?マリアは一般常識が欠けているよ」

 リオナは涙目だった。

「……そんなことないと思うよ」
「その妙な間はなに?」
「……ごめんなさい。私が常識を持っていなかったです」

 そんな会話を耳にしながらトレークとスコッチは考えていた。

(……あの子が《撲殺女王》と呼ばれているのは黙っておこう)
(俺らだって命が惜しいんだよ!)

 教えたらどうなるのか。それを薄々察した2人だった。

☆★☆★☆

ここで裏話を1つ。元々エリザベートも~~姫で揃える予定だったんです。ただ、話が進んでいくにつれ段々と変な方向に戦闘スタイルが変わっていってしまい……。元々考えていたものに変わるかはこの後の進行次第です。
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