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第九章 夏季休業
外見年齢
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門ではメンバーの組み合わせに少し驚いたような顔をされたが、ギルドカードを見せると納得したようだった。
ちなみにレリオンもこれを機に冒険者登録をしており、特に目立つようなことはなかった。登録したばかりなので当然ランクはGだ。
「長閑だのう」
街道のすぐ脇は森になっているが、特に魔物がいるわけでもない。それどころか草食動物があちらこちらに見受けられる。
「そうだな。盗賊が出るなんて事前情報がなければついつい周囲への警戒を疎かにしちまいそうだ」
「『冒険者たる者、いついかなる時も注意を払うことを忘れるべからず』ですよ」
「……わかってるよ。言ってみただけじゃねぇか」
ギルガルドはそう言って苦笑いする。
「それにしてもそんな言葉、誰に教わったんだ?」
「えっ?」
言われて初めて疑問に思う。いったい誰から聞いたのだろうと。
「……誰だろう。思い出せません」
そう答えながらも、誰の言葉だったのかは薄々察していた。確証のないことだったので口には出さなかったが。
「……そうか。俺も昔散々あの人にも似たようなことを言われたよ。『街の外は常に危険に満ちている。気を抜いているとすぐにちょっとしたことでも大怪我をするぞ。護衛依頼を受けている時は依頼人に致命的な怪我をさせてしまうかもしれない。いついかなる時も注意を怠るんじゃない』ってな。思えばそれがあの人の口癖だったな」
「へぇ~」
「あの頃は俺がCランクになることなんて、夢のまた夢だと思っていた。それが今から9年前のことだ」
「そうなん……えっ?おじさんって今いくつですか?」
マリアから見て《氷雪の嵐》のメンバーは全員30代半ばに見える。20代になってから冒険者になる者もいることにはいるが、あまり存在しない。早い者は12、3歳から遅い者でも18歳ぐらいが一般的だ。
「……マリアちゃん。俺はまだ25だ。いくつに見えるのかはあえて訊かねぇが、それ以上は訊くんじゃねぇ」
「う、うん」
あまりに真剣な表情に気圧されたように頷く。
「ちなみにフェルトは23、ダスケルも24だからな」
「わ、わかった」
外見年齢は少なからず3人のコンプレックスとなっていた。とは言っても、子どもに泣かれること程ではなかったが。
「嘘、俺より年下……」
サウリは3人の年齢に愕然としていた。
「サウリさん?どうしました?」
「……俺の方が年上。俺、最近Cランクに上がったばかりなのになぁ。才能の差は残酷だ」
「……よくわからないけど、元気出してください」
「ありがとな。でも俺、この中じゃ最弱なんだよな」
改めてその事実を思い出して肩を落とした。
ちなみにレリオンもこれを機に冒険者登録をしており、特に目立つようなことはなかった。登録したばかりなので当然ランクはGだ。
「長閑だのう」
街道のすぐ脇は森になっているが、特に魔物がいるわけでもない。それどころか草食動物があちらこちらに見受けられる。
「そうだな。盗賊が出るなんて事前情報がなければついつい周囲への警戒を疎かにしちまいそうだ」
「『冒険者たる者、いついかなる時も注意を払うことを忘れるべからず』ですよ」
「……わかってるよ。言ってみただけじゃねぇか」
ギルガルドはそう言って苦笑いする。
「それにしてもそんな言葉、誰に教わったんだ?」
「えっ?」
言われて初めて疑問に思う。いったい誰から聞いたのだろうと。
「……誰だろう。思い出せません」
そう答えながらも、誰の言葉だったのかは薄々察していた。確証のないことだったので口には出さなかったが。
「……そうか。俺も昔散々あの人にも似たようなことを言われたよ。『街の外は常に危険に満ちている。気を抜いているとすぐにちょっとしたことでも大怪我をするぞ。護衛依頼を受けている時は依頼人に致命的な怪我をさせてしまうかもしれない。いついかなる時も注意を怠るんじゃない』ってな。思えばそれがあの人の口癖だったな」
「へぇ~」
「あの頃は俺がCランクになることなんて、夢のまた夢だと思っていた。それが今から9年前のことだ」
「そうなん……えっ?おじさんって今いくつですか?」
マリアから見て《氷雪の嵐》のメンバーは全員30代半ばに見える。20代になってから冒険者になる者もいることにはいるが、あまり存在しない。早い者は12、3歳から遅い者でも18歳ぐらいが一般的だ。
「……マリアちゃん。俺はまだ25だ。いくつに見えるのかはあえて訊かねぇが、それ以上は訊くんじゃねぇ」
「う、うん」
あまりに真剣な表情に気圧されたように頷く。
「ちなみにフェルトは23、ダスケルも24だからな」
「わ、わかった」
外見年齢は少なからず3人のコンプレックスとなっていた。とは言っても、子どもに泣かれること程ではなかったが。
「嘘、俺より年下……」
サウリは3人の年齢に愕然としていた。
「サウリさん?どうしました?」
「……俺の方が年上。俺、最近Cランクに上がったばかりなのになぁ。才能の差は残酷だ」
「……よくわからないけど、元気出してください」
「ありがとな。でも俺、この中じゃ最弱なんだよな」
改めてその事実を思い出して肩を落とした。
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