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第九章 夏季休業
王都到着(2)
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流石に長々と話しているわけにもいかず、一行は兵士に軽く礼を言うと王都に足を踏み入れた。
「お嬢様、こちらです」
門を抜けるとメアリーが少し大きめの馬車の傍に立っていた。
「メアリー、お疲れ様なの」
「船はいつもの位置に止めておきました」
「わかったの」
エーアリアスは手振りで皆に乗るように言った。
「いったいいつの間に⋯⋯」
そういえばいなかったなと、アルフォードはポツリと呟いた。
「船用の門は別にあるの。でも船を動かす最低限の人間しか通ることを認められていないの」
中は船同様、見かけ以上に広かった。そして最低限暮らせるだけの設備が整っていた。
「適当にくつろいで欲しいの」
そう言ってエーアリアスはソファーに身を投げだした。
「お嬢様はくつろぎ過ぎです。ここには殿方もいるのですよ」
「は~い」
エーアリアスは渋々頷くと座り直し、皆にも座るように言った。
メアリーが御者席に座ると、人によって気づくか気づかないかという僅かな揺れで馬車は動き出した。
「妙に緊張している人もいるようだけど、別にお父様は人を取って食ったりはしないの」
早くもガチガチなギルガルドたち4人の姿に、エーアリアスはくすりと笑った。
「普通にしていれば特にお咎めもないはずなの。その辺りは私が保障するの」
その言葉にギルガルドたちの肩から僅かに力が抜ける。
「ただ……流石に今の格好のままお父様の前には出れないし、着替えてもらうの」
ギルガルドたちの表情が固まる。
「いや、俺らはそんな服なんて持っては……」
「もちろん、こちらの都合で連れてきたのだから、着替えはこちらで全員分用意させてもらうの」
エーアリアスはきっぱりと言い切った。
(やっぱり着替えは必須なのか。そうだよね⋯⋯エルドラントがおかしいだけだろうし)
マリアはエルドラント国王、サンドライトの顔を思い出していた。
(うん。あんな国王様が何人もいたらおかしいね)
流石にそれぐらいの判断をする常識はまだ残っていた。
「マリアには、私のドレスを貸してあげるの」
「えっ?」
「こんなときの為に大人用の衣服は用意してあるけど、流石に子ども用はないの。嫌だったの?」
「別にそういうわけじゃないけど⋯⋯」
「なら良かったの」
エーアリアスは嬉しそうに笑った。
「ワタシハ?」
すかさずベルが自己主張をする。
「ん~、流石にそのサイズのドレスはないの」
1人だけそのままの服装だと言われてベルは目を見開いたまま固まった。
「ソ、ソンナ……」
「お嬢様、こちらです」
門を抜けるとメアリーが少し大きめの馬車の傍に立っていた。
「メアリー、お疲れ様なの」
「船はいつもの位置に止めておきました」
「わかったの」
エーアリアスは手振りで皆に乗るように言った。
「いったいいつの間に⋯⋯」
そういえばいなかったなと、アルフォードはポツリと呟いた。
「船用の門は別にあるの。でも船を動かす最低限の人間しか通ることを認められていないの」
中は船同様、見かけ以上に広かった。そして最低限暮らせるだけの設備が整っていた。
「適当にくつろいで欲しいの」
そう言ってエーアリアスはソファーに身を投げだした。
「お嬢様はくつろぎ過ぎです。ここには殿方もいるのですよ」
「は~い」
エーアリアスは渋々頷くと座り直し、皆にも座るように言った。
メアリーが御者席に座ると、人によって気づくか気づかないかという僅かな揺れで馬車は動き出した。
「妙に緊張している人もいるようだけど、別にお父様は人を取って食ったりはしないの」
早くもガチガチなギルガルドたち4人の姿に、エーアリアスはくすりと笑った。
「普通にしていれば特にお咎めもないはずなの。その辺りは私が保障するの」
その言葉にギルガルドたちの肩から僅かに力が抜ける。
「ただ……流石に今の格好のままお父様の前には出れないし、着替えてもらうの」
ギルガルドたちの表情が固まる。
「いや、俺らはそんな服なんて持っては……」
「もちろん、こちらの都合で連れてきたのだから、着替えはこちらで全員分用意させてもらうの」
エーアリアスはきっぱりと言い切った。
(やっぱり着替えは必須なのか。そうだよね⋯⋯エルドラントがおかしいだけだろうし)
マリアはエルドラント国王、サンドライトの顔を思い出していた。
(うん。あんな国王様が何人もいたらおかしいね)
流石にそれぐらいの判断をする常識はまだ残っていた。
「マリアには、私のドレスを貸してあげるの」
「えっ?」
「こんなときの為に大人用の衣服は用意してあるけど、流石に子ども用はないの。嫌だったの?」
「別にそういうわけじゃないけど⋯⋯」
「なら良かったの」
エーアリアスは嬉しそうに笑った。
「ワタシハ?」
すかさずベルが自己主張をする。
「ん~、流石にそのサイズのドレスはないの」
1人だけそのままの服装だと言われてベルは目を見開いたまま固まった。
「ソ、ソンナ……」
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